(盛岡)美しいけれど相容れない、そんな盛岡にいってきた
あとで、写真などアップしよう。
と、思いつつ、新幹線の中で、半分は眠っちゃっていたからなあ。
電車に乗らないと、ブログが書けない事実。
さすが、年度末だ。
旅行専門っぽいサイトに、当たり障りのない観光旅行記はメモったので、こちらは別の話にしよう。
当たり障りのない旅行記:http://4travel.jp/travelogue/11222475?lid=notice_vote_travelog
岩手大学のセミナーに来てほしいということで、旅費なども先方で出してくれるという話だったので、
初めて山形大学に行ってきた。
これまで二度ほど、私が行ってもおかしくない学会会場になっていたのに行きそびれて、
だから行ってみたかったためでもある。
また、講演の中に 【南部鉄】 があったのも、行こうと思った理由のひとつだ。
南部鉄器は岩手を牽引している産業のひとつだ。
盛岡駅の待合室の横には、どーーーんと大きな南部鉄器の急須が置かれている。
地場産業や日本の伝統産業と近代科学の融合は、
伝統産業の衰退を食い止めるきっかけになるのではないかと思う。
南部鉄器老舗OIGEN(及源:http://oigen.jp/)社の女性社長のお話を伺った。
セミナー会場には、南部鉄器の急須や調理器具が持ち込まれている。
最近、南部鉄器は海外に輸出されていて、非常に人気が高い。
ネイキッドパンという呼び名はとても魅力的だし、
長時間暖かいまま保てる厚手のポットは、長いAfternoon Tea を楽しむイギリス人に歓迎されたのだそうだ。
表面の色づけが薄れていくことも、侘び錆の心を理解(注1)するフランス人には人気が高いらしい。
10年位前、ドイツ人の友人が南部鉄の大きいポットを探しまわっていたなあ、と思い出す。
鍋焼きパンのレシピどおりに作られたパンも、会場で試食させてもらった。
レシピは、OIGENのHPに出ているほか、工場見学、ファクトリーショップ、クッキングコースなど
鉄器を売るだけではなく、使い方もセットで提供している。
HPがすばらしくきれいなことも、英語対応が完璧なことも、デザイナー提供のおしゃれな鉄器であることも、
最近の海外展開の大きな理由なんだろう。
先端の技術を取り入れ、品質管理も徹底したいから、こうして大学に求人に来ているのだろう。
それから……南部鉄器は厚手で重い。
壊れにくい。それは何代も使えるということにもなるし、
海外輸送中に壊れずにすむから安心だということでもあるし、
震災で家が流されても、鉄器だけ残る…… ということもあるそうだ。
「家は津波で流されて、家のあった近くになべが落ちていた。この傷はきっと我が家の鍋だ。
見つからなくなったふたを作ってほしい、取っ手を直してほしい、
全部失ってしまって、我が家のものはこれしか残っていないから」
311の震災の後、そんな話を聞いては、採算度返しで修理しないわけにはいかない、と、話してらした。
南部鉄器は無骨で、かつ、綺麗だ。 HPも美しいので、ぜひ、眺めに行ってほしい、と思う。
さて、盛岡といえば宮沢賢治、らしい。
「雨にも負けず、風にも負けず、もちろん敵には勝つ!」 という流れだと思っていた高校時代の私は、
諦めと忍耐がキーワードのような彼の詩が嫌いだった。(←絶対読み方違ってるんだけどさ)
もちろん、『銀河鉄道の夜』や水中の架空生物たちの美しさはわかる。
が、いわゆる「彼岸(←対岸の意味)の美」で、身近に楽しむ美しさじゃないなあ、と、思っていた。
(当時の手元の美は、有名画家の画集や宝石や、茶道具だ)
彼の作品ゆかりの材木町の中心にある『光原社』を訪れた。
この一角だけ、ヨーロッパ、いや、ドイツのような風景で、道を挟んで複数の建物がある。
カンパネラ館の凝った刺繍のブラウスやコートは、丁寧な手作り感満載で、2~5万円。
確かに綺麗だけれど、食洗器や洗濯乾燥機がスタンダードな今の生活だと、ちょっと手が出ないなあ。
モーリオ物産館でくるみクッキーを買おうかどうしようか迷っていたら、
N先生が「喫茶室で食べてみたら?」と、提案してくれた。上の写真の右手が喫茶室【可香館】。
人気のあるお店らしく、いつも混んでいるそうだ。カウンター席に滑り込む。
クラシックで素朴で上品で、とても雰囲気がよい。珈琲とくるみクッキーをオーダーした。
おでんなべの並んでいるカウンターで食べたかったのだが、人数が多かったので二階席に案内される。
写真は踊り場から声をかけて、撮影させてもらったもの。
奇をてらったようなネタがある一方で、飛魚出汁のおでんは確かにおいしかった。
特に昆布や海苔がおいしいので、海苔のかけられた揚げ餅なども注文してみて良かった。
材木町にいるときに、警報が鳴った。
近くに消防署があったから、何だろう、とN先生と首を傾げたが、
今日は3月の11日で、地震のあった時間だった。
海の方向に、手を合わせている人たちがいた。
