折り返しまで来たかな
学会期間中です、中くらい（５００－１０００人規模）のサイズの国際会議。
自宅から近いのがうれしいですが、その分、本来国際会議で楽しみなはずの観光部分は全くありません。
学会会場はとても綺麗・・・・・・・いや、普段結婚式などに使われている施設だから綺麗なのは当然で、
おかげでレジストレーションのカウンターを初日に見落とす人が多かったり、色々と…………
私は今年は会場係ではなかったので、一般参加者と一緒になって文句を言ってました。
娘が小学校に入る頃、少し子供に手がかからなくなるから、と、
それまで断っていた学会役員の仕事を、まとめて引き受けた時期があります。
二人目の子供が欲しくて、産婦人科に通ってはいたけれど、もう出来ないのかな、と諦めたせいです。
ちょうど大きな資金もあたった後だったので、研究がとても楽しい時期でした。
そんな折、お抹茶BOYが出来ました。
学会の役員は、５０代後半の方たちから我々の代（当時３０代）に交代した所で気楽だったし、
大御所の先生にプレッシャーをかけられて密かにボヤキあってみたり、
学生のトラブルで、交代に大騒ぎをしていたりして、
仕事の付き合いではあったものの、プライベートやくだらない話も、ずいぶん話し合っていました。
（子供の年齢もそう変わらなかったし、みんなガンダム大好きだったし （←こら））
お抹茶BOYが出来て、私も驚きましたが、私が休むことで、しわ寄せがいくのは他の役員です。
私のせいで忙しくさせてしまって、でも、山ほど文句を言いながらも、祝福してくれました。
すごく気を使ってくれていたと思います。
役員を辞めるのではなく、３分の１くらいの仕事量で参加しました。
＃他の仕事だと分かりにくいかもしれませんが、完全に仕事が来なくなるのは、精神的にきついのです。
＃焦る原因になるというか、実際に後れをとってしまうというか。
上の世代の先生方は、専業主婦の奥さんを持ってらっしゃるけれど、
なぜかその時の仲間の奥さまたちは、同業者だったり、他の会社で働いていたり、でした。
子供のパパである仲間たちも、運動会や懇談会には、自分が積極的に出席したい人たちだったみたいです。
私がいることで、「子供の運動会」 を、委員会欠席の理由にできるようになる。と、言ってもらいました。
そういう仲間だったからこそ、私のトラブルを、
仕事だけに生きるのはなくではなく、プライベートと仕事をうまく使い分け共存させるきっかけというか、
いろんなものを変えていくためのステップのひとつとして使ってもらえたのだと思います。
と、まあそういうわけで、その後の別の委員会で顔を合わせる他、
何か仕事があると、お互いに連絡を取って、手伝い合える関係になっていました。
今回の国際会議、その当時のスタッフの参加率が、ものすごく高いのです。
みんなそれぞれ、当時とは違った何らかの役職を持って参加をしているのですが、
自分の手が足りなくなると、ぱっと仕事が降ってくる（苦笑）
私も手伝ってもらったから、何とも言えないけれど………
「○○先生がいなくなっちゃったんで、大急ぎで探してきてッ」 なんていうのもありました。
他のフロアの喫茶店にいらした先生を捕まえました。
教授の行動パターンを読めると思って依頼されたのかもしれません。
バンケットの時に、３年ぶりくらいに顔を見かけた人がいたので、きちんと挨拶しようと思ったら、
「やっぱり烏賊には里芋なんだよ、大根と組み合わせるのもあるけど、やっぱり里芋だ」 と、
烏賊と里芋の煮付け論を、力説され（酔ってらしたようですが）、挨拶もままならなくなりました。
久しぶりです、の言葉もなく、
「せんせー、お料理なさるんですか？（４，５歳上なので、一応、敬語）」 と聞けば、
ボーイスカウトのキャンプで子供と云々、という話が始まる （その先生に男の子がいるのは知ってます）、
で、「あの子供（←お抹茶のこと）、いくつになった？」
お抹茶が小学校２年生だということは、それだけ私たちも年をとったということで
幼馴染や、恋人ではないから、近すぎはしない----
距離感を持って、節度を持って、でも、悪意にとられることを警戒しなくていいし、
お互いの持つ常識が、（世界標準、日本標準から外れてるかもしれないけど）自分にとって的外れでもない---
学生時代の友達でないけれど、古くて気の置けない関係になったような気がします。
それは同業者だからなのか、同業者の中でも、同じような仕事が舞い込んでくる人達、
つまりは、経歴や相対的ポジションが似ているからからなのか、実際の所は分かりませんが。
海外からの招待講演者たちとも親しくなれたし、目が回るほど忙しいものの、
昨日も今日も、とても楽しいお酒でした。
今週の土曜日までなので、ようやく半分きたかな．．．．．
