渡欧する同僚を送り出す
昨日(土曜日)は忙しい日になる予定だった。
学術学会の定例の会議があって、それが夜の7時までかかるはずだったし、
8時過ぎには別の場所で共同研究者(もと学生)を捕まえる予定があった。
彼は羽田発の深夜便でドイツ(いつも私が行っている研究所)に行くので、
そこに手持ちで運んでほしい試料(梱包込みで100g程度のガラスでできたもの)を渡すためだ。
なのに土曜の朝、パリでのテロのニュースが。
パリ同時テロ、128人が死亡 ISが犯行声明
すぐに国境は封鎖されるだろうし、同じEUの大都市として、フランクフルトも警戒態勢になるだろうし、
そもそも今夜の便は、ちゃんと飛ぶのかな?
いや、実験試料だの実験装置だの、目的が知らない人が見ると、見るからに怪しい形状だから、
取り上げられちゃうんじゃないかな?
(それでもフランクフルト空港は、書類を書いて返してもらえることが多いけど)
心配していてもしょうがないので、まだ大学にいると思われる共同研究者に、
インビテーション(ドイツの研究所が出した招待状)と、
実験装置などの持込の許可証を、きちんとプリントして持っててね、と、メールを出す。
……そんなことをしているうちに、委員会の時間になったので、いつもの湯島へ。
決めることは山ほどあるし、来年度予算の話もあるので、これも気を抜けない。
終了後、湯島から上野駅に歩いて、
駅中のお土産やさん、エキュートでなみこし軒のてづくり動物園を購入。
ドイツの友人にも小さいお子さんがいるので、絶対に贈ろうと思っていたチョコ饅頭だ。
せっかくのチャンスなので運んでいってもらおう。 たいした大きさじゃないし。
少し時間が余ったので、この間に夕食。
東京駅に移動し、こんな時でないと行かない駅の中の グランスタ・ダイニングへ。
これも入ったことのない Yurero 191 フロムアル・ケッチャーノ というお店を選んだ。
お店のHPや検索して拾った画像をアレンジさせてもらいました。
少々お高い(サラダとパスタで\1700)ものの、山形は庄内の食材にこだわって使っているそうで、
ふんだんな生マッシュルームやベーコン、色よい野菜のサラダなど、大満足。
駅中だけあって、すばやく出てくるのもポイントかな。
あまり長居もできないので、待ち合わせ場所へ。
あら、学生さんを同行させて、大きな荷物(ダンボールをテープでグルグルにしたもの)を持っている。
測定装置を、そのまま持っていくのだそうだ。
――――大丈夫か?
東京に不案内な二人(共同研究者は大阪出身、つくばとドイツと仙台で学生&仕事の人)を
山手線まで案内し、実験よろしくね~と、送り出す。
テロがドイツまで波及しないように祈るばかりだ。 日本までは言うに及ばず。
そこでふと気づいた。
遠くの街でテロ被害があったとき、テロは絶対許さない、と、口で言うのは簡単だ。
遠くの街とは言っても、凱旋門、ルーブル、エッフェル塔、いずれも訪問したことがある。
知った街としての、親密感から、それら、彼らが被害を受けたことに怒りが生じるのもおかしくない。
だが、今回のように、その影響が自分の周囲に及ぶ場合は、
親密感よりも違い(フランスとドイツは違う、フランスと日本は違う)に目が行き、
「こっちには来ないでね」、という意識が強くなる。
怒りよりも、恐怖だったり、怯えだったり、だ。
そんな考え方は利己的だと非難する人が多いかもしれない。
が、怒りが浮かぶのは、他人事だと思ってるからなんじゃないかと、ふと思う。
テロは悪い、どんな理由があったとしても悪である。
だが、抑えることができないのなら、自分たちが攻撃されないように逃げたり、
刺激しないようにするしかないのではないか?
まるで大衆のような怒りにまかせ、
G20でいらぬ発言をして矛先がこっちに向きませんように―――と、思う。
以前、地球温暖化は悪いことではない、という論理を展開している人がいた。
理由は太古の地球は今より気温が高く、大気成分も違ったから、
温暖化も地球にとって悪い事とは言えないだろう、という。
馬鹿を言うんじゃない、
時間軸を考えろ、10年20年でここまで温度変化があっていいはずないだろ、
それにそもそも、地球に良い悪いじゃなくて、人間に良いか悪いかの話をしてるって理解しろよ。
自然なんて農耕を始めて時点で壊し始めてると思うんだが、それを全否定するのか?
