ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

移植 2月16日の日記『最後の授業のその後』

イメージ 1

 ** わけあってmixiから移植してきました **
 ** マイミクさんたちは、mixiにコメントくださいな **

最後の授業っていうのを先々週の火曜日にやってきた。
研究所の本務のほかの、バイト感覚の講師とはいえ、
普段接している理学部の学生さんたちではなく、医学部の講義は新鮮で楽しかった。
学生の方でも、自校の教授よりも話しやすかったらしく、いろんな話をした。
息子がお腹にいる時期にも講義をしていたので、
女子学生は特にいろいろ(仕事と子育ての両立の質問など)聞いてきたし、
お腹の子供を気使っても貰った。(理学部の学生とはその辺が違うね(笑))
私のアドレス(大学のアドレスではなく研究所のアドレス)にメールしてくる学生も
毎年増えて行った。


それはそれとして、なんといったらいいのだろうか、理学部に比べて

  “的外れ”にまじめな学生が多かった気がする。

今年の学生たちは特にまじめで、レポートの課題を「わかりませんでした」と捨てることが出来ない。
実験レポートだから、(実験ミスなどがあって)正解につながるデータが必ず取れるわけでもないのに、
正解以外の答えを提出する勇気がない。
その結果、少数の、答えに到達した学生のレポートを、
電子ファイルでもらって、そのままプリントアウトして提出、という最悪の事態になってしまった。

教科担当をしている教職員としては、気付いたものを無視することも出来ず、
学科主任と相談して 「不正行為がありました。心当たりのものは教務に……」と、掲示を行ったら、
多くの学生たちが脛に傷を持っていたためか、 来るは来るは、、、
メールでの謝罪と言い訳の山が、我々が気付いた不正行為該当者の3倍近くやってきた(涙)

私の担当科目は、パスしなければ一発留年である。
不正行為があっても、留年確定である。

学科主任は留年させればいい、と言っているが、
一つの単位のために、学年の数パーセントも留年させたら、
他の教授たち(キャンパスの異なる専門教科の教授たち)から文句が来ないか?



先週末の連休は、その対応に追われ、
2週間たった今もまだ、ぽつぽつとメールが届くしまつ。


学生諸君よ、カンニングするなら バレない様にもうひと手間かけるのだよ....

実験レポートの構成は、
研究背景、実験の目的、研究の理論と実験装置などの説明、それから自分のデータと解釈だ。
研究背景や実験目的は誰が書いたとしても似たようなもんだし、
同じ装置を使ったレポートを要求しているのに、実験装置の説明が違うはずもない。
だから、そこまでなら、誰かのコピーをもらってきたってかまわない。
wikiの丸写しだってかまわない。

でも、きちんと読んで文章を少し変える必要があるし、
フォントを変える、改行を変える、 図を書き換える、順番を変える、
そのくらいで、読むものの印象を変える、っていうひと手間をかけてくれ。
(こちらはカンニングと認識せず、学生は「自分もやった」と謝罪してきたレポートはこれに当たる)
将来、時間に追われて、すべてのことには心を傾けられない時が、きっとくる。
真面目にコツコツやるのもいいが、それだけでは破たんする。
その時に優先順位をつけて手を抜くところは抜き、手を抜いても悟られないような技術を身につける、
そういうテクニックも大学で学んで欲しいもののひとつだと思う。

社会に出てからつけ焼き刃で手抜きを覚えると、手加減を知らずに大変なことになる。
(T大諸君、T大諸君、T医大諸君、T高大諸君……君らだ。 って、見事にTばっかだな)

そうそう、実験データは自分のをちゃんと書きなさいよ。
解釈も、(たとえ他人と同じ結論になるとしても)自分で考えなさいよ。
実験のレポートの本質はそこにある。
実験が成功しても、失敗しても、それをどう処理しているかというのが、
学生が書くレポートの審査基準なんだ。




昨日は古巣で委員会でした♪

東京タワーを一枚。

(東京タワーが古巣、ってギャオスか私は)