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逆襲


冬になると空気が澄んで、職場からでも富士山が見えるようになる。
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「文句あるか」の書庫に入れてはいるが、
むしろ文句を受け付けないような主張ではなく、
私自身、どうするべきなのか、どうあるべきなのかわからない。

今週、仕事中に、息子の小学校から 「不審者情報」 のメールが来た。
『◎区メール配信』 に登録しておくと、該当する小学校のエリアで
女の子が知らない男に腕をつかまれたとか、不審者に追い掛け回されたとかの事件があった時、
警察に通報してパトロールを強化するとともに、不審者の出没場所と風貌を、父兄が共有するためのものだ。

会社でメールをもらった後は、息子&娘にメールを送って、「気をつけなさいよ」と、伝えるのだが、
今回、返信してきた息子がやたらに興奮している。
不審者情報をもたらしたのは、息子達だったらしいのだ。

・学校の近くの公園で遊んでいたら、同学年の女の子が、泣きそうな顔で走ってくる。
・「どうした?」 と、聞けば 「追いかけられている」、と。
・遊んでいた男の子たちが、「何?何?」 と、やっているところに、自転車の不審者登場。
・走りだす女の子に伴走して話を聞こうとする子、
・それに気づいてスピードを上げる不審者、そのあとを追う、十数人の小学生………  どういう構図なんだ

十数人の小学生の中に息子もいたらしく、その後、学校に連絡するグループになったんだそうだ。
警察に走ったグループもあるという。
クラスのほぼ全員が走ったというから、テンションが上がっても無理はない。

危ないことをするのはやめなさい。すぐに大人を呼びなさい。と、注意をして、その時は終わるはずだった。



 「犯人がいた!」

息子が電話してきたのは翌々日だ。
塾に行くバスを待っていたら、先日の「犯人(↑の不審者)」が通りかかったのだという。

 「見間違いかもしれないし、一人で何かしたら危険だから、離れていなさい」、と、言ったら、
 「隣に大人がいるし、大人に隠れるようにしているから平気」、とのこと。

それから、
 「犯人、という言い方もどうかと思うよ (←容疑者であって犯人では……)」、と言ったら、
 「だって見たんだもん、犯人だよ。俺たちの知ってる奴だもん
 「?? 知ってる、奴?」

バスが来て中断されたので、帰宅してから詳細を聞いた。

 「犯人」が女の子に抱きついたり、追いかけたのは初めてではない。
.   前にもみんなで遊んでいる時、近くまで来てジロジロ見られて、女の子たちが気持ち悪がっていた。
.   頭を触られた子もいる。
.   その時、近くに来たおばさん(誰かのお母さん?)に言いつけたら、
.   「病気の人だから、放っておきなさい」 と、言われた」

.  「自分たちが近づかなくても、「犯人」は近くに来て、後をついて来たりする。 
.   大人にそれを伝えても、「病気だから」と、注意してくれない」

 「…………」

初め、『名探偵コナン』の少年探偵団みたいなつもりなのか、と、思ったら、
そんな浮ついたところは皆無で、むしろ、子供たちはひどく怒っているようなのだ。

 「子供を殺しても、病気だと無罪になっちゃうんでしょ


…………。
なんか、まずい。 まずいぞ。
■■のお父さんが言った、とか◆◆のお母さんが言った、などと話しているから、
子供たちは親から聞いたことをみんなで共有しているらしい。
小学生が大勢殺された池田小事件の話もどこかから聞いたようだ。 
*混乱していたようなので、障害者事件ではない事と、犯人が死刑になったことは説明した。

聞いたことを共有して用心するならいいが、彼らが考えている方向性が物騒なのだ。

知的障碍者精神障害者に何かされても、彼らは罪にならない。
大人に被害を伝えても、病気の連中を捕まえて注意をすることはしない
自分たちでどうにかするしかない…… 

「犯人」は障害者で、子供たちは「犯人」を嫌って、その結果、障害者全員をひとまとめに白い目で見る。
「犯人」を見かけると、ひとまず遊んでいるのをやめて逃げる、というのはまあいいだろう。
どこにいた、ここにいた、あいつも変だ、という目撃情報を、子ども間で伝えあう、のは許される範囲だろうか?
やられる前に、やれ、という襲撃に繋がったりしたらどうしよう?

障害者が起こす事件の報道と同時に、ホームレスや身障者を襲撃する未成年の事件がある。
息子達がやっている、障害者を遠巻きにして 「あいつだ」 というのは、いじめに取られかねないし、
あるいは障害者側にストレスをかけて、暴走させる原因になりはしないか?


小学生が大勢で、
障害者に襲い掛かって怪我をさせた。


近い将来、そういう事件が起きそうな気がする。

息子たちの小学校や、息子のクラスメートたちが特別だとは思わないから、
息子たちよりも先に、どこかで同様のことが起きている気がする。
いや、たとえば精薄のホームレスを襲撃した子供の根底に、
面白半分やストレス解消だけではない、そんな幼少期の恨みがあったりしないか?

なお、体の不自由な人に席を譲りましょう、手伝いましょう、という学校教育は徹底しているが、
現在それよりはるかに多く見かける精神が不自由(不安定)な人にどう対処するかという授業は皆無だ。
自分で考えさせるの大事だが、大人だって正解は出せないのだ、どうあるべきか、どうするべきなのか、
「学校教育では難しい問題」 なんて言って逃げないで、子供と一緒に考えて欲しいものである。

ほら、事なかれ主義の担任教師、あんたのことだよっ




「知らない人や、おかしい人に声をかけられたら、気をつけなさい」

そうは伝えても、気を付けるというのは何をするべきなのか、どこにどう逃げるのか、
私は息子に言われるまで深く考えていなかった。

「知らない人や、おかしい人に声をかけられたら、気をつけなさい。
でも、気を付けて、逃げるだけにして。 興味を持って追いかけたり、近づいてはダメ」

弱い立場で、被害者にならないことだけを注意していればいい年齢だったのが、
わが子は少年になり青年になり、加害者になる可能性だって出てくる。
子供の未熟な思考での防衛や正義感は、
正当防衛と過剰防衛があいまいで、安易に加害者となるレベルにもなりそうだ。




身障者・障害者・知的障碍・精神薄弱など、適所で最適なな言葉を選べていない可能性があることと、
法的な用語と、マスコミの用語とが異なること、関係者の受ける印象がまちまちであること、
そんな状況に加えて、盲目的な正義感で他人のブログにいちゃもんをつけてくる人が多いことから、
公開範囲を限定にします。

そう考えると、2ちゃん用語の 「池沼」 は、限定範囲が緩やかで使いやすい言葉ですね。 ←あほ