ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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こどものきもち

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このところ、ハンドメイドの日々である。
パンやすぐに食べられるお菓子類が少ないので、
家にいる子どもたちは、
あれが食べたいだの、これを作ってくれだの、うるさい。
 
おやつに、彼らが良く食べるアップルパイを作ったが、
ジャムがなかった (娘はマーマレードを混ぜたのが好き) ので、
夫の実家から貰った、大量の八朔を刻んで混ぜてみる事にした。
 
生の柑橘類の香りは強い。
実家の庭でつくられたものだから、
薬品もかかっていないし、ワックスも塗っていない。
これならオレンジピールでも作れるかと、皮を丁寧に剥く。
が、リンゴの砂糖煮(アップルパイの中身)を作りながら、
オレンジの皮の砂糖煮を始める気にもなれず、
そのまま刻んでみる。
  (写真の端に鋏が入ってしまった(笑) はい、鋏で切りました
 
そしてお夕食。
リガトーニのチーズソース和えだったのだが、
バジルだけだと、なんとなく殺風景なのと、香りもつまらないので、
上にさっき切ったオレンジを振りかける事にした。
なかなか好評♪ しばらく使いまわせそうである。
 
なお、昨日は紅ショウガもなかったので、
普段なら我慢する (子どもに我慢させる) ところ、
「市販されてるものは誰かが作ってるわけだから、
              自分でも作れるはずだ」、とばかりに、
お抹茶BOYと一緒に、食紅と塩、酢で刻み生姜に色をつけてみた。
10分くらいで、お抹茶曰く 「紅ショウガの味~♪」 だそうだ。
私は紅ショウガを食べないので、知る由もないが。
牛丼に載せて出したが、夫はお手製だと気付かなかったようだ。
「パパ、何か気付かない?」 と、お抹茶は偉くご機嫌だった。
 


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そうは言っても、
三連休だったのに、旅行もせず、外出もあまり出来ずに、
お抹茶BOYは体力を持て余している。
 
子ども部屋の片隅に、
ビーチパラソルで作ったホームレスハウス秘密基地発見。
 
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  覗いてみたら、布団を敷きこんで、
  ベッドやら作戦室やら作り込んだ
  野生動物お抹茶BOYがいた。 
 
  今は、私には入ってきて欲しくないらしい。
  たまにはそういうこともあるのかな。
 
 
地震のあった日に、彼は家族と会えなかった。
シッターさんの話では、親からの連絡の後、電車が動いていないのをニュースで見て、
「やっぱり今日はパパもママも帰って来れないね」 と、自分でも納得したらしい。
でも、帰ってきたらすぐにわかるように、と、シッターさんの家の(シッターさんたちの寝室のある)二階ではなく、
玄関の横の客間で寝たいと言ったのだそうだ。
一人で眠れるわけもなく、シッターさんを呼び、シッターさんの旦那さんも下の階に呼び寄せた。
                                   (優しいシッターさんのご家族に感謝、である)
彼はその日、夕食も食べなかった。
保育士と看護師の資格を持つシッターさんに、
    「〇〇さんは、お腹すいてるのに食べられない時ってある?」
          「心配だったり、悲しかったりすると、ご飯食べられなくなるよ」
    「うん。食べられないんだ」
          「明日になって、みんな帰ってくれば、食べられるよ。大丈夫」
    「うん」
というやりとりをしたのだそうだ。
テレビで中学生の話題が出れば、 「▽△(姉の名前)じゃないよね?」  と、いちいち心配し、
津波で流される車を、家の車と同じだ、と騒いだり。
 
親が戻ってからの彼は、何も変わらず、というよりはむしろはしゃぎまわって、よく笑った。
少しはしゃぎ過ぎというか、ヒステリックな感じがしないでもなかった。
2,3日あとのテレビ番組で、ショックやストレスを感じた子供の、典型的な症状の一つだと知った。
 
聞きわけはいいくせに、今日もまだテンションが高い。 親の顔色を見ながら、騒いでいるようなところがある。
物わかりはよさそうでも、一晩、親に会えなかっただけで、小学生の子供はこんな風になる。
 
被災地で、避難している子どもたちには、どれほどのストレスがかかっているだろう。
親の行方の分からない子もいるだろう。
 
彼らに何もできない私は、ただひたすら、心苦しい。