ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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帯を調べてみた……けど、わからん。

生まれ変わるなら中世の天井画を描きたい、と友人に答えたのは高校生の頃だ。
幼い帰国子女は、通訳になっても世界平和には繋がらないことに気づき、
そして次に目指した画家になるほどの画力はないと知り、
他愛無い生まれ変わり話題に、自分の夢を誤魔化して乗せた。

高校の友人たちは、「弟子に描かせた絵にサインだけ入れて、ボロ儲けしてそう」 と笑った。

そんな性格だったか、自分。
いや、確かに努力が嫌いでちゃっかりした奴だった。


そういうわけで今でも絵は好きだし、テキスタイルデザインも好きだし、織物にも和の模様にも興味がある。
昔、江戸小紋の型紙展に行ったことがあって、あれは面白かった。 (型紙:ステンシルマスクになっている油紙)

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先日、博多帯の〆やすそうなものを探していたら、
博多献上ではなく、有職文の帯があったので、購入した(下の写真の左から二番目)。
そしてコメント欄でMIEさんやにゃんちさんにリコメントを書きつつ、
自分でも「あれ?」と、なった。 リコメントの文章を読み直すと、博多と有職の違いがクリアではない。

      干葡萄の入った直方体のパンを、食パンというか葡萄パンというか、
      あるいは全乳なんちゃらかんちゃらパンと呼ぶかは自由だ。
帯にも、織り方の名前があって、産地(織元?)があって、柄の名前があるのだと思う。

勉強していたわけではなく、いつの間にか覚えた私の着物用語は統計だっていない。
以下は私の知識内での分類なので、正しいかどうかわからない。
ネットで調べたけど、明確な答えが見つからない。 (だから知っている方がいたら修正願いたい。)

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博多帯と言ったときの「博多」は、帯布の織り方 (←博多織の着物は聞いたことがない) で、
模様はいろいろあるが、博多織の典型的・特徴的な柄・パターンがある。
博多献上文様の独鈷とか、菱とか、なんとなく魔除けっぽいのが博多帯だと思っている。

それに対して、「有職」は模様の名前だから、どんな織り方もアリなんではないかと思う。
その文様は平行四辺形やハニカム格子(←菱と亀甲)の中に花が蝶が組み合わさって、
帯同士で比較すると、博多献上よりも有職献上のほうが細かくて派手に見える。

昔、「ゆうそくもん」の文字がわからず、質問した私に、

        平安時代の学者さんが使った模様だから、
                    有識者(ゆうしきしゃ)の有職と書いて、ゆうそく。 貴女の模様ね」

と、祖母から聞いた。
理系大学院生で、研究者、学者になろうと思っていた時期だったから、嬉しかった。
その時は着物の模様だったと思う。
平安時代の学者や研究者が、生物学者であるはずもないのに、
菱形ケースに植物を詰め込んだ標本の柄だと解釈した。


楽天で【有職文】を検索したら、こんなのが出てきた。やっぱり、菱や亀甲のケースに、いろいろ詰めてる感w

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でも、まあ、つまり、それなら博多織の有職文様も当然あるわけで。
一番上の写真の右(何年か前に中古を入手)は、博多に良くある柄ではないけど、博多織だし(←薄手で固い)
その隣の赤い半幅帯(母の帯)と真ん中の名古屋帯(拾った写真)は、典型的な博多献上柄。

今回購入したものは、博多織ほど固くないので、博多織ではなさそうです。
西陣織? 桐生?…… 何だろ、これ。


なお、博多帯のパターンに使われる独鈷は、坊さんの仏具というか武器だ。
アニメ犬夜叉では、弓矢や錫杖、ブーメラン飛来骨と並んで出てきていた。
鉄砕牙(犬夜叉の使うサーベルみたいな刀)の妖力を無効化しちゃう、強い武器だった。
何に使うのか、今も通販でも購入できるようだ。  (そういえば、昔、十手の通販もあったな)

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***後日。
美容院の待ち時間に、普段は読まないファッション雑誌を眺めていて、
「和楽」と着物雑誌に、藍色の博多織の着物が出てた。
モデルさんの着物写真には、地紋みたいな縞に、独鈷や菱のパターンがあったから、
下の小さく書かれた説明を読んだら、博多織と書かれていた。
大島紬のようにパリッとした……と、書かれていた。 そういうの、好きかも……


独鈷の通販
https://item.rakuten.co.jp/gokurakuya5968/10002710/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868

着物や帯の文様(着物リサイクルかないやさんのHPより
https://www.kanaiya.co.jp/mame/08-03.gara.htm 

博多帯の文様パターン(博多織工業組合のHPより)
https://hakataori.or.jp/about/kenjyou