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フェイク♪ -- もしもこの仕事を選ばなかったら --

夫婦で比較的多忙な方なので、加えて、受験生の娘は塾や公開模試で駆け回っているので、
模試の後に上野公園で待ち合わせて、珍しく、家族4人で上野の科学博物館に行って来ました。
写真は娘と落ち合う前に上野公園の入口で見かけたお祭り。

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半被を着たお姉さんお兄さんに、下町育ちのチビ、大興奮。
舞台ができていて、そこでイベントをしていたみたいなので、実際の地元の祭りより
若手が多く、派手でした。
(後日調べたら、芸大の学生さんたちの作品だそうです)

ちなみに、地元のお祭りも、準備万端。
なんだかんだ言って、東京は祭りだらけです。

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さて博物館でのチビの行動は、いつも問題があります。
隣のおじさんが誰に言うともなく「でかいなあ....シロナガスクジラの骨だぞ」
チビ(大声で)「違うよ、歯があるから、マッコウ(?)クジラだよ! シロナガスはヒゲ鯨」
……チビは説明のアナウンスを全部覚えているのかもしれないが、余計なお世話だと思う。
 
かと思えば
チビ 「ジロ(カラフト犬のジロらしい)のとこで待ってるから!」
 母 「待って、それってどこ!?」

あっという間に人ごみに消えられ、係員に「犬のジロはどこにありますか?」と聞くのは、
大人としてはとてもとても恥ずかしい(涙)?

折角、恐竜名は大体覚えたのに。
#以前は「カマラサウルスのとこに行ってる」などとかっ飛んでました。
#チビは遠くから恐竜の形を見て飛んでいけるけど、親は説明パネルを見なけりゃわかりません。 
注意しておけば駆け回らないが、週末ごとに通い詰めて、慣れ過ぎてしまったのも問題である。
#これも年会員の夫曰く「科学博物館は待ち合わせ場所を決めておけば、はぐれても平気」らしいです。


ところで.........誰の手でしょう?

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これ、科学博物館にあった、人形の手なんですよね。日本館の2階だったかな。
産毛とか、血管とか爪とか、肌のハリとかが、ぎょっとするくらい生々しい。
弥生時代の子供なんて、本当に動きだしそうで。

科学展示物や、剥製、人形、それからジオラマ
昔、チビがいない頃、科学博物館で働いていた学芸員の友人がいて、
当たり前のように、手すりの向こうにいる友人をうらやましいと思っていた。

「私、研究所にいなかったら、人形やジオラマ作る仕事したかったな。本物そっくりのフェイク」
      「フェイク、って......科学者にあるまじき発言を (笑)」


幻冬舎文庫 雫井脩介の『虚貌』を、
私は終始、アニメ『ルパン3世』の、痛快でありながらどこか物悲しいテーマ曲にのせて読んだような気がするが、
あの作品にも数々のフェイクが登場する。
http://webmagazine.gentosha.co.jp/backnumber/vol34_20010915/bookreview/bookreview.html
不思議なことに、その辺、書評に書かれていることはないのだが(苦笑)

私の読み方が変なのかな?
偽り (虚構) の風貌というのは、確かに、主人公 (?) の容姿だけではなくて、
偽りの経歴であったり、性格であったりもするのだが、
 (ネタばれ仕様でいうと)復讐に燃える残酷な主人公、っていうのも
      ある意味フェイクだったんではないかと思うのだ。
         まあ、それに、ご意見無用のフェイクトリックも出てくるし。


ま、小説の魅力はともかく、
人形が好きだろうが、ミニチュアの模倣物が好きだろうが、ジオラマ作りにあこがれようが、
とにかく私はフェイクの許されない自然科学を職に選んでいる。

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              そういえば、学芸員の彼女、元気かな。        
                          とかなんとか今夜はとりとめもなく。