私はつくば市の研究所にいて、ひどく揺れたし、実験装置は壊れたし、
東京の自宅に戻れるまで、24時間以上かかった。
小1だった息子は一晩姉とも両親とも会えなくて、しばらくヒステリックに陽気になっていた。
でも、家族の誰も怪我をしなかったし、なくなった友人もいなかった。
岩盤がしっかりしている盛岡は、被災というほどの被害はなかったというが、
親戚が被災した、実家が被災した、という方は多かったそうだ。
今もまだ、見つからない行方不明者がいるし、
福島の原発の周りの避難区域には、帰宅できない人が多くいる。
新幹線の窓から福島の山々を見る。
あの中のどこかに千恵子抄の安達太良山があるのかな。
地震と、津波と、原発事故。
黙祷するのも悪くない。
だが、それだけの時間、一時的にでも
「電車も止めて、車も止めて、電話から信号からすべての電気を切ってみないか?」 と、思う。
可能であれば1時間、その時間ちょうどが出来なければ、夕刻でもいい。
各人や各会社が勝手にやってもいい。
それぞれが電気も電話もエアコンも止めて、1時間だけ電気のない生活をしてみる。
そんな祈りのささげ方は考えられないだろうか?
特番ばかりのテレビを見て、ニュースを読んで、そう思うんだ……
いろいろ購入してきた土産物。
この中の「わんこそば」を息子が気に入って、「なぜ10袋くらい購入してこなかったんだ」と詰め寄られたが、
確かに通販もないし、別の店では扱われていなかったようだ。
光原社のくるみクッキーも、盛岡駅で探してもなかったし、通販なども見つからない。
お店に電話すると、送ってくれるということだが、そういう手間をかけなきゃならないのか……
ある意味それも、盛岡や宮沢賢治、南部鉄器と似ているような気がする。
と、思いつつ、新幹線の中で、半分は眠っちゃっていたからなあ。
電車に乗らないと、ブログが書けない事実。
さすが、年度末だ。
旅行専門っぽいサイトに、当たり障りのない観光旅行記はメモったので、こちらは別の話にしよう。
当たり障りのない旅行記:http://4travel.jp/travelogue/11222475?lid=notice_vote_travelog
岩手大学のセミナーに来てほしいということで、旅費なども先方で出してくれるという話だったので、
初めて山形大学に行ってきた。
これまで二度ほど、私が行ってもおかしくない学会会場になっていたのに行きそびれて、
だから行ってみたかったためでもある。
また、講演の中に 【南部鉄】 があったのも、行こうと思った理由のひとつだ。
南部鉄器は岩手を牽引している産業のひとつだ。
盛岡駅の待合室の横には、どーーーんと大きな南部鉄器の急須が置かれている。
伝統産業の衰退を食い止めるきっかけになるのではないかと思う。
南部鉄器老舗OIGEN(及源:http://oigen.jp/)社の女性社長のお話を伺った。
セミナー会場には、南部鉄器の急須や調理器具が持ち込まれている。
最近、南部鉄器は海外に輸出されていて、非常に人気が高い。
ネイキッドパンという呼び名はとても魅力的だし、
長時間暖かいまま保てる厚手のポットは、長いAfternoon Tea を楽しむイギリス人に歓迎されたのだそうだ。
表面の色づけが薄れていくことも、侘び錆の心を理解(注1)するフランス人には人気が高いらしい。
10年位前、ドイツ人の友人が南部鉄の大きいポットを探しまわっていたなあ、と思い出す。
鍋焼きパンのレシピどおりに作られたパンも、会場で試食させてもらった。
レシピは、OIGENのHPに出ているほか、工場見学、ファクトリーショップ、クッキングコースなど
鉄器を売るだけではなく、使い方もセットで提供している。
HPがすばらしくきれいなことも、英語対応が完璧なことも、デザイナー提供のおしゃれな鉄器であることも、
最近の海外展開の大きな理由なんだろう。
先端の技術を取り入れ、品質管理も徹底したいから、こうして大学に求人に来ているのだろう。
それから……南部鉄器は厚手で重い。
壊れにくい。それは何代も使えるということにもなるし、
海外輸送中に壊れずにすむから安心だということでもあるし、
震災で家が流されても、鉄器だけ残る…… ということもあるそうだ。
「家は津波で流されて、家のあった近くになべが落ちていた。この傷はきっと我が家の鍋だ。
見つからなくなったふたを作ってほしい、取っ手を直してほしい、
全部失ってしまって、我が家のものはこれしか残っていないから」
311の震災の後、そんな話を聞いては、採算度返しで修理しないわけにはいかない、と、話してらした。
南部鉄器は無骨で、かつ、綺麗だ。 HPも美しいので、ぜひ、眺めに行ってほしい、と思う。
OIGENのHPより。http://oigen.jp/
ちょっと引っかかるのは……
日本でも今、南部鉄器の鍋などが良く売れているそうだけど――
それって、フランスで人気で、「おしゃれな調理器具」 と、認められたからなんだよね、きっと。
ちょっと胸が、チクリとする。
