ば~か~も~の~
20過ぎた娘に、育児というカテゴリーもどうかと思うが、ほかに分類がないので育児にしておく。
そもそも、剣士娘のばか者の予兆は、先週の大学の講義のときからあった。
貰いたいものがあったので、横浜での講義後に娘のアパートに行こうと思っていたのだが、
ゼミ合宿中だそうで、ラインもほとんどつながらない。
やっと返事が来たと思ったら、
「今、電気止められてるから、夜だと部屋が暗いと思う」 「はあ???」
ゼミ合宿に行ってしまうから、戻ってきてからでいいや、とそのまま出かけたらしいが、
そこまで金がないのか? 「ううん、払い込みに行く時間がないの」
期限を過ぎてしまうと、コンビニ支払いができなくなるので、とたんに面倒になるそうだ。
そういうわけで、講義日の翌日にも、ゼミから戻った娘に会いに横浜に出かけた。
横浜日参……でも、交通費も時間も、自宅からつくばの職場に行くよりも安い&早いのがなんとも言えない。
【おぼんdeごはん】に行った日ですな。
剣士娘は大学4年で、就職も内定したので、これが最後の夏休みとばかりに旅行を計画している。
ひとつは友人たちと北海道、それから九州、もうひとつは私とドイツだ。
2,3歳のころから幾度となく会っている私の相方(ドイツ人)とも会いたいようで、だから、
「9月のはじめなら夏休み取れるけど、自分でブッキングしてね」 と、言っておいたのだが、
それなら一緒に旅行代理店に行ってほしい、とのこと。
「じゃあ、会議ついででよければ月曜日に」
そういうわけで、月曜にいっしょに回ったのだが……大手ツアー会社のJT○は希望のフリープランがなく、
おまけに担当者が国内専門のようで、海外旅行は都市名すらわからない。
一方、HISはめちゃ混みで2時間待ちとのこと。
2時間待ったがそれでも順番が来なくて、バイトの時間に間に合わなくなった。
「午前中ならもう少し空いてるんですが」、と……
「お願いだからもう一回来て~ 前日から泊まってくれないと、午前中に起きれる自信がない」
HISの待ち時間に入った【ジョナサン】のケールサラダ。
胡桃トッピングはともかく、硬すぎて私にはイマイチ。
私がついていたら、旅程を決めて手配するトレーニングにならないのに、しょうがない奴だなあ、と、思いつつも、
JT○の窓口のいい加減さを考えると、口出しはしない状態で、一緒にいたほうがいいかなあ、とも思う。
**なお、フロリダ旅行をJT○で行ってきた娘に言わせると、
場所柄、その店舗は国内旅行のお爺ちゃんお婆ちゃん専門で、海外担当スタッフは少ない、とのこと。
フリープランなどはほとんど持ち合わせていないのがJT○なのかも、と。
その割には、こっちのニーズに合わないものを時間をかけてアピールしてきて、いろんな意味で駄目だったよ。
もちろん、自宅に持ち帰っている宿題は考えないことにする。
一方、剣士娘は二つのバイトを掛け持ちしていて、
双方とも帰省学生のかわりに入った臨時バイトがなかなか仕事を覚えず、急遽呼び出されたりしていた。
バイトの合間を縫うように、HISでパリ&フランクフルトのフリープランの見積もりを貰い、
ネットで見つけたものも、メールで詳細を問い合わせて―――
などなど、最終の二択まで持っていって、食事をして別れた。
剣士曰く、サラダのおいしいパスタ屋、こと【トラットリア・ターボロ・ディ・フィオーリ】のパンチェッタのサラダ。
別れた後、私は東京に帰宅し、娘はそのままバイト先に向かった。
翌日朝がたのライン。
「人生ではじめて救急車呼んで、無事、事なきを得た」
「どーしたの、お風呂屋さんで誰か倒れたりした?」
「眩暈と吐き気で限界を超えた。死ぬかと思った」
