ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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僕があの子に甘い理由と、僕らがブログを綴るワケ (前編)

いや、タイトル、なんとなく一昔前の
ジュブナイルみたいなフレーズをつけみたかっただけなんですけどね
 
で、もともとは、後編となるべき、「ブログを綴るわけ」、なるゴタクを、
鬼怒川帰りの電車が動くのを待ちつつ(東武線沿線で火事があって、遅れていた)、書いていたわけですが、
PCを読み返してみたら、グダグダだったので、ひとまず前編だけにします。
 
                   そうそう、あの子……って書いてますけど、30代前半の、男性です。
 
 
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昔、同じ研究室にいたことのある元学生さんに、学会誌の原稿を依頼している。

締めきりをすぎてもリアクションがなかったので、編集委員会で催促する事になり、
知り合いの私が、「ちょっと聞いてみますね~」 と、催促連絡を預かった。
 
彼が研究室にいたのは、今や剣士な娘(現在中3)がゼロ歳だった頃だから、
しょっちゅう熱を出したり、予防注射があったりと、有給休暇がどれだけあっても足りない時期だった。
育児休業や、勤務時間短縮のシステムがあっても、同僚の女性には 
「周りに迷惑かけるのわかってて、子供を産む神経がわからない」 とまで言われるような職場だった。
 
でも、頭の柔らかい大学院生たちは、それぞれに、
「あ、俺、駅まで送っていきますよ」
「装置、冷えるの待って冷却水止めればいいですよね。ポンプも止めておきます」
「学会の予稿、電車の中でチェックしてください、あとで電話します」
と、気軽に引き受けて、とても力になってくれていた。
 
  #装置が冷える2時間を待つことで、小児科の診療時間を過ぎてしまったり、
  #保育園の行事に間に合わなくなることなど、山のようにあり得るのだ。
 
卒業生たちが、揃いも揃って海外のポスドクになっていったのは、
次は学会スタッフに巻き込もう、と思っていた私の目論見と外れたが
数年間の海外ポスドク歴を生かし、彼らは研究機関や大学(場所はバラバラ)に戻ってきた。
学振や外部資金を持っていたことも確かにあるだろうけど、
30そこそこで、そろって国立の研究施設にパーマネントポジションを獲れたのは、
何よりも本人たちの優秀さだったのだろうと思う。
 
 
 
件の彼のお家には、去年、赤ちゃんが生まれた。
赤ちゃん、風邪ひいてないですか? という私信を入れて、催促のメールを送った。
案の定、保育園に預けたお子さんが貰って来た風邪を、
家族全員で順繰りに貰っている、と、メールが返ってきた。
私達編集委員の締め切りは、印刷所への入稿直前、なんていう外せない締め切りだけど、
彼の原稿は査読者の私が急いで読めばいいことだ。 (←さすがにこれは彼には内緒)
編集委員としては、本当はいけないのかもしれないが、
そういうことなら、無理しなくていいよ。 入稿後の編集作業で急ぐから、と、
他の編集委員には内緒で、返信を送った。

Give & Take という言葉があるが、私は上司や友人、学生達に、先にTakeを貰ってしまった。
今はせっせとGiveを返しているところなのだが、相変わらず、Take貯金が増えるばかりである。 
ありがたいことだ。
 
 
 
自分の原稿もあるので、査読はそのあとにしたい
                   ……と思ったわけではない。 <<いい話が台無しじゃねーか。
 
 
 
                                       (写真は、つくばの駅のそばの歩道橋から)