和裁?
私は和裁を習ったことがない。
和裁を習いたい、と、思う。
が、和裁教室は真昼間のものが多い上、ネット検索してもなかなかヒットしない。
和裁を習いたい、と、思う。
が、和裁教室は真昼間のものが多い上、ネット検索してもなかなかヒットしない。
現在剣道オタクの娘は、物心ついた時にはすでに和服が好きで、
七五三はもとより、新年会にも、普段の遊び着ですら、着物を着たがった。
七五三はもとより、新年会にも、普段の遊び着ですら、着物を着たがった。
七五三の着物や帯はデパートでも呉服屋さんでもよりどりみどりだし、
遊びで着るのはアニメキャラの小袖や緋袴だから、ミシンでコスプレ衣装を作れば済む。
(3歳くらいのころ緋袴で走りぬけたのを近所の奥様に見られ、マンションで妖怪話が持ち上がった理由は今でも内緒だ)
遊びで着るのはアニメキャラの小袖や緋袴だから、ミシンでコスプレ衣装を作れば済む。
(3歳くらいのころ緋袴で走りぬけたのを近所の奥様に見られ、マンションで妖怪話が持ち上がった理由は今でも内緒だ)
問題は新年会だ。
母校の研究室メンバーで毎年行われる新年会は、先輩方(&奥様たち)が美しい和装でいらっしゃる。
自分の着物はまだ袖を通していないのもあるし、
娘には、私が子供のころに着ていた派手な着物があるから、袖上げしてそれを着せればいいや、
………と、思ったのが甘かった。
幼稚園年齢から小学校の頃、私は南半球にいた。
南半球……お正月は真夏である。
日本人会や大使館のパーティ、あるいは親の付き合いででかける時、
私は夏物の、一重のお正月柄の着物を着せられていたのだ。
私は夏物の、一重のお正月柄の着物を着せられていたのだ。
そもそも、かの街(シドニー)は東京に比べるとずいぶん暖かかったので、ほとんどの着物が一重だ。
「うああ、こっちも一重だし、こっちも一重だよぉぉ」
という事に気づいたのは、12月も中ごろ。 仕立て直しに出したところで新年会には間に合わないタイミングだ。
それに、子供の化繊の着物だし、よく見ると汚れもあるし、お金をかけるのももったいない。
それに、子供の化繊の着物だし、よく見ると汚れもあるし、お金をかけるのももったいない。
「よし。自分で直そう」
繰り返す。私は和裁を習ったことがない。
洋裁すら習ったことがない。
洋裁すら習ったことがない。
学校の授業でミシンの使い方を習っただけだ。
「でも、表地があるわけだから、同じ形に裏地で形を作って、貼り合せればいいんじゃないかな?」
「うんうん、中表(縫い目が内側に出ないよう)に縫って、表と裏のクリアランスは、裏地厚の2,3倍?」
「うんうん、中表(縫い目が内側に出ないよう)に縫って、表と裏のクリアランスは、裏地厚の2,3倍?」
設計図面書いてるんじゃないぞ~ と、自分で自分にツッコミを入れつつ、
グラフ用紙に尺度1/10の図を描き、大体のイメージが決めたら、GO!
グラフ用紙に尺度1/10の図を描き、大体のイメージが決めたら、GO!
ビバ★直線裁ち
裏地をつけてから何度も着たので、写真の裏地は汚れてます。
裏地に使ったのはちょっと厚手の白の木綿、当然八掛も白になっちゃったわけだけども、
表地が白っぽい着物だったから、まあいいや。
表地が白っぽい着物だったから、まあいいや。
こっちの着物も袷に直そう♪
新年会当日、娘は何の疑問もなく、小さなぜんまい人形のように、走り回っていた。
下左は小っちゃい(4歳)からいいとして、他は、女の子なので、一応顔を隠します
新年会は恒例行事の様に和服で参加するようになったから、
毎年、肩上げや腰上げをして着せては、
着終わったら(しばらくその着物は着ないから)、ほどいておく、
という事を続けていた。
和裁を習ったことが無くても、
まあ、自分がどんなふうに着せられていたかを思い出しつつ、
ネットに出回っている写真や説明をみれば、どうにかなるもんである。
そういうわけで、娘は私の着物ばかり着ていた。
彼女が柄を気に入ったにもかかわらず、
布地の汚れが消せなかったものは、
呉服屋さんに頼んで、模様を足し、色を挿して貰った。
私の好みで考えると少しく金色過多かな、とも思うのだが、
着物の 『やまと』 さん、だったかな。
さて、今や剣士となった娘は、剣道を始める前から、着物以上に袴が好きだった。
写真の紺色の袴は、『たんす屋』 さんの店先で見つけ、どうしても欲しい、と、せがまれて購入したものだ。
丁度卒業式シーズンで、でも、小学生の娘(つまり卒業式無関係)に、店長さんは笑いながら、
もう少し大きくなったら似合いそうな、派手目の着物も選んでくれた。
下の左は弟の七五三に便乗。↑の鶴の着物である。
右が 『たんす屋』 さんに選んでもらった、小紋。 写真に撮ると、ずいぶんカシャカシャした感じに写る。
彼女はこの頃が一番フクフクしていた。 さすが、中学生(←ほんの2,3年前)、手がクマさんみたいだ
うん、ちゃんと習える時間帯の講座があれば、私は和裁を習いたいのだ
少し習えば母にもらった一重の綿紬なども、自分で直せそうな気がするんだけどなあ。