絵画のリレー : 満月からはじめよう
今日は満月でしたね。 3連休の前日の夜更かしに、連想をつなげてみる。
トップ画像は石川賢治の写真集から http://gekkouyoku.com/
ずいぶん前になるが、書店で偶然に
青い花の写真を見かけて、購入。
月の光で露光させて撮ったその写真集のタイトルは
確か『満月の花』
それ以来、ひそかなお気に入り。
青い海の写真
青い山の写真
青い草原に、青い麒麟
(上記、石川賢治公式HP参照)
さて――― 月といえば、サロメだ。
オスカーワイルドの戯曲のほの暗い宮殿でサロメがいう。………わたしはお前に口づけするよ………
月明かりというよりは薄闇の中に浮かぶヨハネの首は、『出現』 ギュスターブ=モローの作。
~恋や恋 われ中空になすな恋。と、ふと、連想が寄り道をする。
あれは 狐に恋をした『保名』 あれは純日本のお能だ(笑)
トップ画像は石川賢治の写真集から http://gekkouyoku.com/
ずいぶん前になるが、書店で偶然に
青い花の写真を見かけて、購入。
月の光で露光させて撮ったその写真集のタイトルは
確か『満月の花』
それ以来、ひそかなお気に入り。
青い海の写真
青い山の写真
青い草原に、青い麒麟
(上記、石川賢治公式HP参照)
さて――― 月といえば、サロメだ。
オスカーワイルドの戯曲のほの暗い宮殿でサロメがいう。………わたしはお前に口づけするよ………
月明かりというよりは薄闇の中に浮かぶヨハネの首は、『出現』 ギュスターブ=モローの作。
~恋や恋 われ中空になすな恋。と、ふと、連想が寄り道をする。
あれは 狐に恋をした『保名』 あれは純日本のお能だ(笑)
あるいは サロメ > ビアズリー > 井村君江 > 妖精を経由してアーサーラッカム
そしてシェイクスピアなら『真夏の夜の夢』
閑話休題 (というほどのこともないか)
私はこのモローが大好きで、
同じパリのルーブル美術館をそっちのけで、モロー美術館に毎日通った。
http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/6000887.html
写真はパリのモロー美術館。案外小さな家だなあ、と思った。
右端の作品展示室(最上階はもともとはアトリエだったらしい)のサイズが、
そのままワンフロア分の広さだ。3階建てだけど。
モローも宗教絵画が多い。これは『ゴルゴダの丘』
宗教色が強い割に モローって退廃的なイメージなんだけどな。
上野の西洋美術館は松方コレクションに 比較的モローの小品が多くて、
時間があれば常展示の 『聖チェチリア』 に会いに行く。
チャンスがあったらぜひ盗み出したい。
そして、キリストに十字架と言ったらやっぱりダリだ。
サルバドール=ダリの作品に奇を衒ったものがないとは言い切れないが、このキリストは好きだ。
どこから見ているのだろう? 誰が見ているのだろう?
モローの空高く十字にかけられたキリストとは対照的だ。
見下ろしているのは、神様だろうか、お月さまだろうか。
............気づけば絵画ブログになったな(笑)
誰が誰やらわからんとのコメントをいただいたので、追記
石川賢治:月光写真家。上の写真と公式ホームページで説明十分だと思う。最近でも書店で見かけます。
サロメ:説明不要ですね(笑)
サロメの物語は、オスカー=ワイルドの戯曲のものが好きです。
戯曲に関しては、ダブリン大学にいたゼブラの恩師が、ワイルドの生家の近所に住んでいたとかで、
マニアックな話をたくさん聞きました。
オーブリー=ビアズリー:世紀末の天才画家。25で死んだ割には 『サロメ』 『髪盗み』 有名雑誌の表紙など
目立った作品が多い。近親相姦だの人肉弁当だの、世紀末らしいエピソードもふんだん(笑)
http://www.asahi-net.or.jp/~ba5y-kmhr/fantasy/fant-a/beadsley.htm
井村君江:世界にわずかしか残っていないはずの、ビアズリーの初版本を持ってらっしゃるとか。
比較文学がご専門だが、画家である川上澄夫氏を経由してゼブラの実母の知り合い。
妖精研究でも有名な人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E6%9D%91%E5%90%9B%E6%B1%9F
アーサー=ラッカム:英国のイラストレーター。妖精画はこの人のものが一番奇麗だと思う。
綺麗というより、生々しいというかどこかに存在する異生物っぽいというか。
シェイクスピアの『真夏の夜の夢』を、この人のイラストで読みました。
http://childrenart.nobody.jp/
ギュスターブ=モロー:フランスの画家。サロメ他幻想的な絵画が多い。
昔から好きだったので、きっかけすら思い出せない。