どんな理由であっても、無骨で良質で鍋を手にとって欲しい、
そう、思っている製造メーカーさんには、無縁の痛みなのかもしれないけど。
日本でも今、南部鉄器の鍋などが良く売れているそうだけど――
それって、フランスで人気で、「おしゃれな調理器具」 と、認められたからなんだよね、きっと。
ちょっと胸が、チクリとする。
どんな理由であっても、無骨で良質で鍋を手にとって欲しい、
そう、思っている製造メーカーさんには、無縁の痛みなのかもしれないけど。
さて、盛岡といえば宮沢賢治、らしい。
「雨にも負けず、風にも負けず、もちろん敵には勝つ!」 という流れだと思っていた高校時代の私は、
諦めと忍耐がキーワードのような彼の詩が嫌いだった。(←絶対読み方違ってるんだけどさ)
もちろん、『銀河鉄道の夜』や水中の架空生物たちの美しさはわかる。
が、いわゆる「彼岸(←対岸の意味)の美」で、身近に楽しむ美しさじゃないなあ、と、思っていた。
(当時の手元の美は、有名画家の画集や宝石や、茶道具だ)
彼の作品ゆかりの材木町の中心にある『光原社』を訪れた。
この一角だけ、ヨーロッパ、いや、ドイツのような風景で、道を挟んで複数の建物がある。
カンパネラ館の凝った刺繍のブラウスやコートは、丁寧な手作り感満載で、2~5万円。
確かに綺麗だけれど、食洗器や洗濯乾燥機がスタンダードな今の生活だと、ちょっと手が出ないなあ。
カンパネラ館の踊り場から見下ろした光原社の中庭。
モーリオ物産館でくるみクッキーを買おうかどうしようか迷っていたら、
N先生が「喫茶室で食べてみたら?」と、提案してくれた。上の写真の右手が喫茶室【可香館】。
人気のあるお店らしく、いつも混んでいるそうだ。カウンター席に滑り込む。
クラシックで素朴で上品で、とても雰囲気がよい。珈琲とくるみクッキーをオーダーした。
光原社で売られていたこちらのカップはおよそ5,000円から10,000くらい。
ノンブランドのカップ&ソーサーとしてはかなり高価だ、割れて捨ててしまうのはとてももったいない。
手間をかけて修復使用という気にもなるというものだ。
こういう使い方ができて初めて、価値のあるものを日常で使えるようになるのだろう。
ヨーロッパ的? 英国的? 日本も古い時代はそうだったのだろうなあ、と思う。
なお、光原社の店員さんたちは、おそろいのグレイのジャンバースカートを着ていて、
内側に白や薄茶のハイネックをあわせている。、
これがシックで建物ととてもよく似合う。メイド服ではないが、こういうのはいいな、と思う。
ノンブランドのカップ&ソーサーとしてはかなり高価だ、割れて捨ててしまうのはとてももったいない。
手間をかけて修復使用という気にもなるというものだ。
こういう使い方ができて初めて、価値のあるものを日常で使えるようになるのだろう。
ヨーロッパ的? 英国的? 日本も古い時代はそうだったのだろうなあ、と思う。
なお、光原社の店員さんたちは、おそろいのグレイのジャンバースカートを着ていて、
内側に白や薄茶のハイネックをあわせている。、
これがシックで建物ととてもよく似合う。メイド服ではないが、こういうのはいいな、と思う。
『ホームスパンハウス』は、光原社のすぐそばにあるが奥まった目立たない店で、
上質の布を選んで、服をオーダーするテーラー(洋服屋さん)だ。もちろん一点ものだ。
流行り廃りに追いかけられない、上質を目指したスーツが並んでいる。
う~ん、宮沢賢治。 (←この発言にはたいした意味はない)
上質の布を選んで、服をオーダーするテーラー(洋服屋さん)だ。もちろん一点ものだ。
流行り廃りに追いかけられない、上質を目指したスーツが並んでいる。
う~ん、宮沢賢治。 (←この発言にはたいした意味はない)
こうなったら今日はトータルコーディネイトだ、
オーガニック料理のお店でランチだ。
とばかりにN先生お勧めの店、マクロビ料理の 『ウサギボタニカ』 に行く。
マクロビ料理というのは禅の思想にあった長寿を目的とする料理だそうだ。
正確に言うと、オーガニック料理、とも少々異なる。
今週のマクロビオティックランチは、人参と春菊の有機胡麻和え、あっさり味の豆サラダ、
ポテトとふきのとうのコロッケ(ほろ苦さが美味!)、生姜の効いた昆布椎茸風味のスープ、
それから雑穀米っぽいご飯には、砕いたゴマがかけられていた。
セットの飲み物のお茶や珈琲まで、素材にこだわっている様子だ。
これもN先生お勧めのから揚げ。
大豆で出来ているらしいが、どう考えても鶏肉の食感で、鶏肉の味。
歯ごたえもその辺のナゲットなんかよりずっとしっかりしている。
話のネタにも、一度は食べてみてほしい味だ。
前夜の食事も備忘録に載せておこう。
盛岡はおでんの専門店が多く、しかも人気の店が多いらしく、予約しないと入れない。
こちらは、『おでんと魚串の店 飛魚(←「あご」と読む)』
トマトのおでんや、南部煎餅のおでん、チーズ入りワンタンなどがお勧めだそうだ。
トマトはともかく、南部煎餅?
