ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

(長崎)嵐を呼ぶ娘

昔々、大学院生のころ、ピサの斜塔に行きたいなあ、と思っていた。
斜塔は年々傾いていて、崩れる危険性からいつ中に入れなくなるか分からないということだった。
タイミングがつかめないまま、斜塔には入れなくなった。

長崎の軍艦島は、年毎に入れる見学エリアが小さくなっている。
いかにも崩れそうな建物を見に行くわけだから、安全を確保するのが難しいのは分かる。
そのうち軍艦島も上陸禁止になるんだろうな、と思ったのが、この旅行に軍艦島を加えた理由のひとつだ。

イメージ 7
潮が引いていると、近く見える。 (このあたりの海岸からは、船で10分位だそうだ)

さて、剣士娘は雨女ならぬ、ハリケーン女である。
ワイ島に低気圧を呼んで天文台までの道を吹雪で閉鎖に追い込み、
友人とのフロリダ旅行ではハリケーンイルマでホテルに缶詰になった。死者も出ていたと思う。
さて、軍艦島は、波が高いときは上陸できない。波止場の整備が完璧ではないからだそうだ。
昨日の予報では、雨だから天候は良くないが、運行予定だった。
なのに、朝になったら、波浪注意報が出てた……

娘が騒ぐのは同然なのだが、義母がずいぶん残念そうだったので、
ホテルのフロントに上陸できなくても周回コースの船を出しているところがないか聞いてみた。
そのころには波浪注意報から警報に変わってしまったので、船は出せないとの事だったが、
陸地から見えるところなら、と、野母崎総合運動公園を紹介してくれた。
長崎駅から30分に一本くらいのバスに乗って、ほぼ1時間の位置にある―――

野母崎総合運動公園■
運動公園前のバス停を降りると、すぐに軍艦島資料館がある。
とても小さいのだが、上映されているビデオや品物など、軍艦島こと端島での人々の生活が良く分かって、
なんというか……リアルだ。

イメージ 2

すぐ後ろに丘があって、登るとその先の軍艦島がよく見える。

イメージ 1

再入場が可能なので、資料館でビデオを見たり、近くで食事をしているうちに、幾分明るくなってきた。

イメージ 3

望遠で撮影すると、建物や港に波が砕けているのが見えた。
上陸するチャンスは、またいつか来るかな。

■こっとん■
野母崎総合運動公園の近くの、唯一のレストランだが、競争原理を無視するように安く、雰囲気も良い。
内装がシックで、店員さんたちも穏やかでいいなあ。 
写真のプレートは軍艦島カレー。 ひじき入りのライスは、生臭さもなく、カレーに良くあう。
甘口にするのに、カレーには生クリームを足してもらった。

イメージ 4

並びののもさき物産センター(←実際には小さなお土産屋さん)も、お客がほとんどいないのに、
親切で穏やかで、観光地ずれしていなくて、いいところだなあ、と思った。

軍艦島クルーズは、天候や時化のせいで運休になることも多いらしい。
また、他の日にずらそうとしても、休日だと混んでいて船に乗れないこともあるという。
キャンセル料を無駄にするつもりで複数日を抑えておいた、という旅行記を読むこともある。
そんな時、野母崎はとても良いと思うのだが、こんなに空いていていいんだろうか。

将来、軍艦島の上陸ができなくなったら、もっと賑わうのかな―――



さて、 残りのグルメ情報もまとめておこう。

■紅虎餃子房■
ランタンフェスティバルの後に入った夕食場所、紅虎餃子房
定番の長崎ちゃんぽんと、レタス炒飯、手前ばこのあたりの餃子の形だという棒餃子。

イメージ 5

長崎の食べ物は、盛り付けが多くて、これも3人で二皿で充分だった。
ちゃんぽんを食べたのは、はじめてかも。 野菜たっぷりで、見かけよりもずっとさっぱりしてる。

イメージ 6


■うまや■
今日の夕食。長崎はえびが美味しい、と学んだので、うまやというお蕎麦屋さんで海老天を頼む。
奥にあるのは、明太子入り卵焼き。

イメージ 8

旅行中、食べ過ぎたなあ……と、つくづく思います。



剣士娘は大学3年生。就職してしまったら、親の出張に同行するのは難しくなるでしょう。
義母も80代の高齢です。いつまで自由に動けるか、本人も様子を見ながら参加しているようです。

今年中、あるいは来年中に、もう何回か旅行できるといいな、と思います。