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プレゼンテーションあれこれ ----京成電車の質疑応答----

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本文と関係ないケーキは、4歳児の作品。
蒸しパンベースに一点豪華主義のイチゴです。


さて、某月某日、某路線の某駅で

おばあさん「次の電車は、四谷に止まりますか?」
駅員「次は快速だよ」
おばあさん「あの、四谷に......」
駅員「ちゃんと放送聞いてよ」
おばあさん「.......」
駅員「危ないからどいて」

ちょっとちょっと駅員さん、違わないか?
この場合、Yes か No か答えるだけで良いんじゃないか?

ゼブラが時々使う京成高砂駅の駅員は、そのあたりの回答が徹底している。

行き先などの質問に対して、「はい」 「いいえ」 「○○番線です」――が、真っ先に返ってくる。
次に誘導する電車がいなければ「一本あとに来る快速で、○駅で乗り換えた方がほうが早い」 とか
荷物の大きい客には「あちらにエレベーターがある」 などおまけの情報を教えてくれる。
乗換えや乗り入れなどが複雑だから、すぐには回答できない時でも、
「ちょっと待ってくださいね」と、ポケットから分厚いダイヤ表を出して答えている。

結果的に親切に聞こえるし、一つの質問にかかる時間も短い。
ポケットのダイヤ表も、即座に目的のページが開くみたいだし。
どの駅員もそんな感じだから、質疑応答がマニュアル化されてるのかな。

うらやましい限りである、そのマニュアル、学会発表前の学生に読ませたいくらいだ。

そう、会議での質疑応答でも、同じことが言えると思う。

たいていの口頭発表は、10分から20分の発表時間に対して、5分程度の質問時間がある。
発表と発表スライド(OHPでもパワーポイントでも)は事前に気が済むまで用意できても、
質疑応答はその場で頑張らなくてはならない。
答えられなくなって、会場にいる上司や教授に助けてもらうのは見苦しいので避けたい。


たとえば、回答はこんな風に。

1.まず、質問の確認 
  (考えをまとめる時間に「えーと」と言うより「○○についてですね?」と言う方がかっこいい)
2.次に Yes か No を答える。
3.その次にその理由。No の場合は、正しい答えを加える。
4.最後に、その他言いたいこと、だ。

1の前に、「よい所にお気づきですね」とか「いい質問ですね」と言ってもいいけど、
「○○なんですか?」と聞かれたら、
質問者は「○○です」か「○○ではなく△△です」という答えを求めているのだから、
それに答えることが、何よりもちゃんとした応答(できる研究者)である。 

それにたいていの質問は「肯定」か「否定」を問うものだし、
質問の中に肯定否定を問う部分を見つけようとしていれば(多少、語学の問題があったとしても)
回答しやすい場合が多い。

で、もっと複雑な質問の場合(質問者が少なかったりすると、ディテールにかかわる質問が出てくる)

a. まず、質問の確認。質問がわからなかったら、潔く聞きなおす。
b.「現時点の私の考えでは○○と思います。理由は... (こういう場合、あっていなくても可)」
c.「ここに答えを持ち合わせていないので、共同研究者と相談して後ほど回答します」
d.「研究予定にしていますが、まだ答えがありません。どう思われますか?」
e.「これからの研究課題として検討します、ご助言ありがとうございました」
f.「その点に関しては、私は興味ないです。(「その点」をやってる研究者を紹介できればベスト)」

答えられない質問が来た時に、喋りまくって墓穴を掘るのは避けたいが、
黙り込むと追い打ちをかけられることもあるので、質問の聞きなおしは有効なのだ。

違えば座長か質問者が直してくれるし。
発表内容を一番よく知ってるのは登壇者なのだから、自信を持って答えてほしい(答えたい)と思う。

年をとると、答えがわからない時も、回答しなければならないことがある。
褒められたものではないが、回答がわかっていても、自分や他人の面子のために答えられない時もある。
企業との共同研究では、口外できない内容も出てくる。
同じ会場にいるライバルに対して、将来の研究ターゲットを知られたくない時もあるかもしれない。
でも、若いころからそれではいけないと思う。
答えがわからないことに対して、答えを分かっていながら回答を避ける大教授の真似をしてはいけないのだ。
語学は、まあ……… 頑張ってください(笑)

偉そうに並べているけれど、自分に言い聞かせながら書いているところもある。
学会でのプレゼンテーションは嫌いではない(プレゼンテーション資料を作る時のお絵描きが好き♪)が、
                  まだまだ発展途上だと思っている。

そうそう、研究者に「プレゼンが上手だね」っていうのは、褒め言葉ではないよ。
女に「お化粧が上手ですね」というのと同じで「中身はどーだと思ってるのよ!」と、
一つ間違えば不快感を与えることをお忘れなく。

........と、ここまではかつてほかの所に書いたもののアレンジなのですが。


今日も患者でお茶の水にいってきました。
         (明日もなんだよな..... orz )
寄り道をしたので、京成電車を使いました。

高砂駅は、京成線、金町線、新京成線北総線、都営浅草線京浜急行への乗り入れが混在し、
成田行き、羽田行きと二つの空港があるから、大荷物を持った外国人も多いし、
路線に学校も多いから、学生や子供もワジャワジャいるし.....
そんな中では、駅員さんのあの客さばきは必須であるにしても、つくづく、すごいと思うのです。

きっと、これは、ストレートに褒めてもいいよね。