オーガニック料理のお店でランチだ。
とばかりにN先生お勧めの店、マクロビ料理の 『ウサギボタニカ』 に行く。
マクロビ料理というのは禅の思想にあった長寿を目的とする料理だそうだ。
正確に言うと、オーガニック料理、とも少々異なる。
今週のマクロビオティックランチは、人参と春菊の有機胡麻和え、あっさり味の豆サラダ、
ポテトとふきのとうのコロッケ(ほろ苦さが美味!)、生姜の効いた昆布椎茸風味のスープ、
それから雑穀米っぽいご飯には、砕いたゴマがかけられていた。
セットの飲み物のお茶や珈琲まで、素材にこだわっている様子だ。
これもN先生お勧めのから揚げ。
大豆で出来ているらしいが、どう考えても鶏肉の食感で、鶏肉の味。
歯ごたえもその辺のナゲットなんかよりずっとしっかりしている。
話のネタにも、一度は食べてみてほしい味だ。
前夜の食事も備忘録に載せておこう。
盛岡はおでんの専門店が多く、しかも人気の店が多いらしく、予約しないと入れない。
こちらは、『おでんと魚串の店 飛魚(←「あご」と読む)』
トマトのおでんや、南部煎餅のおでん、チーズ入りワンタンなどがお勧めだそうだ。
トマトはともかく、南部煎餅?
写真は踊り場から声をかけて、撮影させてもらったもの。
奇をてらったようなネタがある一方で、飛魚出汁のおでんは確かにおいしかった。
特に昆布や海苔がおいしいので、海苔のかけられた揚げ餅なども注文してみて良かった。
材木町にいるときに、警報が鳴った。
近くに消防署があったから、何だろう、とN先生と首を傾げたが、
今日は3月の11日で、地震のあった時間だった。
海の方向に、手を合わせている人たちがいた。
私はつくば市の研究所にいて、ひどく揺れたし、実験装置は壊れたし、
東京の自宅に戻れるまで、24時間以上かかった。
小1だった息子は一晩姉とも両親とも会えなくて、しばらくヒステリックに陽気になっていた。
でも、家族の誰も怪我をしなかったし、なくなった友人もいなかった。
岩盤がしっかりしている盛岡は、被災というほどの被害はなかったというが、
親戚が被災した、実家が被災した、という方は多かったそうだ。
今もまだ、見つからない行方不明者がいるし、
福島の原発の周りの避難区域には、帰宅できない人が多くいる。
新幹線の窓から福島の山々を見る。
あの中のどこかに千恵子抄の安達太良山があるのかな。
地震と、津波と、原発事故。
黙祷するのも悪くない。
だが、それだけの時間、一時的にでも
「電車も止めて、車も止めて、電話から信号からすべての電気を切ってみないか?」 と、思う。
可能であれば1時間、その時間ちょうどが出来なければ、夕刻でもいい。
各人や各会社が勝手にやってもいい。
それぞれが電気も電話もエアコンも止めて、1時間だけ電気のない生活をしてみる。
そんな祈りのささげ方は考えられないだろうか?
特番ばかりのテレビを見て、ニュースを読んで、そう思うんだ……
いろいろ購入してきた土産物。
この中の「わんこそば」を息子が気に入って、「なぜ10袋くらい購入してこなかったんだ」と詰め寄られたが、
確かに通販もないし、別の店では扱われていなかったようだ。
光原社のくるみクッキーも、盛岡駅で探してもなかったし、通販なども見つからない。
お店に電話すると、送ってくれるということだが、そういう手間をかけなきゃならないのか……
ある意味それも、盛岡や宮沢賢治、南部鉄器と似ているような気がする。