ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

娘の卒業式でした★

午前中に、剣士の高校の卒業式に行ってきた。

中高一貫だった彼女の学校は、
311の震災の時に、その危機管理能力と対応力の高さで信じがたい教育威力を発揮し、
「この学校は被災慣れしてるから、大丈夫」 と、生徒たち全員に信じ込ませ、
調理部の子がおにぎり作って味噌汁作って、みんなで教室で寝て、
普段は学内で使えないケイタイを使っても良くて、
だから、中学2年のたちは、「修学旅行みたいだった」 と、翌日、朝ごはんを食べてから帰宅した。

関東大震災だの東京大空襲だのって、当時の先生がいるわけじゃあるまいし、と思っていたのだが、
備蓄米はあるわ、毛布は用意してあるわ、で、確かに準備がされていたようだった。
東京大空襲の日に書かれた学校教員の日誌が、TVで紹介されていたこともあった。
へえ、マジでそんなに何回も被災してたんだ、と、驚いた。
しかも、何度か場所を移転しているのだが、移転するたびに被災しているみたいだった。
関連施設と間違われて、焼打ちに巻き込まれたこともあるという。 運が悪いと言えば運が悪い  

でも、震災の時に初めて、いい学校に行かせていたんだな、と、思った。

娘は決して成績のいい子ではなく、だから彼女の学校の偏差値も高くはない。
せっかく私立に行くのだから、成績のいい(大学受験に特化したような)学校に行けばいいのに、と思っていた。
が、彼女が入学してしばらくして、学習塾や予備校への働きかけが功を奏したのか、偏差値高騰……
年々、お利口さんの後輩たちが入ってきて、彼女らは肩身が狭そうだった。
その一方で、学園祭やら体育祭やら、自主性を鍛えつつ遊ばせてくれる校風はそのままで、
彼女は成績が悪いなりに、とても楽しい中高時代を過ごしたようだ。

卒業式で祝辞を述べてくれた同窓会のお婆様は、
先の大空襲の日誌を書いた先生(当時は若者)が、校長先生になっていた時の在学生だそうだ。
続いてるんだなあ……と、思う。

 「ムダに歴史が長いんだよね、いや、無駄になってないのもあるけど」 と、娘たちは笑う。

そんな彼女は、今日の卒業式が始まった途端に泣き始め、他の子たちと泣き声の合唱をした。
。o O *1
子供たちはみんな、泣くだろう自分を予測していたのか、大きなハンドタオルを握りしめていたりして、
それを見て泣き笑いになっている父兄もいた。

 「ずっと同じ仲間とつるんでいたから、新規の友達の作り方忘れちゃった」 と、卒業後を不安がる。

大学は大学で、すぐに友達出来るから大丈夫だよ、と、
転校ばかりで、長い間同じ学校にいたことのない私は思う。

彼女は第一志望は玉砕したものの、いくつかの滑り止め大学に受かっていたのだが、
その中で選んだのは、
剣道部が強い大学。←大学でも剣道をやりたい
落ちちゃった第一志望に地理的に近い大学。←仮面浪人のモチベーションを保つ
あまり難しくない大学。←留年しちゃうようだと元も子もない

.                               あんたまた、そういう学校を選ぶのか


でも、彼女の学校は、見学に行った彼女の嗅覚で、「この中学がよさそうな気がする」 と、選んだものだ。
それが彼女にとってアタリだったんだから、
仮面浪人で来年別の大学を再受験するにしても、ずっと同じ大学に行くにしても、
自己責任でどうにかやっていけるんじゃないか、という気がする。
さっき学校から戻ってきて、ひと月に通信教育の費用がいくらで大学までの交通費がいくらで、と計算していた。
受験勉強と部活をしたら、バイトはできないから……

うん、まあ、いいんじゃないかな。

私も滑り止めと思っていた大学に入学して、再受験をしたいと思ったことがないとは言わないけど、
でも、たぶん今、第一志望校に進んだ以上に、いい教授達に出会って、いい仕事ができている気がするんだ。

ともあれ、ひとまず卒業おめでとう。



カメラが手元にないので、写真は後で乗せよう……







*1:この学校、大好きだったもんねえ……それに、中高の6年間は、確かに長いね