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事件と、どうでもいい感情の起承転結



<起>

むかし、 Women in Government という集まりがあって、
省庁無差別に横串を入れるために、女性官僚を集めて女性議員を呼んでセミナー&会食
っていうのがあった。
たいていはセキュリティの高い大使館を借りて開催されていた。
私も何度か出席し、書ける内容のときはブログに書いて、―――ま、書けない内容のときもあったってことだ。

外務省は英語が堪能で、ほんとに、発音だけ聞いたらどこの国の出身かわからないとか、
多少間違っていも、発音が悪くてもバンバン喋って盛り上がるのは、大学教員や研究者だとか、いろいろ知った。
それに、私より年上の女性官僚はそれほど多くないから、文科省厚労省あたりなら、ほとんどが知り合いだ。 
知り合いとはいえないまでも、毎回参加していれば、名刺交換くらいはしている。

この人も会ったことは、あったかな…… 


<承>
自分が文科省にいても、ほかの省庁、特に厚労省財務省の中央官僚のイメージは、
テレビを介して官僚たちや省庁を見ている一般市民と同様、高級取りだの贅沢だの――偏見だらけだと思う。

都内にあった研究所を地方移転させ、その空きスペースを財務省が召し上げて公務員宿舎作って、
しかも外務省と財務省専門にする、という話を聞いたときは、このやろう、と思った。

科技庁時には一ランク上の総理府だったのに、文部省と合体して文科省となってからは、
内閣府ではなくただの省庁のひとつに成り下がってしまった、というやっかみもあったと思う。
    (文部省からの出向者と科技庁からの出向者が同じ年齢なら、科技庁が上司になっていた)

というか、一般市民的偏見 + 立場的に生じた悪感情 で、縦割り公務員根性に磨きがかかってた感じだ。


<転>
子供が小さいころ、厚生年金に加入者が使える、ベビーシッター費用の補助というのがあって、
日額1500円までは、雇用者が負担しなさい、というものだった。現在は日額2200円まで上がっている。
うちの研究所は使えなかったから、いいよな~、と、うらやましく思ってみてた。
我が家は月に20日ほどシッターさんを頼んでいたから、毎日1500ずつ補助してもらえたら、3万円になる。
で、厚労省の先輩官僚(女性)にそれをぼやいた時に聞く。

 「うん、私らも使えないよ」  *1

懇親会の席で、同性と話すことはあまりなかったので、Women in Government はいろいろと新鮮だったし、
初めて聞くことも多かったし、働く女の苦労もいろいろ聞くことができたし、悪くなかった―――と思う。

私ならそんなことはやらないなあ、と、思うことも多々あったが、
誰かがやらなきゃならなくて、それを勤めるのが公務員だ、という意識を(どこかに)持っていた人が多かった。
鼻持ちならない女性官僚や議員もいなくはなかったけど、共通の悩みがひとつもない人はいなかった、と、思う。


<結>
弟に殺されてしまった厚労省の女性官僚に、どんな背景があるのか知らない。
でも、局長って言う出世頭で、自宅も高級住宅街の高輪でも、
たぶんきっと、多くの日本人と同じように、
兄弟のことや、親の介護、老後のことなんかで悩むこともあったんだろうな、と、思う。


彼女が亡くなり、厚労省ではポジションがひとつ空いたと喜ぶ人もいるだろうか?  
                                           。o O *2

彼らは、精神障碍者の在宅介護の限界に気づいて、対応を検討してくれるだろうか?
                                           。o O *3


亡くなる前に、やりかけの仕事を心配したり、隠していない秘密を気に病んだりしなかったろうか。
って、お盆休みのはずなのに、彼らは休出になってるだろうな……


*1: 私なら、自分に返ってこない仕事なんざやる気がうせますぜ?

*2:クズめ

*3:それくらいやれよな