人間は生まれたときから罪人なんだよっ ←意味違う
利己的であることに開き直れとは言わない。
だが、いやがおうにも自分たちが利己的な存在であることを意識してほしいと思う。
地球に共存するほかの生物よりも人間を守り、
他の国よりも自分の国を守り、
隣人よりも自分の子を守る。
それは、許されないことではないはずだ。
前半と後半、別の話になっちゃった
学術学会の定例の会議があって、それが夜の7時までかかるはずだったし、
8時過ぎには別の場所で共同研究者(もと学生)を捕まえる予定があった。
彼は羽田発の深夜便でドイツ(いつも私が行っている研究所)に行くので、
そこに手持ちで運んでほしい試料(梱包込みで100g程度のガラスでできたもの)を渡すためだ。
なのに土曜の朝、パリでのテロのニュースが。
パリ同時テロ、128人が死亡 ISが犯行声明
すぐに国境は封鎖されるだろうし、同じEUの大都市として、フランクフルトも警戒態勢になるだろうし、
そもそも今夜の便は、ちゃんと飛ぶのかな?
いや、実験試料だの実験装置だの、目的が知らない人が見ると、見るからに怪しい形状だから、
取り上げられちゃうんじゃないかな?
(それでもフランクフルト空港は、書類を書いて返してもらえることが多いけど)
心配していてもしょうがないので、まだ大学にいると思われる共同研究者に、
インビテーション(ドイツの研究所が出した招待状)と、
実験装置などの持込の許可証を、きちんとプリントして持っててね、と、メールを出す。
……そんなことをしているうちに、委員会の時間になったので、いつもの湯島へ。
決めることは山ほどあるし、来年度予算の話もあるので、これも気を抜けない。
終了後、湯島から上野駅に歩いて、
駅中のお土産やさん、エキュートでなみこし軒のてづくり動物園を購入。
ドイツの友人にも小さいお子さんがいるので、絶対に贈ろうと思っていたチョコ饅頭だ。
せっかくのチャンスなので運んでいってもらおう。 たいした大きさじゃないし。
少し時間が余ったので、この間に夕食。
東京駅に移動し、こんな時でないと行かない駅の中の グランスタ・ダイニングへ。
これも入ったことのない Yurero 191 フロムアル・ケッチャーノ というお店を選んだ。
お店のHPや検索して拾った画像をアレンジさせてもらいました。
少々お高い(サラダとパスタで\1700)ものの、山形は庄内の食材にこだわって使っているそうで、
ふんだんな生マッシュルームやベーコン、色よい野菜のサラダなど、大満足。
駅中だけあって、すばやく出てくるのもポイントかな。
あまり長居もできないので、待ち合わせ場所へ。
あら、学生さんを同行させて、大きな荷物(ダンボールをテープでグルグルにしたもの)を持っている。
測定装置を、そのまま持っていくのだそうだ。
――――大丈夫か?
東京に不案内な二人(共同研究者は大阪出身、つくばとドイツと仙台で学生&仕事の人)を
山手線まで案内し、実験よろしくね~と、送り出す。
テロがドイツまで波及しないように祈るばかりだ。 日本までは言うに及ばず。
そこでふと気づいた。
遠くの街でテロ被害があったとき、テロは絶対許さない、と、口で言うのは簡単だ。
遠くの街とは言っても、凱旋門、ルーブル、エッフェル塔、いずれも訪問したことがある。
知った街としての、親密感から、それら、彼らが被害を受けたことに怒りが生じるのもおかしくない。
だが、今回のように、その影響が自分の周囲に及ぶ場合は、
親密感よりも違い(フランスとドイツは違う、フランスと日本は違う)に目が行き、
「こっちには来ないでね」、という意識が強くなる。
怒りよりも、恐怖だったり、怯えだったり、だ。
そんな考え方は利己的だと非難する人が多いかもしれない。
が、怒りが浮かぶのは、他人事だと思ってるからなんじゃないかと、ふと思う。
テロは悪い、どんな理由があったとしても悪である。
だが、抑えることができないのなら、自分たちが攻撃されないように逃げたり、
刺激しないようにするしかないのではないか?
まるで大衆のような怒りにまかせ、
G20でいらぬ発言をして矛先がこっちに向きませんように―――と、思う。
以前、地球温暖化は悪いことではない、という論理を展開している人がいた。
理由は太古の地球は今より気温が高く、大気成分も違ったから、
温暖化も地球にとって悪い事とは言えないだろう、という。
馬鹿を言うんじゃない、
時間軸を考えろ、10年20年でここまで温度変化があっていいはずないだろ、
それにそもそも、地球に良い悪いじゃなくて、人間に良いか悪いかの話をしてるって理解しろよ。
自然なんて農耕を始めて時点で壊し始めてると思うんだが、それを全否定するのか?
人間は生まれたときから罪人なんだよっ ←意味違う
利己的であることに開き直れとは言わない。
だが、いやがおうにも自分たちが利己的な存在であることを意識してほしいと思う。
地球に共存するほかの生物よりも人間を守り、
他の国よりも自分の国を守り、
隣人よりも自分の子を守る。
それは、許されないことではないはずだ。
前半と後半、別の話になっちゃった