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モンスター発生の瞬間

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉がある。

なにやら江戸時代の一両金貨を思い浮かべるが、
トーマス・グレシャム(1500年代の英国人)の発表した経済学法則で、
実質的な価値の高い貨幣と低い貨幣が共存すると、
実質価値の高い貨幣が消え、低い貨幣が流通するようになる、という法則である。


【状況1】 お抹茶BOYは都内公立の小学校に通っているのだが、
多分にもれず、ここにもモンスターな父兄がいる。
モンスターペアレントとは、いうまでもなく、言い掛り的な要求・苦情・非難などを繰り返す保護者のことだ。
学校行事で自分の子供を特別扱いしろ、トラブル時にも自分の子供は正しい…… このあたりはともかく、
この人の場合、ちょっと病的に被害妄想があるようで、
クラスで本等が見つからなくなった時、教員が“クラス全員”に「自分の教科書かどうか確認してください」
と伝えても、「うちの子供を疑うのか?」 と、怒鳴り込んでくるような人、なんだそうだ。

【状況2】 お抹茶BOYは都内公立の小学校に通っているのだが、
担任教師は事なかれ主義中年男性である。
トラブルが嫌いなので、いじめがあっても盗難があっても、被害者の思い違いと片付けることが多いようだ。

【事件1】 先日、お抹茶BOYの楽器 (鍵盤ハーモニカと言う笛と鍵盤がくっついたようなもの) が消えた。
学校に持っていってからなくなっているのは確かなので、自分で探した後に、担任に伝えたそうだ。
担任の答えは、「もっとちゃんと探してみなさい」

【事件2】 先週、お抹茶BOYのジャケットが見つからなくなった。
廊下にかけていたのに、帰りになくなっていた、と言うから、学校でなくなったのは確かだそうだ。
担任の答えは、「もっとちゃんと探してみなさい」

【事件3】 昨年暮れに似たようなことがあったので、学校に伝えたところ、担任教師からは
「神経質な親御さんがいるから探し物が難しいのはわかるでしょ?(問題起こさないでくださいよっ)」 と、
恨み言風な回答を貰った。


  「騒がないと、ほんっとに何もしないよね、あの先生」
  「ん~ でも、うちは受験するからさあ、今変なことされると困るんだよね」

その時は、まだ暮れだったし、受験勉強の邪魔をされると困るから黙ってた。
が、もう、中学合格しちゃったもんね


【対応】
担任がホームルームやってる時間に(←いないのを見計らって)、職員室にGO★

校長先生が奥で聞き耳を立てているのを確認しつつ、「落し物の係」の先生に
「担任の先生は思い違いだと言ってて―――やっぱり落し物係まで伝わってないんですね。
 実際になくなってるんで、思い違いじゃないといってるんですが。
 暮れぐらいから、息子の持ち物が学校でなくなることが ものすごく多くなって、
 ちょうど子供たちには受験勉強のストレスもたまっている時期だったと思うので、
 いえ、別に、いじめで物を隠されているとかそういうことを疑っているわけじゃないんですけど、
 クラスで内緒にしちゃうと、他のクラスの楽器に紛れ込んでいる場合はわからないわけですし。
 実際に問題がなければいいんですけど、調べる前から問題ないって即答されちゃうと、
 マスコミでいう揉み消しと同じって言うか、いえいえいえ、こちらの小学校の話ではなく一般論ですよ。
 ああ、「一般的」なら、この学校も該当するのかな。
 教育委員会やマスコミで検討すべき話なのかもしれませんね」

職員室に響く、脅し言葉をまくし立てる私は、多分モンスターペアレントの仲間入りだろう。
「落し物係」の先生の顔色はどんどん悪くなって、「こちらでは把握してない」 を繰り返してたけど、

職員室で聞いてくれてる人を増やしたいだけで、あなたに言ってるわけじゃないんだ   ごめんよぉ


【結果】
担任教師はその日の夕方に私の携帯に電話をかけてきて、
楽器や上着を探していることを職員室や他のクラスにも伝えたこと、←それは私が伝えたんだよ
今後どうする予定であるかも伝えてくれた。 ←基本的に出てくるのを待つという姿勢らしい
ひたすら、「すみません」を繰り返していたが、クラスの子達に聞いてみることはしないそうだ。
ふんっ そこまで件のモンペが怖いのかよ。
まあ、クラスの中は、子供たちで探し終わったそうだから、それはいいや―――

 「見つからなかったらまた考えます。 いじめなどだと困るので」 

件のモンペより、私のほうが怖い親だと思ってもらわないと、あんたは何もしてくれないからな
いじめではないことはわかってるが、
いじめがあるという妄想を抱いた父兄の怖さは、あなたたち教員は良く知ってるだろうからね。


【対応のまとめ】
繰り返すが、実際にはいじめの恐れなどはかけらほどもなくて、
抹茶が言う所によれば、上記のモンスターペアレントの家の子供も、
肩身が狭くてクラスの子に謝ることこそあっても、本人が横暴なことは皆無だそうだ。

抹茶も私も、他の教室内や音楽室で、楽器や上着を探して欲しいだけだ。
それをやってもらうために、どうしてここまで強く言わなきゃならないのかな、と思うが、

クラスにいるモンスターペアレントを刺激しないためには、本来やるべきこともしない。

つまりモンスターペアレントは刺激しないようにする、らしい。

自分もモンスターペアレントだと思われれば、要求が通る。
 「うん、騒がないと、何もしないよね、あの先生」


 「モンペになって騒いでみました

学校側が毅然としていないと、「騒いで学校を刺激すれば、やって欲しいことをやってくれる」、という
私みたいな考え方の人が、どんどん増えちゃう気がするんだけどね。

【反省】
ひたすら問題を起こしたくない担任教師を、私はいじめてるなあ、と、思わないでもない。