人間はわがままだよね それとも私がわがままなのか?
学術雑誌に論文を投稿すると、
その論文のグレードが十分であるか否か、あるいは書かれていることが正しいか否か、
学術雑誌の編集者(エディター)と、その分野の専門家である査読者たち(通常2人)が、
論文を査読して、質問をしたり、間違いを指摘したり、わかりにくい所を書き直させたりする。
だから
執筆者が論文を投稿
↓
論文編集部のチェックが通ったら、査読者に転送
↓
査読者が査読して、論文編集者に返送
(返送が遅れると編集部から催促される)
↓
編集部から執筆者に転送
↓
執筆者は査読コメントに従って、修正、または回答して編集部に返送
(返送が遅れると編集部から催促される)
↓
編集部から査読者に転送
↓
査読者が再査読して、論文編集者に返送
(返送が遅れると編集部から催促される)
↓
編集部から執筆者に転送
↓
執筆者は再査読コメントに従って、修正、または回答して編集部に返送
(返送が遅れると編集部から催促される)
↓
編集部から査読者に転送
↓
査読者が再査読して、論文編集者に返送
(返送が遅れると編集部から催促される)
↓
論文誌に掲載OKならば、執筆者に採択連絡をして、論文はゲラづくりなどに回す。
ダメだったら、また執筆者、査読者の往復を繰り返す。
ごくまれに、執筆者と査読者が対立しちゃうこともあるので、
そういう時は別の査読者を選んだりもする。
自分が執筆者の時、返信が遅れると、編集者から催促されるから、
素早く修正原稿を送る執筆者は偉いと思っていた。
一昨日、振替休日に、サービス残業みたいなもんだなあ、と思いながら査読・返送した論文が、
すでに執筆者の修正を経て、もう帰ってきていた。
あまりうれしくない。
自分が査読者になった時と、執筆者である時でずいぶん違うな、と。
いや、編集担当になってる時は、うれしいんだけどさ。