手作りファンデーション♪
研究所に、中学校から女の子たちが見学に来まして、その説明員をやってみました。
子どもたちの体験学習 (キッザニアのローカル版?) というのか
いろんな職業を見て回るプログラムを中高学校ではじめているようなのですが、、
ついでに理科離れ対策や、女の子が理系を目指すきっかけになると思っているのか、
我ら大型研究所では、子供向けのイベントがけっこう数多くあります。
#抹茶の保育園には、中学生が保育士体験に来ることがあります。
#もともと、ちっちゃい子好きな生徒が来るのか、
#中学生たちは子ども扱いがめちゃくちゃうまいです。
#一週間で、チビ達の心を掌握し、別れ際には涙で送られていきます。
さて、中学生たちと一緒に参加させてもらった、ファンデーション作り。
いえ、名目的には我々はチュートリアルで、
セラミック部門の研究者が、中学生たちに体験実習をしてもらうお手伝いなわけですが (^_^;
指導していた研究者は自らがファンデーションを使うことはなさそうな、40代男性。
まず、彼が事前に作ったという試作品を、手の甲につけてみて、びっくり☆
何、この滑らか感!?
セラミック粒子などハイグレードのものを購入しているそうですが、
市販品に引けをとらないどころか・・・・・・といった感じです。
作り方は簡単。
光沢のあるもの、伸びの良いもの、艶、皮膚への親和性の良いもの、紫外線防止等の役割を持つ
ベースとなる白色粉を、乳鉢で数分間、摺り合わせ、
そののち、保湿剤、防腐剤となるオイルを数滴たらして摺り合わせ、
最後に好みの色の顔料(色素)を入れて、10分以上、摺り合わせる。
最後にケースに入れて押し固めて完成♪
分量などは下記URL他にも載っているし、材料を購入することもできます。
http://www.rakuten.co.jp/pinoa/
が・・・・・・・・・・
研究所で、中学生とはいえど理科系志望の学生さんたちと、
チューターと称して内容に興味深々な研究者相手には、それでは足りない(笑)
セリサイト(絹雲母(KAl2Si3O10(OH)2)の微粒子)
タルクリファインド(滑石(3MgO・4SiO2・H2O))を精製した微粒子)
チタニア(酸化チタン (TiO2)の微粒子)
真珠層を粉砕精製した微粒子
(硬質蛋白質(コンキオリン)が積層されていてアミノ酸が豊富、と書いてあるけど、よくわからん)
絹糸を粉砕して微粒子化したもの (セリシン30%、フィブロイン70%だそうです)
保湿剤、柔軟剤、防腐剤などのための植物性オイル類、
ヘマタイト (赤っぽい酸化鉄 (α-Fe2O3))、
ゲーサイト (黄色い酸化鉄 (α-FeOOH))、
マグネタイト (黒っぽい酸化鉄 (Fe3O4))
乳鉢で摺り合わせたのち、200kgプレス~♪
~~ ♪ ♪
おおっ 出来上がりは冒頭の写真のように、まるで市販のファンデーションのようだ。
しかも、天然素材100%
で、当然、微粒子の電子顕微鏡 (以下SEMと略) 写真も撮影しているわけで、
購入元やロットナンバーによって、粒径が違うのだそうです。
また、色素を入れた後に、10分以上摺り合わせるというのですが、
これは完全に混ぜるためであって、SEM像的にはサイズは変わらないそうです。
セラミック微粒子の専門家である研究者の方は、
化粧品の素材をサクサク答えていて、うーん (^_^; すごいわっ
就職した頃に、彼には酸化アルミの拡散障壁か何かの話を伺ったことがあったのですが、
金属微粒子の世界は化粧品の世界も繋がっていたのか~
どの分野も奥が深く、そして裾野が広いのですね。
だから科学は面白い。
なお、個人的には、マグネタイトを「今、入れたの?」 という程度に加えることで、
ライトベージュやピンク系が、見事にオークル系に変わるのが、
(頭ではわかってましたが) とても不思議でしたです。
子どもたちの体験学習 (キッザニアのローカル版?) というのか
いろんな職業を見て回るプログラムを中高学校ではじめているようなのですが、、
ついでに理科離れ対策や、女の子が理系を目指すきっかけになると思っているのか、
我ら大型研究所では、子供向けのイベントがけっこう数多くあります。
#抹茶の保育園には、中学生が保育士体験に来ることがあります。
#もともと、ちっちゃい子好きな生徒が来るのか、
#中学生たちは子ども扱いがめちゃくちゃうまいです。
#一週間で、チビ達の心を掌握し、別れ際には涙で送られていきます。
さて、中学生たちと一緒に参加させてもらった、ファンデーション作り。
いえ、名目的には我々はチュートリアルで、
セラミック部門の研究者が、中学生たちに体験実習をしてもらうお手伝いなわけですが (^_^;
指導していた研究者は自らがファンデーションを使うことはなさそうな、40代男性。
まず、彼が事前に作ったという試作品を、手の甲につけてみて、びっくり☆
何、この滑らか感!?