。oO *1 「どーしたの。ドイツ旅行はキャンセルしなさいね」
「えっ なんで?」
「北海道に行って、戻って3日バイトして、夜行便でドイツというのは無茶すぎます」
剣士娘は確かに体力はあるし、丈夫だが、 20過ぎると回復力が急激に落ちることを忘れている。
立ちっぱなしのバイトをして、北海道旅行の相談をして、1時過ぎに帰宅してから
私と一緒にドイツのプランをネット検索して、翌朝、旅行代理店窓口に一緒に行って、
外食をした後にバイト――クローズの11時過ぎまで。
旅行代を稼ぎたかったのはわかるが、無茶をしすぎである。
(ちなみに、貯金はン十万のレベルで貯め込んでいるようだが、遊興費は遊興費として稼ぎたい、と)
バイト中も眩暈はしていて、でも、寝不足だと思っていたのだそうだ。
帰宅後、胃液を吐いて(食べ物は消化してしまった後だった)、すぐに胃液も吐けなくなって、
ロフトベッドにあがれないほどフラフラになって、
救急相談に電話をして症状を伝えたら、救急車を派遣します、と、なったそうだ。
点滴をして復活。
眩暈は以前もなったことがあって、三半規管がどうこう、と言われていたらしい。
夏ばてと脱水症と、その他諸々のカップリングのようだ。
朝のラインでは、ひたすらお腹が空いた、と書いていた。
「法事に行くので、じゃあ、また寄るよ」 と、伝えて、この日も続けて横浜、義実家の法事に。
ただし、夫も一緒なので、これは車だ。
スカイツリーは、少し離れてみるほうが美しい気がする。 良い天気だ。
こちらは、お施餓鬼に伺ったお寺さんの、義実家のお墓の横。
自生している鬼灯って、始めて見たかも。写真のオレンジ色の点々が、地面に這った鬼灯だ。
なお、義実家はお寺関係の家柄のようで、いろんなところにご先祖の名前が刻印されている。
日差しは強かったが、いい感じの風が出て、竹薮が涼しげだった。
その後、義母宅に夫の親戚たちが集まって、会食をすることになった。
庭で取れた天然野菜など、私の横浜イメージが田舎なのは、きっと義実家のせいだと思う。
プチトマトが義実家作。隣のトマトは購入物だが、これもしっかり地元産のようだ。
義実家での会食は、夫のいとこの子供たちが来ていたりして、
しかも理系の大学院生や、大学スタッフもいたりして、なんだかんだと話が盛り上がる。
いとこも研究所勤務の人がいるが、院生君の専門が思いっきり一致していて、面白かった。
そうそう、義母に預けてあった胡蝶蘭は、株分けされてそれぞれにつぼみをつけていた。
その後、柴又から持って来たパンと、義母の作ったお赤飯を持って娘宅へ。
寝てるといっていたのだが、しっかり起きて飢えていた。
三半規管チェック(?)に耳鼻科にも行ってきたそうだ。
(それなら帰りに何か食べるものを買ってくればよかったのに)
娘の好きな【HOKUO】のパン。
彼女はデニッシュとフランボワーズと、明太じゃがチーズの半分と、
1合以上あったと思われる赤飯のすべてを食べた。
吐き気で苦しんだと聞いていたのに、喉もと過ぎるとすっかり忘れるタイプらしい。
いずれにしても、ば~か~も~の~ である。
なお、私がいる間に、近くに住む大学の友人(親友っぽい)がきて、
救急車を呼ぶ前に私を呼べ、自宅なんだから、私がいなければ私の親を呼べ! と、叱られていた。
私がいるのもかまわずに、娘に怒りまくっていたから、よほど心配してくれたらしい。
胃にやさしい手作りのシチューや、カルシウム不足を補うカルシウム強化牛乳を持ってきてくれていた。
ちなみに彼女、本日就職面接だったそうだ
どの業界か知らんけど、人事の方、
彼女は気配りができる、めちゃくちゃいい子です。
そういうわけで、お盆は横浜に通う日々でした。
*1:本人かいっ