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手術が終わりました

          
.       手術前は不安で眠れなかったようです。(持っているのはゲームではなく心電図モニター)
 
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昨日、カテーテルでの検査と、手術(アプレーション)をしました。
 
……お抹茶は麻酔が効きにくかったらしい。
子供は不安がるというので、入院病棟で点滴に麻酔を入れて眠ってから手術室に行く予定にしていた。
が、麻酔が体に入っているのに、酸素マスクが来た時に「臭いっ」と言って覚醒。 
               (看護婦さん曰く、酸素チューブのゴムの匂いが臭いらしい)
その後、完全に目覚めてしまって、ストレッチャーで運ばれる間も、両親と話していた。
それでもまだ、そこまでは良かったのだが、親と離されて手術室に入る時に大泣きしてしまった。
               (こういう事があるため、子どもは先に眠らせておくようにするらしい)
さかんに喋っていたのは、怖かったことの裏返しだったようだ。

私も手術室に入れてもらって、麻酔が効いて眠れるまで頭をなでたり手を握ったりしていた。
彼は手術が痛いんじゃないかと不安がって泣いていたので、私ももらい泣きしそうになった。
 

 
さて……病院からの説明によると、 (←含・個人メモ)
不整脈のない人は洞結節(ペースメーカー)から刺激伝統系(電気回路)を介して1分に50~100回心臓が鼓動する。
しかし発作性上室頻拍の人は130~250回拍動しまい、頻拍が長期間持続すれば心不全となることがある。
発作性上質性頻拍のパターンは三つあり、
回路を電気興奮が速い周期で回ったり(房室結節リエントリー性頻拍、房室リエントリー性頻拍)、
正常でないペースメーカーが興奮したり(心房頻拍)して脈が速くなりする。
 
手術はまず、電極カテーテルを足の付け根の静脈や首の静脈から心臓の中に配置し、
心臓の中の刺激伝導系の電気の流れを確認。
さらに、様々な電気刺激を行うことによって不整脈を誘発し、異常な電気回路を把握して、
原因となる頻脈性不整脈(動悸や心不全の原因である速い不整脈)を同定する。
同定された電気回路や異常興奮部位に高周波通電(カテーテルアブレーション)を行い、
再度不整脈が起きないように治療(患部を焼く)する。
その後、再び電気刺激を行って不整脈を誘発しても、不整脈が起きないことを確認する。
 
お抹茶BOYの心臓は小さくて、また、ケント束のちょうどカテーテルで直視できない場所に異常があったため、
カテーテルをいったん心筋の外に出し、再び戻すことで、
患部への通電5分一回+短時間通電1回で不整脈が出ないようになった。
  (カテーテル穿刺部位:右大腿静脈(3本) 右大腿動脈(0本) 左大腿静脈(1本)、右内頸静脈(1本))
本通電の周りに、大人の場合は何か所も通電して、再び頻脈が起こらないようにするが、
子供の心臓の場合には、広い範囲にやけどを作ると、成長に伴って攣れてしまうので、最低限にしたそうだ。
また、カテーテルで作った皮膚の穴や、心臓の穴は、ひと月もすれば自然にふさがるそうだ。
 
発作性上室性頻拍(PSVT): 発作性上室性頻拍とは心房、房室結節、副伝導路(ケント束)など成立に
    関与する頻拍の総称である。リエントリーを機序とする不整脈が殆どであり、多くの臨床像が発作を
    繰り返すためこのような名称となった。上室性の頻拍であるため、原則的にはQRSは正常な刺激伝
    導路を通るため、正常波形同様に幅は狭く、心拍が規則正しいことが多い。心室起源の頻拍に特徴
    的な心室捕捉が存在しないといった特徴がある。
    PSVTのメカニズムとしては房室結節内リエントリー性頻拍(AVNRT)と房室回帰性頻拍(AVRT)、
    洞結節リエントリー性頻拍(SANRT)、心房内リエントリー性頻拍(IART)が存在する。治療対象とし
    て最も良く遭遇するのはAVRTとAVNRTである。narrow QRS TachcardiaでRR間隔が一定であれば
    PSVTと2:1の心房粗動が考えられる。粗動波(F波)が認められなければPSVTであることが多い。
    PSVTと診断したらP波、P'波を探す。これらはⅡ、Ⅲ、aVF,V1誘導で見つけやすい。P'波がQRSの中
    に隠れていたりQRS後半部分に重なっていてらAVNRTが考えやすく、P波がQRSより後ろにはっきり
    としていればAVRTが多い。     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E9%9B%BB%E5%9B%B3
 

 
手術は合計3時間かかった。
 
入院病棟に戻り、酸素マスクを外して、また、点滴の麻酔を止めたが
首と足の付け根に入れたカテーテルの跡を(止血のために)強く圧迫していて、動くことはできない。
 
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この後、すぐに麻酔の効果が切れてきて、圧迫されている部分が痛いと、泣き出すのだが………
また、首からもカテーテルを入れることは、本人は知らなかったので、
 
        「首に何したの? なんで足が動かないの?」
 
と、気にしまくっていた。
 
手術はとてもうまく行ったのだけど、彼は手術はうまくいくのが当たり前だと思っていたようだ。
この信頼や疑いのなさは、やっぱり病院を信頼してるからだろうな、と、思う。
       なお、入院している病室のすぐ隣には、生後2カ月間、入院していた部屋がある。
       その当時からの看護婦さんもいるのも、安心の理由かもしれない。
 
 
 
一晩眠れなかったけど、先ほど圧迫していたテープも外し、動けるようになりました。
これだけ体力回復が早いと、カテーテル手術を希望する患者が多いのがわかります。
なお、麻酔をしているとき、夢は見ないと言われていたけど見た。と、教えてくれました。 
夢で根津神社みたいなところにいて、亀がたくさん出てきたそうです