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バケツに追いかけられる

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ここ何日か報告させてもらっているが、
おチビのお抹茶ボーイが新型インフルエンザにかかり、タミフルを服用している。
いろいろオプショナルなトラブルもあったが、今日はようやく平熱に戻った。
というわけで、思うところ、いろいろ。

以前、タミフルの新しい合成法(確か石油から作るとか何とか)の報告があった。
その直後くらいに、タミフル服用時の幻覚作用の報告が出た。
マスコミは一気にタミフルという薬品を攻撃し、
「幼児がタミフル服用30分で幻覚を見た」 といった素人の母親の報告まで、TVで流す事態に陥った。

そののち、インフルエンザによる幻覚作用と事故、に対して、タミフル服用時の幻覚作用と事故に
目立った異差のないことが関係機関から報告されたが、
タミフル不信だけは、まるで騒いだマスコミに対するエクスキューズのように大きく残ってしまった。

今でも、一部のサイトや質問コーナーになると、タミフルの代わりにリレンザという薬があるから安心、
なんていうのが見つかる。
リレンザリレンザで幼児には使えないし、やはり別の“きちんと医者に認識された副作用”がある。
(まあ、だから、そっちのほうが安心、という考え方はできると思うが)

マスコミは面白い事件を率先して報道するが、その内容が正しいか正しくないかの重要性は、
視聴率や注目度の重要性に負けてしまう。
多くの患者は、猜疑心と不信感に振り回され、正しい判断ができなくなる。
医療機関は、モンスターな患者や、過剰反応を恐れるあまり、すべてに及び腰になる。
我々の業界と比較して、医療系は利権なんちゃらがはるかに大きいから、
報道や知識の伝達がどの程度正確になされているのかもわからない。
関係者しかわからないこと、関係者には見えにくいこと、
医者が現場で感じていても他の現場との連絡不十分と母数の不足で、結論付けられないこと、
次々とやってくる患者に追われて、深く考える余裕すらなくなってしまうという話も聞く。

さて、こちらもいろんな報告があるので何ともいい難いが、
最近では、ぐったりしてしまったり、苦しそうでなければ高熱であっても解熱剤を使う必要はない、
という、治療が流行っている。

というわけで、お抹茶ボーイは解熱剤は使わず、タミフルのみ服用していた。

服用後、、、39度4分のとき。寝言のように、
 「やめて、やめてってば、嫌だよ」.......と、
    「どうしたの?」 と起こせば、氷枕が、悪口を言う、という。
 「言ってないよ」 と説明しても、「やめて」を繰り返して、おびえる始末。
仕方ないので、別の枕に替えたが、別の枕も彼を虐める、という。
.......結局、枕なしで、頭をなでながら、隣でずっとしゃべりかけていたら、眠った。

その後も何度か不可解な発言をしたが、いずれも39度を超えているときだった。
熱が下がると、寝たり起きたりを繰り返していても、おかしなことは言わなかった。
だから、タミフル服用のせいにするのか、高熱のせいにするのか、難しいところである。

なお、参考までに、娘にその話をしたら、
   「この間は、バケツに追いかけられてたしね~」
                     「バケ…ツ?」

なんでも、熱もなく薬も飲まず、単に昼寝をしていて時に、バケツが追ってくると大騒ぎをしたのだそうだ。
典型的な “寝ぼけ” である。
タミフル服用のせいか、高熱でうなされたのか、寝ぼけたのか分からなくなった。
統計とは、たぶん、きっと、こんな風に難しいものである。

     なんてことを、お抹茶BOYの熱が下がったから言える。
          
(バケツ画像はバケツで検索をかけてヒットした絵を合成させてもらいました)


一部のサイトでは、かなり好き勝手なことを書いているようなので、
情報がたくさんある現代では、情報を整理して取捨選択する力が必要なのかもしれない。