ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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蒸篭とプチ大福と、ちょっとした感傷

仕事帰りに地下鉄の乗換駅で、プチ大福を購入した。
谷中の、福丸饅頭さん。笑っちゃうくらい安いのが魅力だ。

だって、お茶菓子を購入することは多いのだから、自宅宛でも、仕事先に持っていくのでも。

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昨日は休んだが、土曜出勤をしていたら、いつになっても振り替え休日が消化できない。
私の職場は、労働時間がブラックな職場ではないが、
時間内に仕事が終わらないのは無能とみなす……のが根底にある。
結局は自宅で宿題をやったり、通勤途中にパソコン叩いたりすることになる。
すべて週末の会議やセミナーが悪い


で。セミナーの後に懇親会があり、昔からの知人たちに会った。
今はそれぞれ、別の大学の教授になっている。

下っ端の実働部隊の頃に一緒に働いておくのはいいことだ。
教授のわがままに一緒に腹を立てたり、委員会の打ち上げで羽目をはずしたり、
(子供の年齢も近いので)誰かが授業参観に行くために、他の仲間が内緒で仕事を肩代わりしたり、
彼らとは、トラブル学生に対応するために、非常勤講師受け持ちあったりもした。

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懇親会に出てきた巨大蒸篭。大きすぎてちょっとびびる。


上の世代の教授たちは、よほど親しくないと家族の話などしない様子だが、
私の周りは私が「産休」だの「保育園」だ騒いでいたから、男達もその手の話をしやすかったのだと思う。
迷惑がらずに私に時間の融通をしてくれた彼らは心優しくて、
そして自分も休めるきっかけにしていったのは、やっぱり賢いのだろうな。

そういうわけで、私たちは仲がいい。 
ガンオタの集い」 といわれることも多かったが、それだけじゃない……と思う。


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中に入っていたのは点心と粽。寿司(生魚)を食べない私にはうれしい。


彼らとは昔から、性別を気にせず飲みに行った。
私は飲み会の席で食べ物を取り分けたり、お酒をついだりという
いわゆる女子行動はしないのだが、(←欧米では、同席の女が酒を注ぐのは相手に失礼にあたる場合がある)
彼らは会計のときには、必ず傾斜割り勘をする。
「女は食る量も少ないし」「男が余計に払わないと」という考えが強くて、
それだけはどうしても直らなかった。
だから、小さい会議のときに、ちょっと摘めるお茶菓子を買っていったり、
珍しい紅茶があったら、休憩時間に私が淹れる、というのが役割になった。

―――職場の研究室運営も同じ状況である。
どこの研究室も、忘年会だの新年会だのはボス(教授)が余計に払うのが当たり前なのに、
スタッフたちは(年齢が違いせいもあるのだろうが)、最大に譲歩したって私に同額までしか出させない。
そうなったら、やっぱり普段のお茶代やお茶菓子で、少しずつ貢献するしかないよね。
ケーキを出すと、「女の先生の研究室はいいな♪」 と言われるが、
そういうわけで……違うんだよ


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今日のセミナーと懇親会は、神楽坂の東京理科大で行われた。
いろんな大学を回るので、この会場は2013年以来だ。

前回、私がここに来たのは、2013年の5月25日。
日付も時刻も覚えている。

私がセミナーを聞いていた時間、友人がバイクで自損事故を起こして、そして、亡くなった。
知らぬまま、連絡が取れないまま葬式が完全に終わり、はるか後にそれを知った私は、
よせばいいのに、彼が亡くなった時間に自分が何をしていたのか考え、
理科大のこの場所を「特別な場所」にしてしまった。

だから、なんとなく理科大に来るのは(神楽坂キャンパスに来るのが)嫌だった。

騒いでいたくなくて、懇親会場から出て、廊下で夕焼けを見ていた。
会場から知り合いが出てくる。

 「なにしてんの? さん、あいかわらず神楽坂は嫌なの?」
      「は?」
 「会場ここにしようとしたら、何回か別のところに変えたじゃん」
      「そ……そぉ?」
 「―――誰か理科大の友達亡くなったんだっけ?」
      。oO *1
 「元彼だっけ?」
      「あーー、違う違う(ぜんぜん違う)、さん、酔ってるね、会場戻ろう」

何を言ったか覚えてないけど、きっと、酔って話したことがあったんだろうな。
で、何を聞いたかちゃんと覚えていないなりに、心配してくれてるんだろうな、この人は。
だから、何年もこの会場を借りなかったんだろうな。

もう大丈夫だよ。
それにその件はかけらほども理科大のせいじゃないんだ。
むしろ、理科大への恨み(?)は、大学受験時に合格できなかったってことなんだよ
うん。そんなことも、同時に考えられるようになったから、大丈夫。



あ。写真、一枚しか撮れなかったな―――




*1:微妙にずれてるけど、私、喋ったことあったのかな