気を配りつつ大騒ぎをする特技
おはようございます。
昨日は某学会誌の委員会でした。
そのあと、新年会でした。
この編集委員会の委員長、いや、学会自体にその傾向があるのですが、
古い、ファミリータイプの研究室の教授がたくさんいらっしゃいます。
ファミリータイプというのは、外国人ポスドクなどよりも、学生から育て上げたスタッフがいて、
研究室メンバーで飲み会をする事も多く、卒業生も研究室を訪ねていきやすい、、、、
このブログに来て下さる方だと、ＭＡＳA先生の研究室みたいな感じでしょうか。
もちろん、そういう研究室の風習が出来上がっていると、
あとからプロジェクトメンバーとして参加した外国人ポスドクも、
共同研究のチャンスに恵まれた、他大学のスタッフも、
あとからそのファミリーに仲間入りさせてもらえたりもします。
複数のファミリータイプ研究室が緩く重なっていて、一族を形成している時もあります。
編集委員会の飲み会は何家族かが合同で行うファミリーパーティの様です。
酔っぱらって大騒ぎするお父さん達が、教授陣でしょうか？
セクハラというほどではないけど、女の委員をからかったりして、羽目をはずします。
ディープに酔っぱらいます。
でも、ハラスメントになるぎりぎりの所で押さえているのは、長い経験のなせる技なのでしょうか？
何より、私以外の女性委員たちも気軽に参加しているのは、不快ではないからなのでしょう。
昔、お抹茶ＢＯＹが小さくて、まったくその手の飲み会に参加できなかった頃、
自宅に帰って子供を眠らせた後ぐらいのタイミングに、メール貰う事がありました。
酔っぱらってらっしゃるんだろうな、と思う軽口の後に、
○○について相談したけど、みんな酔ってて意見がまとまらなかった、とか、
勢いで☓☓に決まりそうだけど、素面になったら大丈夫だろうか、とか、
委員の◎◎君に隠し子疑惑が！ とか……飲み会の席での話を共有させてもらえるネタがついていました。
私はそれらのメールに、とても感謝していました。
楽しい時間の共有が出来るから、というわけではありません。
接待の席でＧＯＢ（Ｇｏｏｄ Ｏｌｄ Ｂoｙｓ）ばかりで物事を決めるのは、日本社会の悪癖でもあり、
女性が意思決定の場に参加できない理由の一つでもあると言われます。
意思決定の調印を、飲み会の席でするわけではなくても、隠れた本音を探るチャンスにもなりますし、
誰と誰がそれに賛成しているか、どんな内容なのか、事前にフランクに、
しかも書面で残らない状態で聞いておくのは、大きな利益になるでしょう。
厳密に言うなら、事前のネゴシエーションや、隠れた本音と別のことを決めるのは正当ではありません。
でも、実際問題として、必要になってしまってるわけですよね、
だから、このシステムがいつになっても終わらない。
-それでもこんな物事の決め方はやめろ！ 会議の席以外で相談をするな！
-女だけが家事や子育てをする必要はないんだから、ＧＯＢの席にどんどん出ていくべきだ。
そういう方たちもいます。どちらも、もっともです。 闘っている女性たちを否定する気もない。
でも、時代が変わってＧＯＢの意見を取り上げるだけでは済まなくなったように、
時代が変わって実際にその場にいなくても、バーチャルで参加が出来るようになりました……よね？
教授の送ってくれる、今日はこんな話があったよ～ 面白かったよ～ というメールは、
飲み会の席に参加しないＧＯＢ以外の人との意思疎通が必要になった場合の、対応措置の気がするのです。
昨日、飲み会が終わりかけ、二次会の席を模索している時に、教授がメール打ちをしていました。
「まったくもう、メール魔なんだから、誰に出してんだよ」 と、からかわれて、
「☓☓ちゃんだ～！」 と、委員の一人の名を公言してらっしゃいました。
「でも、こういうメール、昔、助かったんですよね。 新年会に参加できなくても、楽しさを分けてもらえるから」
という私に、教授の元教え子（今は別の大学のスタッフ）は
「いやいやいや、ただ単に、☓☓先生はメールが好きなだけ」 と、笑ってました。
なんだかんだと、たぬきさんの集団です。
酔っぱらって、ヘロヘロに見えても、調子の悪そうな学生をちゃんとチェックし、
軽口に載せて、決定事項の共有化を行う。 そんなことのためじゃないよ～と、ゆる～い連絡で。
そんな彼らを「メールが好きなだけ」 と、侮ってはいけないのです。
見習うのは、難しいかもしれませんが。
新年会は、塚田農場という居酒屋さんでした。
他の地名の名のついた店もあるのですが、宮崎店だったので、鳥肉メインで、とても美味しかったです。
そうそう、この学会の委員会、昨日の編集委員会は大先生が多くて話題もグローバルでしたが、
一度、講演会運営委員会のメンバーだったときに、
ガンダムネタのわからない人に、ネタの説明と共に作業説明をしていた委員に、
「いや、そこ、無理にガンダムで説明する必要はないから」 と、笑う事もありましたが、
ＧＯＢの 「なあ、男ならこういうことはわかるだろ」 と、
同性・同世代・へたすりゃ同窓以外を排除する物事の決め方、そのあり方は、
オタク社会と同程度の共通項だよな、と、
被害にあう事の無かった私は思うのです…………
ガンオタ委員会、めっちゃ楽しかったですけどね
