(名古屋) セミナー&名古屋っぽい食事なのかなあ
ナノ構造材料の研究会@名古屋大学でした。
色々と面白かったのですが、プラズマ加工などの物理系の話題から、出口まで、というか
実際に利用されるレベルまで通しで説明してもらえる研究会だったので、
研究のモチベーションという意味でも、とても楽しかったです。
その中の一つ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%96_(%E5%B9%B3%E5%B1%B1%E8%AD%B2) <<この漫画のせい
例えばなぜ、ナノサイズの抗がん剤が研究されているかというと。
クルクミンというのはウコンに入っている難水溶性の分子で、抗腫瘍作用、抗酸化作用、抗炎症作用がある。
しかしながら、クルクミン溶液(分散液)では、ほとんど体内に吸収されない。
………ウコン系ドリンク、ダメじゃん
しかしながら、クルクミン溶液(分散液)では、ほとんど体内に吸収されない。
………ウコン系ドリンク、ダメじゃん
ラットを使って、脳腫瘍細胞C6グリオマセルに、クルクミン溶液(クルクミン粒子サイズは数百ナノメートル)や
クルクミンのナノ粒子(100ナノメートル)を投与する実験を行ったところ、
溶液の物よりも、ナノ粒子を混ぜた方に、アポトーシス誘導が見えた。 (←ガン細胞が死んだっていう事ね)
クルクミンのナノ粒子(100ナノメートル)を投与する実験を行ったところ、
溶液の物よりも、ナノ粒子を混ぜた方に、アポトーシス誘導が見えた。 (←ガン細胞が死んだっていう事ね)
一般的なマイクロナノサイズの医薬品・抗がん剤などでは、分子サイズは300ナノメートルくらいで、
一方、がん細胞、がん組織、その周りの血管には、200ナノメートル程度の穴があいている。
(健康な血管にはこんな穴はないらしい。DDSの研究会の時も
この手の話題が出てきていたから、ある程度は確立した知識なんだろうと思う)
クルクミン溶液や抗がん剤溶液の粒子は、これらの穴よりも大きいので、通り抜けることが出来ない。
一方、がん細胞、がん組織、その周りの血管には、200ナノメートル程度の穴があいている。
(健康な血管にはこんな穴はないらしい。DDSの研究会の時も
この手の話題が出てきていたから、ある程度は確立した知識なんだろうと思う)
クルクミン溶液や抗がん剤溶液の粒子は、これらの穴よりも大きいので、通り抜けることが出来ない。
レーザーアブレーションで作るナノ粒子はおよそ100ナノメートルなので、
細胞壁を通り抜け腫瘍細胞に入りこむことができ、抗がん作用の効果が大きかったのではないか、と。
なお、現段階では、レーザーアブレーションでできる粒子サイズにばらつきが大きいので、
今後、サイズを小さくそろえたクルクミンほか、抗がん剤粒子を作れるようにしたい。
レーザーアブレーションは大量生産には弱く、いかに安価にたくさん作るようにするか、等が今後の研究テーマ。
今後、サイズを小さくそろえたクルクミンほか、抗がん剤粒子を作れるようにしたい。
レーザーアブレーションは大量生産には弱く、いかに安価にたくさん作るようにするか、等が今後の研究テーマ。
セミナーの後には懇親会があるわけで。
名古屋大学の学内のフランス料理レストラン……… 名古屋っぽいものは出るのだろうか?
天むすはエビだし、鶏も名古屋名物だから、
鶏の変わり揚げとエビのグリルのこの料理は、名古屋っぽいものと言えるのかしら?
ムースやローストビーフは、ごくごく普通で、それなりに美味しかったです。 名古屋っぽくなかったけど。
名古屋側のスタッフで、セミナー中は忙しそうにしていたから話せなかったのだが、
久しぶりに、知り合いの教授と会う事が出来た。イタリアのパルマ以来だから、数年ぶりかな。
「日本で会ったことって、これ、はじめてじゃないか?」
というくらいなので、他の人にしてみれば、おや、あなたたち知り合いだったの? という話になって、
例によって、知り合ったきっかけというのが良くわからず、
「きっと国際会議で、サボりたいタイミングが同じだったんですよ~」
「セッションで一緒になったことはないのに、食事や美術館巡りはよくしてるよね」
パリの、オランジェリー美術館に案内してくれたのも、この人である。
すっかり偉くなられていたので、名刺交換等して講演をしていただく予約をする。
……………と、そっちの予約はしたのだが、
聞けば本日締め切りの国際会議の申し込みを、もう何件か集めたい、と。
返す刀、って、こういうのを言うんだよな、と、思いつつ、
その場にいたほかの共同研究者と相談して、9月の国際会議の予稿を書くことにしました。
データだけ新しいのをいれて、切り貼り・切り貼り・切り貼り。
web投稿って便利なようで、逃げ隠れ出来ないようで、そんなこんなで、こういう時間までかかってしまいました。
うん、日本は、時差的にはいつも有利よね
(○月◎日締め切り、と言っても、事務局の国の○月◎日だから、