国立西洋美術館にはモローファンの学芸員でもいるのか、モロー作品が多いです。
http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/moreau.html
サルバドール=ダリ:スペイン生まれの画家。
変人ということになっているけど、名誉も金も欲しい普通の人だったんじゃないかと思うのだ。
モチーフは足の長い象に、鬣が燃える麒麟に、とろける砂に、タマゴに、時計。時々宗教。
昔、彼の版画が欲しかったけど、自宅に飾る類の絵でないと思いなおして断念。
URLは、悩みに悩んで美術館のHPにしました(笑) <たくさんブックマークが入ってるので。
http://www.salvadordalimuseum.org/collection/collection_highlights.html
そしてシェイクスピアなら『真夏の夜の夢』
閑話休題 (というほどのこともないか)
私はこのモローが大好きで、
同じパリのルーブル美術館をそっちのけで、モロー美術館に毎日通った。
http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/6000887.html
写真はパリのモロー美術館。案外小さな家だなあ、と思った。
右端の作品展示室(最上階はもともとはアトリエだったらしい)のサイズが、
そのままワンフロア分の広さだ。3階建てだけど。
モローも宗教絵画が多い。これは『ゴルゴダの丘』
宗教色が強い割に モローって退廃的なイメージなんだけどな。
上野の西洋美術館は松方コレクションに 比較的モローの小品が多くて、
時間があれば常展示の 『聖チェチリア』 に会いに行く。
チャンスがあったらぜひ盗み出したい。
そして、キリストに十字架と言ったらやっぱりダリだ。
サルバドール=ダリの作品に奇を衒ったものがないとは言い切れないが、このキリストは好きだ。
どこから見ているのだろう? 誰が見ているのだろう?
モローの空高く十字にかけられたキリストとは対照的だ。
見下ろしているのは、神様だろうか、お月さまだろうか。
............気づけば絵画ブログになったな(笑)
誰が誰やらわからんとのコメントをいただいたので、追記
石川賢治:月光写真家。上の写真と公式ホームページで説明十分だと思う。最近でも書店で見かけます。
サロメ:説明不要ですね(笑)
サロメの物語は、オスカー=ワイルドの戯曲のものが好きです。
戯曲に関しては、ダブリン大学にいたゼブラの恩師が、ワイルドの生家の近所に住んでいたとかで、
マニアックな話をたくさん聞きました。
オーブリー=ビアズリー:世紀末の天才画家。25で死んだ割には 『サロメ』 『髪盗み』 有名雑誌の表紙など
目立った作品が多い。近親相姦だの人肉弁当だの、世紀末らしいエピソードもふんだん(笑)
http://www.asahi-net.or.jp/~ba5y-kmhr/fantasy/fant-a/beadsley.htm
井村君江:世界にわずかしか残っていないはずの、ビアズリーの初版本を持ってらっしゃるとか。
比較文学がご専門だが、画家である川上澄夫氏を経由してゼブラの実母の知り合い。
妖精研究でも有名な人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E6%9D%91%E5%90%9B%E6%B1%9F
アーサー=ラッカム:英国のイラストレーター。妖精画はこの人のものが一番奇麗だと思う。
綺麗というより、生々しいというかどこかに存在する異生物っぽいというか。
シェイクスピアの『真夏の夜の夢』を、この人のイラストで読みました。
http://childrenart.nobody.jp/
ギュスターブ=モロー:フランスの画家。サロメ他幻想的な絵画が多い。
昔から好きだったので、きっかけすら思い出せない。
国立西洋美術館にはモローファンの学芸員でもいるのか、モロー作品が多いです。
http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/moreau.html
サルバドール=ダリ:スペイン生まれの画家。
変人ということになっているけど、名誉も金も欲しい普通の人だったんじゃないかと思うのだ。
モチーフは足の長い象に、鬣が燃える麒麟に、とろける砂に、タマゴに、時計。時々宗教。
昔、彼の版画が欲しかったけど、自宅に飾る類の絵でないと思いなおして断念。
URLは、悩みに悩んで美術館のHPにしました(笑) <たくさんブックマークが入ってるので。
http://www.salvadordalimuseum.org/collection/collection_highlights.html