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読書録 『猫とアリス』

創元推理文庫 『猫とアリス』 芦原すなお、今しがたで読了。


アラフォー・バツイチ・美人で勝気で格闘技が得意な、女探偵のお話。
それだけでもう、ドラマになりやすそうだし、小説の方向性が見えるってもんだ。

ちょっと背伸びしたジュブナイルみたいなこの本を手に取ったのは、
(誰のブログか思い出せないが)ブロ友さんのところに読書録があったからだと思う。

で。あまり読みそうにないこの本を購入するきっかけになったのは、ページの装丁の「悪さ」だ。
ほんの1,2ミリだか、本分とフッターのページ番号の印刷位置がページの上方に持ちあがっていて、
実に不細工なのだ。

乱丁本か? と思いつつパラパラめくった。
……読めないわけでも読みにくいわけでもないから、乱丁とは言い難いだろうが、実に醜い。

よし。買った

乱丁で希少価値がでるかもとか、ダメンズラバーの傾向があるとかじゃなくて、
ペットショップで、「今この安売りを引き取らなかったら、大型肉食ペットの餌にされちゃう」でもなくて
要はパラパラめくってた時の文体が気にいったから……だと思う。


文体は軽快で話は意図的(?)みたいに軽くてサクサク読めて、
その割に、キャラクターたちの胸の奥にも、過去にもイロイロあるんだろうな、と思わせる深みもあって、
だからと言って、詳細を書き込むつもりはないんだよ、そういう小説じゃないんだよ的な雰囲気があって。

なかなか面白かったです。

次にこのシリーズを見かけたら、で、お釣りの小銭が欲しい時だったら、購入してもいいかな と、思う。
なお、すべての創元推理文庫が不細工印刷なわけではないのは確認済みである。