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予想通りのルパンです

 
この曲はちゃんと覚えてるし、映画もほとんど見ているんですけどね。
テレビ好き、アニメ好きの人達には、ルパンの音楽にしてもアニメにしても、
ものすごく影響力た大きかったんじゃないかと思うんですよ~
 
歌詞の入っていないYOUTUBEを選びました。
 
 
で、ここからちょっと小説話題のネタばれなので、
雫井脩介の小説 『虚貌』 をこれから読もうと思う方は、ご注意ください。
 

 
ルパンのテーマ曲は痛快で、でも、どこか物悲しいというか、寂しげな音を交えている。
小説 『虚貌』 の冒頭で、少年はお風呂に入りながらルパンのテーマ曲を口ずさんでいる。
そこに強盗が入り、両親は殺され、姉と少年も重傷を負う。そして、姉は自殺してしまう。
ありていに言えば、『虚貌』 はその少年の復讐譚である。
 
復讐譚は怨みがましいドロドロ感や、これでもかという悲惨さを伴う場合が多いのだが、
少年が一度も一人称を担う主格にならないことで、この小説はどこかカラリと書き切られている。
その少年は、他人に変装して声や人格までトレースし、相棒の刑事まで騙すのだが、
復讐そのものの殺人はともかく、それに至るトリックや小物が荒唐無稽で楽しいのだ。
変装はもとより、産毛まである蝋人形をつくるとか、他人の指紋を再現した手袋とか、
そりゃあもう ルパン的。
 
本格推理としてそりゃあないだろ、それOKだったら、警察じゃどうにもならんだろ、
と、なってしまうのは当然で、だから推理小説としての評価がそれほど高くないのかもしれない。
 
でも、私は小説の最後まで、ずっとルパンのテーマ曲が流れているような気がした。
時に物悲しく、時に痛快に。
 
前にも記事書いてましたね、私。
 
 
 
 
そういうわけで、多分ルパン三世の曲やアニメに惚れているのは私だけじゃないどころか、
山ほどの二次作品や、追作につぐ追作がある所を見ると、
多くのクリエーターに影響をおよぼしまくっていたんだろうな、と。