愛していると言ってやれ
結婚している皆さん、奥さん、旦那さんに、「愛している」 って伝えてますか?
いつかも書いた気がするけど、名門大学の狸教授たちの飲み会に行ってきました。
おじさんたちの飲み会に参加できないから、
オフレコの相談が耳に入りにくくて、だから女性は上位職に就きにくい、と言われて久しく、
会議はビジネスタイム(9:00~5:00)にしましょう、なんていうお題目が盛んに唱えられているのだが。
某学会誌の編集委員会は、会議のあとに懇親会をするのが定例になっている。
会議の後になだれ込むから、当然酔っぱらっても仕事の話になる(いや、仕事だけじゃないけど)。
私は参加できたりできなかったりだが、
そのメンバーの中にメール魔の教授がいて、飲み会の状況や、その中で話した内容を、
酔いに任せたような軽口で送ってくる。
案外それが役に立って、次の会議で疎外感を感じなくて済むし、意見があれば伝えておくこともでき、
どうしてどうして、ハイテクニックの意思疎通方法ではないか、と、ひそかに感心している。
うん、例えばスカイプやラインでつないでしまえば、飲み会に参加できなくても、話に混ざれるしね。
何も飲み会の弊害を理由にそれ自体を禁じなくたって、
いろんなツールを使って、女も、酒を飲めない人も、気軽に参加できるようにすればいいのだ。
さて、そういうわけで、昨日はその懇親会に参加してきた。
例によって、「○○ちゃん(♂)に言いつけちゃおう」 と、件の教授がガラ携を出した。
「今は、先生、ラインでしょ」 と、彼よりは少し若い教授がちょっかいを出して、
「おまえ、誰とラインつなげてるんだよ~」
「え、息子と奥さんに決まってます」 などなど、大騒ぎ。
そのうち、 「お前の奥さんに電話かけてやる」 なんていつものじゃれ合いに突入。
彼ら、相互に 「遅くなってすみません」、「つぶしてしまってすみません」、
「今日は〇〇大に泊めます」 などと、面識はあるようだ。
嗚呼、帝大教授
「だいたい ちゃんさ~ 奥さんにちゃんと愛してる、って言ってるの?」
「言ってないですよ。 そういうのは、言葉にしなくても伝わってるもんです」
「ダメダメダメ、女はね、そういうの言ってもらえるとうれしいもんなんだよ」
「先生は言ってますか?」
「そりゃあ、もう。。。。。。。いや、ごにょごにょ」
「電話で言ってみてくださいよ~」 <<形勢逆転か?
「電話だ電話だ~ 」
「ばかやろう、いきなりそんなこと言い出したら、「熱でもあるの?」って切り替えされる」
「そんなこと、ないないない。きっと奥さんうれしいと思うよ、ね? さん」
「へ? (いきなり話題が振られたので、ちょっとびっくり)」
「ちゃんと旦那さんに、「愛してる」、って言ってる?」
「え、、、ああ、うちは比較的言ってますよ」 ←いきなりだったので、つい、答えてしまった
「・・・・・・・・・・・・・は?」 ←予想外 「…・…いつ、言うの?」
「どんな時って………・もの頼むときとか」
「?? どんなふうに?」
「『愛してるから、夏ミカンの皮剥いて?』 とか。欲しいものがある時とか」
「ええ~・・・・・・・・・・(それは、なんか違うよ~)」
「じゃあ、じゃあさ、物を頼むんじゃなくて、もっと真剣に好きだって言いたいときはどうすんのよ?」
「そういう真剣なのは、言葉にしなくても伝わるかと」 ←心の中で、勝ったな、と思ってる
「……………」 ←さっき自分で言っていたのに、気に入らないらしい
「じゃあひとまず軽い気持ちで、の奥さんに電話して」
「あ、今、もうメールした」
「うおおおおおお」 <<遠吠え
………しかし、爆弾というか風船ゲームというか、何処に落ちるかわからないなあ
そういや、お抹茶が小さくて全然懇親会など出られなかったころ、
会議と全く関係ない、意味不明のお笑いメールみたいなのも、たくさんもらったなあ、と。
ふと思い出しました。