私はクールなわけじゃない
仕事で東京大学は本郷キャンパスに行く。
ふだんの用事はほとんどが工学部だから、根津の駅で降りて坂を上って用務先に行く。
たまに化学科エリアに用事があるときも、根津から回ることが多い。
今日は会議のために、医学部の会議室を借りたんだそうだ。
ええええと、それってどこだ? 病院寄り? ああ、桜が綺麗だねっ
キャンパスの中に入ってから迷ってしまった。 ←桜を観ている場合じゃないぞ。
東京大学は無料で会議室を貸してくれる気前のいい大学だが、デカすぎなんだよ
久しぶりの分野横断の会議だったので、生物系や医療系、土木関連の知り合いに会う。
分野に分かれたディスカッションが終わるのを待って、さんさんと、お茶に行く。
彼らとは同じ団体の役員だったことがある(←私は辞めた)。相変わらず大変なようだ。
「大変そうですねえ」
つぶやく私に、どうしてあんたはいつもいつもクールなんだ、と、言外に非難(?)される。
そういえば、かの団体は、理想と理想がぶつかり合い、揉めていたことも多かった。
私はそれが悪い事ではないと思ったし、どっちに転んでも理想の一つではあるのだから――と思っていたが。
「その態度が冷めている」、「もっと真剣に議論に加わらんか」、「どっちの味方なんだ」、
「貴女って、発言が何もかも計算ずくだよね」
「やりたいことがなかったんですよ、「どうしたい」って言う自分の願望が。だから、多数決」
「それから計算なんていうめんどくさいことはしていない、寄せて積み上げてるだけだ。ロジスティックと呼んどくれ」
「そんなもんかねえ、でも誰かそういう人がいたほうが良いんだよねえ」
と、私の抜けた後、女性研究者団体を引っ張っている二人は、名残惜しそうだ。
ついこの間も、委員のお願いを蹴ってしまったばかりだし―――
ボヤキを聞く側に周り、適度に同情し、次の国際会議の打ち合わせをしてお開きにする。
彼らは、私が、ある老人に恩師を侮辱されたことを怒り、役員を退いてしまったことを知らない。
うわさ位は聞いてるかもしれないが、ほとんどの役員は私が怒るとは思ってないのではないだろうか。
あの老人がいる間は、私は手伝わない、ごめんなさい。
どちらの理想に落ち着いても、私はかまわない。
邪念や売名行為がなく、理想の大学像、学生支援や女性支援の形を追及しているなら、
どの道を進んでも悪くない、と思う。
行き先が同じだとわかっているのに、どの道がより近道か争うあいだ、車を止めておくのは馬鹿だ。
「だから冷めてるっていうんだ」 と言われそうだが、
。o O *1
だから両方を誘った、というのは目上(←二人とも教授だし年上)を手玉に取ることになってしまうだろうか。
肯定も否定もせずに、 「ではまた、今後ともよろしく」と、笑顔で別れる。
根は短気なんだよ、
ブログではよく爆発してるんだよ
……ぼやいてもいるんだよ。
あの団体の中では若手のあなたたちに、がんばって欲しい、とも思ってるんだよ。 ちょっとだけ。
まあ、「(私にとってどっちでもいい事で)けんかしないでよ」と、思うのはブログでも実社会でも同じかな。
ふだんの用事はほとんどが工学部だから、根津の駅で降りて坂を上って用務先に行く。
たまに化学科エリアに用事があるときも、根津から回ることが多い。
今日は会議のために、医学部の会議室を借りたんだそうだ。
ええええと、それってどこだ? 病院寄り? ああ、桜が綺麗だねっ
キャンパスの中に入ってから迷ってしまった。 ←桜を観ている場合じゃないぞ。
東京大学は無料で会議室を貸してくれる気前のいい大学だが、デカすぎなんだよ
久しぶりの分野横断の会議だったので、生物系や医療系、土木関連の知り合いに会う。
分野に分かれたディスカッションが終わるのを待って、さんさんと、お茶に行く。
彼らとは同じ団体の役員だったことがある(←私は辞めた)。相変わらず大変なようだ。
「大変そうですねえ」
つぶやく私に、どうしてあんたはいつもいつもクールなんだ、と、言外に非難(?)される。
そういえば、かの団体は、理想と理想がぶつかり合い、揉めていたことも多かった。
私はそれが悪い事ではないと思ったし、どっちに転んでも理想の一つではあるのだから――と思っていたが。
「その態度が冷めている」、「もっと真剣に議論に加わらんか」、「どっちの味方なんだ」、
「貴女って、発言が何もかも計算ずくだよね」
「やりたいことがなかったんですよ、「どうしたい」って言う自分の願望が。だから、多数決」
「それから計算なんていうめんどくさいことはしていない、寄せて積み上げてるだけだ。ロジスティックと呼んどくれ」
「そんなもんかねえ、でも誰かそういう人がいたほうが良いんだよねえ」
と、私の抜けた後、女性研究者団体を引っ張っている二人は、名残惜しそうだ。
ついこの間も、委員のお願いを蹴ってしまったばかりだし―――
ボヤキを聞く側に周り、適度に同情し、次の国際会議の打ち合わせをしてお開きにする。
彼らは、私が、ある老人に恩師を侮辱されたことを怒り、役員を退いてしまったことを知らない。
うわさ位は聞いてるかもしれないが、ほとんどの役員は私が怒るとは思ってないのではないだろうか。
あの老人がいる間は、私は手伝わない、ごめんなさい。
横からの夕日に照らされた桜は、複雑な色だ。
どちらの理想に落ち着いても、私はかまわない。
邪念や売名行為がなく、理想の大学像、学生支援や女性支援の形を追及しているなら、
どの道を進んでも悪くない、と思う。
行き先が同じだとわかっているのに、どの道がより近道か争うあいだ、車を止めておくのは馬鹿だ。
「だから冷めてるっていうんだ」 と言われそうだが、
。o O *1
だから両方を誘った、というのは目上(←二人とも教授だし年上)を手玉に取ることになってしまうだろうか。
肯定も否定もせずに、 「ではまた、今後ともよろしく」と、笑顔で別れる。
根は短気なんだよ、
ブログではよく爆発してるんだよ
……ぼやいてもいるんだよ。
あの団体の中では若手のあなたたちに、がんばって欲しい、とも思ってるんだよ。 ちょっとだけ。
まあ、「(私にとってどっちでもいい事で)けんかしないでよ」と、思うのはブログでも実社会でも同じかな。
ん?……さっきからもん吉、おとなしいな。
*1:でもさ、私が誘わなかったら、貴方たちが二人で雑談することなどないでしょ?