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(大阪) 遺志の受け取り

大阪大学は、紅葉の真っ盛り。
豊中キャンパスの方が慣れているものの、毎年この季節に、吹田キャンパスに来ているような気もします。
今回、朝が早かったので飛行機ルートにも心が動きましたが、結局、新幹線経由でやってきました。
 
イメージ 1
 
 
さて、私は応用物理学会の傘下にある分科会(同じ研究分野のユニット)の構成メンバーなのだが、
先ごろ、その研究会に財産の一部を寄贈すると遺言を残して亡くなった方がいた。 その額、2.6憶円  
主に、研究者の教育や育成、国際会議などの資金に使って欲しい、という故人のありがたい遺志だ。
遺言状は弁護士と相談で作られ、遺族により、滞りなく、分科会に届けられようとしたのだが。
   応用物理学会は、社団法人になっているものの、その下の分科会に法人格はない。 
説明によれば、つまり、法人格がないと、遺産を受け取れないのだ。  
            #弁護士さ~ん、その辺、ちゃんと考えておいてよ~ 相続できるかどうかくらい、チェックしておいてよ~
 
どーするよ………
というわけで応物学会の中に○○基金というのを作って、受け取ってもらおう、ということになった。
でもさ、年間1000万使ったとしても、26年かかるわけよ。イメージ 2
分科会の会員は、それぞれ大学などに所属してるから、
基金の仕事にどの程度専念出来るかというと、全くの不明。
応物学会の会計幹事を借りるにしても、
専任を雇うにしても、そんな人件費などタカが知れている。
 
国際会議に日本が誘致した時にその補助金にしてもいいでしょう、
留学制度などの奨学金に充ててもいいでしょう、
何か奨励賞風のものを作ってもいいですよね、
でも………誰がその判断をするのやら。
 
なんだかんだ言って、応物学会に管理してもらうわけですしね~
となると、法人としてのお金の扱い方にしなきゃだし、監査が入るから、賞を作るなら規約だのなんだの……
 
この委員会は、ランチョンミーティングで行ったのですが、
資料を読みながら悩みながら、「次の座長の時間が」、なんて急いでらっしゃる先生もいるし、
落ち付いて食べられませんでした。
         応物学会の準備してくれるお弁当は、いつもなかなか美味しいのに、いつもこんな感じで残念。
 


そういうわけで、どんな風にその基金を使うのか考えてらっしゃい、と、宿題を貰ってきてしまいました。
研究資金はともかく、こう言ったお金は、使い道を考えるのも、なかなか大変です。
こんな時代に景気の良い話だし、せっかくの遺志なのだから、
有効に使わせてもらいたいものだと思います。