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夏休みの自由研究:偏光で遊ぼう 1

娘も息子も、夏休みの宿題の自由研究は、親と一緒にやったりします。
 
ちゃっかりしているお抹茶BOYは、自由研究のネタで、工作もカバーします。
今年は、偏光板を使った工作&研究になりました。
偏光については、適当に検索してくださいね(笑)
      http://ppd.jsf.or.jp/jikken/jikken/14/diy01.html  など。
 
イメージ 1
 
子供達には、
 
 「光はいろんな方向に振動しながら進んでいて、太陽光線の中には、
 縦の光も、横の光も、ななめの光も、全部混ざっている。
 だから、縦長のドアを通れる光も、横長のドアを通れる光もある。
 立って走ってくる人と転がってくる人が、縦長のドアや、横長のドアを通りぬけるようなものだから、
 縦ドアを通りぬけて来た縦方向の光は、次のドアも縦長なら通れるけれど、
 次にドアが真横になっていたら通れない。   
 だから暗くなる………」
 
 「で、二枚の偏光板の間に、ビニールテープなどをはさむと、
 そのビニールテープが光の方向を曲げるので (転がってた人を立たせるとか)
 縦と横の組み合わせで通れなかった光が、通れるようになる……」
 
縦横斜めにセロテープを貼った板を、偏光板に挟んで、偏光板を回転させると、こんな感じになります。
いちばん左が、偏光板に挟んでいない状態です。
 
イメージ 2
 
 
多分、実験や研究をする年齢によって、
クロスニコル(偏光板を直交させた状態)から、10度ずつ回転角度をつけて色の変化を見るとか、
間に挟むテープの枚数で、色の周期性を見るとか、色々やりようがあると思います。
偏光を使った厚さの測定方法もあって、
半導体の分野では薄い絶縁層の厚さを測るのに、偏光を用いていたりします。
つまりは、大学に入っても研究テーマになりうるのです。
 
 
イメージ 3
抹茶にそんなことをさせてもしょうがないので、
ひとまず自由研究で簡単な説明と実験をしたら、あとは工作です
 
紙コップの底を丸くくりぬいて、
偏光板やセロテープで書いた絵を貼るのですが、
まずテープを何枚重ねたら、何色になるかというのを調べておきます。
これが図案を作る時の、色決めに使います。
 
アクリル板にテープをかさねて貼ってゆき、
それを二枚の偏光板に挟んで撮影しておきます。
右の一番上は、偏光板の縦と縦を合わせた時のテープの色です。
空が青いので、その色がちょっと入って、青っぽくなってますが、
テープ一重なら水色、2枚重ねならピンク、
3枚重ねで黄色っぽくなって、4枚だと緑っぽくなりました。
テープの種類やメーカーで、多少違うようです。
 
その下は、メタモンというポケモンだそうですが
もともとピンク色っぽいポケモンなので、
お抹茶は、セロテープを二枚かさねて作りました。
テープの幅が足りないので、体に斜線入ってますが
 
偏光板に挟んでいない時は、セロテープなので、透明です。
偏光板の縦、メタモン、偏光板の縦をの順に重ねると、
確かにピンクになりました。
 
そののち、手前側の偏光板だけ回すと、
まわりの色(テープを貼っていない所)が暗くなって、
メタモンは青くなります。
 
これだけでも、小学校の低学年なら喜んでくれます。
 
 
結局、お抹茶はお化けだの星だのたくさん作ってました。
 
イメージ 4
 

 
偏光板や偏光フィルムはなんであるか、という話が気になる人はいますか(笑)?イメージ 5
 
走ってきた人や転がってきた人が通る縦ドアや、横ドアと説明したのは、
あまり外れたものでもなくて、
偏光板の中は、鎖の様な高分子のチェーンが、
一方方向に並んで、揃った状態で入っていたりします。
 
半透明のカラーテープ(野菜などを縛ってあるもの)を、力ずくでギューンと伸ばすと、
伸びた分、そちら方向に分子が引っ張られて向きが揃ってきます。 
正確ではありませんが、模式的に描くと、右の図みたいな感じ。
引き延ばしたテープ二枚を交差する向きに重ねると、同じ方向に二枚を重ねたときより、
ずっと光が通りにくくなり、暗くなります。
簡易な偏光フィルムになっているわけです。
 
  #正確には、光の振動には、電場成分と磁場成分とがあって、
  #それらは直交して(方向が90度ずれて)います。
  #光の振動を電場成分の方向で説明している場合が多いので、
  #スリットの方向(分子配向)と、直交する電場成分を持つ光が透過する、
  #と、書かれていることがあります。
  #磁場成分の振動とは、平行になっているわけですが………
 
  #子供が相手なので、この辺はすっ飛ばして説明してました。
 
他の面白い現象としては、
光が水面で反射すると、振動方向に寄って反射率が違うので、反射光は偏光しています。
偏光サングラスをかけると、反射光を主に消せるのはそのためです。
水面のキラキラだけを透過させないので、水中の魚が見える、という事になります。
 
偏光サングラスをかけて、パソコンの画面を見ると、液晶も変更しているので、
(顔を傾けると)暗くなったり明るくなったりします。 
面白いですよ。
 

偏光フィルムは、もっと安いものもありますが、通販でも見つかります。
偏光板、と検索しても見つかります。一枚200円くらいからあるんじゃないかと思います。
………紙コップのサイズを見てもわかるように、10センチ角もあれば、2セットできます。
        *メーカーによっては薄いビニールが貼ってあるときもあるので、はがしちゃったほうが綺麗です*
 
手元に残りがありますので、お子さんの夏休み研究などでちょっとだけ欲しい人、
興味のある人は、ご連絡ください。 いえ、一部の方には、すでに送りつけてしまいました
 
 
夏休みが終わったので、オープン記事にしました。