セラミック粒子などハイグレードのものを購入しているそうですが、
市販品に引けをとらないどころか・・・・・・といった感じです。
作り方は簡単。
光沢のあるもの、伸びの良いもの、艶、皮膚への親和性の良いもの、紫外線防止等の役割を持つ
ベースとなる白色粉を、乳鉢で数分間、摺り合わせ、
そののち、保湿剤、防腐剤となるオイルを数滴たらして摺り合わせ、
最後に好みの色の顔料(色素)を入れて、10分以上、摺り合わせる。
最後にケースに入れて押し固めて完成♪
分量などは下記URL他にも載っているし、材料を購入することもできます。
http://www.rakuten.co.jp/pinoa/
が・・・・・・・・・・
研究所で、中学生とはいえど理科系志望の学生さんたちと、
チューターと称して内容に興味深々な研究者相手には、それでは足りない(笑)
セリサイト(絹雲母(KAl2Si3O10(OH)2)の微粒子)
タルクリファインド(滑石(3MgO・4SiO2・H2O))を精製した微粒子)
チタニア(酸化チタン (TiO2)の微粒子)
真珠層を粉砕精製した微粒子
(硬質蛋白質(コンキオリン)が積層されていてアミノ酸が豊富、と書いてあるけど、よくわからん)
絹糸を粉砕して微粒子化したもの (セリシン30%、フィブロイン70%だそうです)
保湿剤、柔軟剤、防腐剤などのための植物性オイル類、
ヘマタイト (赤っぽい酸化鉄 (α-Fe2O3))、
ゲーサイト (黄色い酸化鉄 (α-FeOOH))、
マグネタイト (黒っぽい酸化鉄 (Fe3O4))
乳鉢で摺り合わせたのち、200kgプレス~♪
~~ ♪ ♪
おおっ 出来上がりは冒頭の写真のように、まるで市販のファンデーションのようだ。
しかも、天然素材100%
で、当然、微粒子の電子顕微鏡 (以下SEMと略) 写真も撮影しているわけで、
購入元やロットナンバーによって、粒径が違うのだそうです。
また、色素を入れた後に、10分以上摺り合わせるというのですが、
これは完全に混ぜるためであって、SEM像的にはサイズは変わらないそうです。
セラミック微粒子の専門家である研究者の方は、
化粧品の素材をサクサク答えていて、うーん (^_^; すごいわっ
就職した頃に、彼には酸化アルミの拡散障壁か何かの話を伺ったことがあったのですが、
金属微粒子の世界は化粧品の世界も繋がっていたのか~
どの分野も奥が深く、そして裾野が広いのですね。
だから科学は面白い。
なお、個人的には、マグネタイトを「今、入れたの?」 という程度に加えることで、
ライトベージュやピンク系が、見事にオークル系に変わるのが、
(頭ではわかってましたが) とても不思議でしたです。