ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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井の中の文化

仏花の代わりにイメージ 1 
バラの花を持って帰省した。
亡くなった祖母は、ひまわりやバラや、
目立つ花が好きだったからだ。
 
 私は盆や正月が嫌いだ。
 自分の家族(夫や子供)ができるまで、
         クリスマスも嫌いだった。
 理由は、親や親戚に会わなくてはならないからだ。
 
 
盆や正月には、
地域ごと宗派ごとに色々なしきたりがある。
それこそ、千差万別だと思う。
共通点は死者を悼み、先祖を敬うこと、
感謝の念を忘れないこと、くらいで、
あとはそれぞれの地域で、
ローカルルールを作って従っているのだと思う。
 
そのローカルルールに1000年の歴史があろうと
戦後できたものだろうと、
ローカルルールはローカルルールだ。
 
しかしながら、ほぼ単一民族 (厳密には単一民族ではないのだろうが別民族との接触確率が低い) で、
おまけに定住型が多かった歴史を持つ我々日本人は、
他の地域には、他のローカルルールがあることということを認識できていない場合が多い。
ローカルルールのユニバーサル化を自分勝手に行う。

その挙句、自分の従うローカルルールを知らない相手を「非常識な人間」とみなしてしまう場合もある。
その非常識な人間を育てた親を、非常識な親と非難してしまう場合すらある。
 
 #日本における嫁舅問題で、この地域文化の違いに根ざしているものも多いのではないかと推測できる。
 
他の土地のルールを知らぬがゆえに、自分の地域や世代の常識=日本の常識=世界の常識となって、

「我が家ではこうする」に過ぎないものが、日本ではこうだよ」、
                        あげくに「普通はこうだろう?」となってしまう。

       帰国子女にはたまらん........... orz
       郷に入っては郷に従え、とは言うけれど、       
       振りかざしているのがユニバーサルルールでないことを分かっていただきたい。
       文化を継承することは、ほかの文化を否定しなくてもできるはずだ。

そもそも、親戚が集まる場というのは、
  「リタイアして自分が使える社員がいなくなった老人が、偉そうに説教できる若い甥や姪がいる場」
                                        だったりする。
私の場合をついでに言うと、「(海外にいたので)それまでほとんど面識がない叔父や叔母」である。
父の実家と母の実家でも違う。
双方の実家がすさまじく強くて、その一端同士の父と母は、ひどく仲が悪い……
それが顕著になるのが正月だ。

       そんなこんなで、私は、親戚達に会う正月が大嫌いです。



それはそれとして………
まあ、以下の話題を、戦争責任だのなんだのの話に転化・拡張されてしまうと不本意なのだが、

  小学校の友達の爺さんで、太平洋戦争時に日本軍の捕虜になっていたという人がいた。
  私とその友達は仲が良かったのだが、爺さんは私が日本人であると知った途端、「出て行け」となった。
  友達のお母さんは、「国と国との問題で、あなたは全然悪くないのに、ごめんなさいね」と謝ってくれた。
  小学生ながら、爺さんが恨んでるのは日本人ばかりではなく、
  同盟国でありながらオーストラリア人ばかり前線に送った米国も大嫌いらしいとわかったから、
  しょうがないなあ、と思いながら、自宅に帰った。

  しかしその後、私の親は、この件で、そのお宅と小学校にねじ込んでいく。
  主張は
  「国同士の話題を小学生の友好関係に持ち込まないように指導しろ」&「日本の国は悪くない」云々。

昨日も、実家でついていたTV番組から、その種の話題が出て、私の小学生時代の話になった。
母親は、その時どんなふうにその家の家族や、小学校の教頭 (分校だったのでトップが教頭になる) を論破し、
謝罪させたかという自慢話をはじめた。

   ………ため息が出た。

私に言わせれば、母は日本国の代表ではないし、日本国家の立場と方針をすべて知っていたはずがない。
子供と老人の個人の話を国の問題にすり替えて大事にし、公と個の区別がつかなくなったとしか思えない。
どんなに偉そうに主張しても、彼女のドライビングフォースは「私の国を悪く言わないでよ!」だけである。

ローカルルールではないが、立場が違うもの同士の戦争の把握を、
どちらかを謝罪させたり論破したりして済ませられるものではない。
ディベートとしてネタにするなら構わないが、世の中の会話すべてが、勝敗を決めてすまされるわけもない。
後々のことを考えて議論の落とし所を決めるのは悪いことではないはずだ。
議論の勝者は、相手を言い負かしたものではなく、自分の思った場所に結論を落とした奴だ。

繰り返し思うが、単一民族意識が強いと、国と国民、人種の区別がない人が多いのだな。
 (全員が、ではない。高齢でも区別のつく人を知っている。
  一方で全国謝罪国民みたいな考え方の人もいるのも知っている)

あの後、地元民しかいない公立の小学校で、私がどれほど苦労したか、母は知らない。
小学生の自分は、現在のように系統だてて母親の行動を批判していたわけではないが、
母親に知らせて物事が解決しないであろうことはわかったから、何も苦労を伝えなかったのだと思う。

本来なら、話し合わなければならなかったのかもしれないが、今も昔も、私にその種の根気はない。
いずれわかる日も来るかもしれないとは思ったこともあったが、
年を追うごとに、母たちは年老い理解力は下がり、頑固になっていく。
わからないなら、わからないままでしかたないと思うようになった。


私の子供たちは、上の娘もチビもイメージ 2 
おじいちゃんやおばあちゃんが好きだ。
自分の母親が、これほど訪問したがらないことを知ったら、
不審&不安に思うかもしれない。
 
だから、小学校の時の私の苦悩も
考え方のズレも、
母や父には伝えないままにしておく。
(娘は気づいているかもしれないが)
 
........
父の倉庫には、なぜか古い象牙
ゴロゴロあって (怪しいですねww)
骨好きのチビが、離れられなくなった。
持ち上げられるサイズのを一つもらった。
 
しばらく抱きしめていた。
 
 
まったく、動物保護だの、自然環境だの密漁だの、
話題に事欠かないネタばかり提供してくれる(涙)
 
 
 
だから、今回も、3時間で帰宅することになった。
 
          親が嫌いなわけではないが、彼らに会わなければならない盆や正月は、嫌いだ。
 
 
  珍しくボヤキ記事というか、恨み言記事になってしまったw
  さて、これから、夫側の祖父母の家に行ってきます。