移動 3月3日の日記 『ひな祭りその２ ---３者３様---』
なぜこんな真昼間にmixiを更新しているかというと...
ゆうべ、パーティの後片付け中に、薬指の先を
スパ....っ
と やっちまったのです。
これってどう見ても真皮より深いよなぁ....
ま、圧迫止血しとこ。
30分後、壊死しないように、いったん圧迫解除。
うぁあああ 全然止まってないじゃんよ。
ん、で、一応電話してからお隣の救急病院に。
当直の医師Ａ(専門内科)
「指先は圧迫じゃ止まらないよ。だからここでは治療は無理」
「止血くらいしてよ～（注：もっと丁寧に）」
「そういう指先の治療をするには◎◎と××か△△の……」
「先生、内科でしたっけ？（ちょっと挑発？）」
「僕だって◇◇病院で当直やってた時は、いくらでもこのくらいの治療はやってたよ、
でもここには◎◎と××か△△の……」
「...この辺の夜間救急で、どこが◎◎持ってます？」
「（根負けして）近い順にリスト作ってあげるから...orz」
途中道に迷ったりしながら、車で30分ほどの距離の某大学附属病院へ。
（これだけ迷うんだったら、自分の大学に行ってもよかったのではないかと悩みつつ....）
某大病院当直医師Ｂ(専門形成外科)
「あ、いらっしゃ～い。自分の皮持ってきた？（要はこんなニュアンス)」
「一応拾ってきましたが…２時間くらいたってますよ？」
「周りから皮膚を成長させるほうがきれいだっていう人もいるけど、
自分の皮が残ってるなら、ひとまずそれを接いで抑えるのがベストだと思うんだよね～ 僕は。
ちゃんと血が通ってくれてつけばみっけものだし、瘡蓋にしかならないにしてもそのうち皮膚できてくるし……
もっとも、８時間後に持ってこられても困るけど」
ほかの急患の治療と組み合わせながら、
さくさくと手際良く(本当に、感動ものの針裁きでした)、
加えて、治療のポリシーなども交えて治療＆説明してくれました。
しかし、バイポーラ(電気メス)で止血して、皮が生きてたら6-0番のナイロン糸で縫合……
ヤブ扱いはしてしまったＡ医師、治療の見立ても、医者の選び方も、パーフェクトだったじゃん。
麻酔が切れて痛みが増したので、一回だけロキソニン服用。
さて、昨夜は夜間救急だったので、昼間の外来で再診察。
某大病院医師Ｃ(専門形成外科)
「こんにちは、医療関係者？」
「は？」
「いや、Ｂちゃん(昨夜の医師のことか)がそんなこと言ってたから」
「近いけど違います」
「(縫合跡を見て)おお、こういう風に縫ったか。なるほどぉ。
見て見てここ、普通に接いじゃうと皮膚が硬くなった時に指先にリング状に....ああだこうだああだこうだ
ま、ここなら、傷跡が汚なかったら、もう一度奇麗に切り直せばいいんだけどね♪」
「(切りなおしって、切りなおしって、T－T)」
……午前の最後の患者だったとかで、すっかりくつろいで30分orz
「あ、抜糸、自分でやっちゃってもいいよ～」
「いえ、指なので、片手しか使えないし」
「形成外科医だったら、このくらいの作業片手でやってほしいなあ」
「いや、だから私、医者じゃないし……」
「あれ？ そうだっけ？」
形成外科が天職だと思ってらっしゃるらしく、(「僕ならバイポーラがなくても、針と糸で止血できる」発言など)
内科にいた時は(内科では重要な)問診が苦手で苦痛だったとか
しゃべるのは好きだが、他人の話を聞かないのだそうで、思わず納得して笑ってしまいました。
一番初めに、医者じゃないって言ったぞ、私は（苦笑）
丸一日の中でお会いしたお医者さんお三方、皆さん、よく治療法を説明してくださいました。
それにしても、自分の専門と、その場にある医療器具と、
そういうものが、全部そろわないと、威力が発揮できないのだなあ、と、納得。
それに医師Ｃの話ではないが、自分のやりたい科と、
自分の得意分野が一致しているかどうかも、医者の質の決め手だという。
天才的に器用で、絶対形成だろ、と思っていたのに、
「子供が好き」という理由で小児科に行ってしまったり、と。
（個人的には、子どもは身体が小さいので、器用な医者に触って欲しいと思う）
学生たち、産科には絶対行きたくない、とか、公言してるもんなぁ～
めっちゃ不器用なのもいるもんなぁ～
医者不足ったって、ただ単に、医学部の定員増やせばいいってわけじゃないよなぁ～
などなど、つれづれと
ＰＳ マニキュアの爪を黒い糸が内側から突き抜けてくる様子は
わが指ながら、かなりグロテスクでした★
一応、包帯巻いてある画像
