「ペット死んだんだってね、おめでとう」
この話題は、書こうかどうしようか悩んでいたのだが
先月、かわいがっていたハムスターが死んだ。良くなついていて、ケージの中いる時間よりも、娘のポケットや肩や人間にまつわりついている時間が長かった。
子供たちの悲しみはそれはそれは深くて、今でも、毎日、小さなお墓に線香をあげている。
我が家のすぐ近くにはあまり遊具のない平たいだけの公園があって、
雪の時は、普段来ないくらい大勢の子供たちが、雪だるまを作ったりかまくらを作ったりしに来る。
公立の小学生たちは、近所に住んでいる子たちばかりなので、お互いの家を知ってることが多い。
先週の日曜日、お抹茶BOYのクラスの女の子が何人か、公園横の我が家に遊びに来た。
玄関に出たお抹茶に
「ハムスター、見せて」 と、言っているのが聞こえた。
女の子が来ていたせいか、剣士な娘も玄関の近くに行っていた。
そのあとすぐに、女の子たちとお抹茶は外に出て行ったのだが、
娘の様子が変なので、 「どうしたの?」 と、聞いてみた。
「あのガキ、蹴っ飛ばしてやればよかった」
「は? どの?」
「がハムスター死んじゃった、って言ったら「死んでおめでとう」って言って笑ったバカがいるんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・え」
「遊んでやるふりして石ぶつけてこようかな、
雪合戦で、間違って雪玉に石が入ってたって言えばいいんだし、
ぶつかって子供が転んで頭ぶつけたって、今日なら雪のせいですむし。
打ち所が悪くて死んだところで、私は未成年だから平気」 ←怒りのあまり言う事が過激
「よしなさいよ。今そんなに怒るくらいなら、どうしてすぐに叱らなかったの」
「女の子なんだから、もう少し大きくなってから、相手にキレられてひどい目に合えばいい。
今、わざわざ注意してやることはない」 ←思いきり根深い怒りらしい。
そのあと、私がその子を追いかけていってまで注意をしなかったのは、
そういう子を育てた変な親に(あとで)いちゃもんつけられるのも嫌だな、と思ったからであって、
近い将来、小娘になった彼女が友達やらにBFやらに暴言を吐いて暴行されてしまえばいい、
と、思ったわけではない…………と思いたい ←いや、私もかなり不愉快だったので。
他人があえて注意する、というのは、その子の 将来を考えてやる場合だけ だよね。
後にお抹茶に聞けば、その子はよくそういうことを口走っては、嫌われている子だという事だ。
キレて友達に危害を加えたり、ストーカーして殴りかかったり、という少年少女が多い昨今、
キレるネタを与えやすい子は、それだけ危険に会いやすいのではないだろうか。
その危険につながる性質を周囲の人たちに直してもらえるかどうかは……
いや、親や先生や、よほどその子にとって責任ある立場か人以外には、してもらうのが難しいことなのかも。
なお、お抹茶BOYは追いかけて行った後に、
「今のはぜんぜん冗談に聞こえなかった。
本気で嫌だったから、やめて。 ちゃんと謝って。
死んでおめでとうなんて、どうして言えるのかわからない。
どれだけ俺が悲しかったかわかってるの?
自分のペットが死んだときにそう言われたらどんな気がする?」
と、他の女の子たちの前で責めまくり、最終的には彼女に謝らせたそうだ。
暴言を吐かれた直後は、(ハムスターのことだったので)悲しさが勝って何も言えなかったらしいが、
何か主張する気になった時、彼は大量に(立て板に水式に)喋るので、
同学年の子では太刀打ちできないだろうと思う。
さっきは、剣士娘が「おめでとう」発言を耳にして怒っていたことを知って、
「もう、あの子にはちゃんと謝らせたから。 雪降ってるけど転ばせたり殴ったりしちゃだめだよ」
と、“お姉ちゃん”相手に言い聞かせていた。………………7歳も違うのに、どっちが上かわからない。
(将来、彼がこの説得力・言語力を、過剰に、利己的に、あるいは不正に使わないことを祈るばかりである)
多少トラブルがあっても、執念深い復讐など考えない小学生達の中にいるうちに、
子供たちが(子どもたち同士の中で)揉まれて、
少しでも相手の気持ちを考えたり、口のきき方などを覚えられると良いのだが。