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(熱海) 温泉で合宿?

 
 ではなくて…… 
 去年も記事にしましたが、社会人を対象とした、講習会に行ってきました。


 南国に行くと、何やらやっぱり日差しが違いますよね。 

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今年は例年に比べて、参加者が少なかったようです。
どこの会社も、社員を講習会に送り込む余裕などないようです。
忙しすぎても、勉強する余裕がなくなるし、暇だと、収入が減って参加費が出せなくなるし、
企業も難しいようですね。

とはいえ、それでもおよそ100人の受講生の方と、4日間、伊豆熱海の温泉ホテルに缶詰めになって、
朝から晩まで講義です。
広い温泉や、毎日綺麗に活け直されるお花などが、やっぱり老舗の旅館なんだなあ、という気がしますが……

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ホテルにはプールや、目の前には海もあるのですが、(大学生と違って?) さすがにサボる方はなく、
時には年上の受講生もいるので、講師もそれなりに緊張します。
時間外も、講義の準備をしていたりします。 

     いや、ちゃんと来る前に準備してらっしゃる講師もいますが。

どう説明したら、わかりやすいのかなあ。


私はケアレスミスが多いので、
計算式に数値を入れて、計算機を叩くたびに、答えが違ったりします。

だいたいでいいや、有効数字二桁あってりゃ.... と思っていたのに、 「なんだこの数値??」

                      ……あ、アボガドロ数で割るの忘れてるよ (涙)

受講生の方たちには、とても聞かせられませんね。


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で、ちょっと話題になったのですが、
現実の系を想定した実験の問題で、答案の式に数値を入れて計算して、とんでもない数値になったときに、
おかしいと気付く人と、気付かない人がいます。
現場経験の長い人は、たいてい、経験的に、正しい値を知っていたりしますから、
「あれっ?」 と疑問を持ってくれる人が多いです。 が……………

これは現実の測定値でも同じです。
例えば、比色温度計でフィラメントを見たときに、真っ白になっているのに180℃と示されていたら、
そのままメモしてしまう人、もっと電流を流してフィラメントを切ってしまう人と、
温度計を疑ってみる人が出てきます。
どこが故障しているかわからないのです。
信じないで、何かがおかしいと疑って欲しいです。

同様に、家庭用のお風呂の水が自然蒸発する時間を計算したときに、200000秒となったら、
(2日ちょっとでお風呂の水がなくなることだから) おかしいと思って欲しいと思います。
で、回答者と喋ってみると、お風呂の水の量を 「5リットルくらい」 と、設定していたりします。
この話は、今回の受講生ではなくて大学の学生さんだったそうですが………

    ペットボトル二本半でお風呂に出来たら、ハムちゃんですよ (^_^;

身近なもの (この場合はペットボトルの内容量) を基準に、大体の量を概算することができない人が、
少しづつ増えている、と、他の講師の方たちと同様、少々怖い印象を持ったりしています。

どういう基礎課程を目指せばいいんですかね?



とにかく、水平線こそ少し靄ってましたが、総じて良いお天気でした。

皆さん、お疲れ様でした。

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せっかくなので (^_^)

お風呂の水が蒸発する実験を考えましょう。
関係式を入れてもいいのですが、分数やら乗数やらは記事に入れにくいうえ 
                          (画像として貼りこめばいいのかな?)
対数の計算も入るので、ピンとこない方が多いと思います。
だから、こういうものを考えて、式が作られているのだという説明をしてみたいと思います。

まず、イメージから。
蒸発とは何か?  
  (水) 分子が、液体の状態から気体の状態になって、空気中に出て行くことです。
外から水を暖めて沸騰させ、つまり気化熱を貰って水蒸気にするのは、この際、置いておきましょう。

まず、室温でも蒸発しますし、沸騰まで行かなくても、
  ●温かいお湯の方が早く蒸発するのはイメージできると思います。(expの肩に乗ってきます)

次に、同じ温度と水の量であっても、ふたを開いたペットボトルにいれたまま、お椀に注いだ状態の時、
平皿に注いだとき、(浸みこまない)タイルの床に蒔いた時で、蒸発の速度が変わってきます。つまり、
  ●水が空気に接している面積が大きいほど、早く蒸発します。(この項は比例関係です)

その他にも、同じ気温でも、洗濯物の乾きやすい (水が蒸発しやすい) 日と、乾きにくい日があります。
そうです、その日の湿度です。 (湿度とは、蒸気圧をその温度での飽和蒸気圧で割った値です)
湿度 100% というのは、それ以上空気中に水蒸気を含めないという状態です。
湿度 100% の中に洗濯物を置いてどれだけたっても、乾きません。
逆に、ちょっとでも周りより温度の低いものを持っていったりしたら、水蒸気が集まって濡れてしまいます。
  ●湿度が低いほど、蒸発がはやい。ということが言えます。
  (厳密には、水から出て行く量は同じでも、湿度が低いと、外から入ってくる分が少ないということですね)

#風があった方が、洗濯物は、乾きやすいですよね。
これは、洗濯物の傍の空気の湿度が、一時的に高くなったのを、風が吹き飛ばして、
乾いた (水が蒸発しやすい) 空気に入れ替えてくれるためです。

これ以降は、あまり普段考えないことかもしれませんが、圧力の話もあります。
高い所に行くと、気圧が下がります。
      #気圧の低いところだと、沸騰温度も下がると聞いたことはありませんか?
温度が同じであれば、圧力の違いは、単位体積中にある気体分子の数です。
圧力が低くなると、水に飛び込んでくる水蒸気分子の数も減ります。つまり、
  ●気圧は低い方が、蒸発が早くなります。
  
もっと細かいパラメータもありますが、だいたい、こんなもので、蒸発時間が決まってきます。
ああ、当然ですが、たくさんの水より、ちょっとの水の方が蒸発は速いですょ。