ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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(出雲) エクスカーション その1

今日も良いお天気だ。

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海外からこの会議に来ている人も多いので、晴天なのは助かる。

国際会議のエクスカーションで、出雲大社足立美術館を回った。
島根は本来、蹈鞴製鉄(たたらせいてつ)や石見銀山も有名なのだが、
週末に子どもたちと回る予定になったので、
大人の美術館は学会のツアーを利用させてもらうことにした。


とにかく、綺麗。
計算された和風庭園は、自然のままに見えても、実際には手をかけまくって魅せている。
庭園の背景として、背後の山々を使っているのだが、
山一つ買いとって、電信柱を取り外させた話、恰好な場所に、人工の滝を作った話。

なんとなく、京都の自然のイメージだ。
人間のための自然。
野生の自然でなく、フレームの中の、映画のような自然。

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そう思って見ていたら、窓の向こうに切り取ったような山が見えた。
屋敷の中から、窓枠を通して見るように作られてた景色もあるそうだ。
        (いや、ちょうど風景が綺麗に入るように窓枠を作ったのだろうが)
お茶室などもあり、ゆっくりするのにはいいかもしれない。
外国人の訪問者が多いのも、納得できる。




さて…… 移動
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日本では10月を神無月という。 よその国いる小学生の頃に、10月の旧名は日本の話として覚えた。
で、神様がどうしていないかというと、神様の年1回の集まりがあって.....という話も聞いた。
その神様達は、ここ出雲に集まるらしい。

だから、出雲では神無月ではなく、神在月なんだそうだ。
ジブリの映画、『千と千尋の神隠し』 も、ここに集まった神様と、少女の話だった。


神様たちの集会所、出雲大社に参拝した。


出雲大好きの知人がいたので、ここに来るまでに少しだけ予備知識(先入観)を持っていた。
で、ついでに、海外の友人と歩いた。英語で話しながら。

海外の友人が盛んに絶賛している。 彼らの感動もわかるのだが........ なんとなく、違和感が.......

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大きさについては、それほどの衝撃はない。
楽殿、拝殿、仮殿、本殿............
大きいことは大きい、写真の右下の屋根飾りについている穴を、人間が立って通れるというのだから、
サイズ的にはかなり大きいのだろう。
立て直すたびに小さくなって、というのも書かれているから、もっと大きかったのも史実なのだろう。
ただ、リバプールのバカバカしいサイズの教会なども見ているので、
木造建築で最大でも、大きさとしての感動はない。

あ... 島根観光局のHPから、人間のサイズと比較できるものを発見。

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やっぱり大きいね。

屋根他の修繕工事をするので、60年に一度づつ、御本尊の大國主大神様を仮住まいの御仮殿に遷宮する。
5年後に、本殿に戻るのだそうだ。
今年は、その遷宮の年らしく、どう考えても一大イベントだ。
これまでの遷宮の歴史も残っているが、一人の人間が、2度、仕切ることはできないだろう。
神様に地面を踏ませてはいけないから、本殿から仮殿まで、廊下を作って........
体験した事のないセレモニー、古い文献に従って行う神事。

学問として、どういうものなのだろう。
正確に歴史にかかわる仕事をするのが、出雲大社にかかわる人間の使命なのだろうか。
すこし不思議な興味がわく。
なんとなく、科学者に似ているかもしれないと思う。

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出雲大社は、何度も壊れて、そのたび立て直されてきたが、元のサイズより小さくなっていたそうだ。

それはなぜだろう?
全力で、元のサイズ以上のものを作ろうとはしなかったのだろうか?
その時代の最新技術を使えば、過去のものより強度のある建築ができたはずだ。
二分の一サイズに小さくしていったのはどうしてなのだろう?

決して壊れてはいけないから?
では、次に何事かあって壊れたら、我々はどうするだろうか?
最新建築を使って、歴史上記録のある、最古、最大の出雲大社を復元する?
「昔と同じ工法で作る?」
     「笑わせるな、金輪で束ねられた3本の柱........蹈鞴製鉄があってこその金輪だ
       それ以前はどうしていたというのだ?」

月から見える、未来の木造建築をぼんやり考える。
……………逆向きに編まれた注連縄や、ほかにも、疑問はたくさんあるね。

もっとも、まだ隣の歴史博物館に入っていないし (子どもたちと行くかも)、
もともと神様なんて、完全に解明してはいけないのかもしれないけど。

違和感の素が何なのか、帰国子女だからわからないのか、科学者だからわからないのか、
しばらく、大きな本殿を眺めた。



HPによると、今年は60年に一度の、本殿のと特別拝観があったそうだ。
件の出雲大好き知人は、このために行ったのだな(笑)  関東住みなんだけどなあ(苦笑)


うひゃ(笑) こんなのを見つけた。
     http://www.izumooyashiro.or.jp/nyusatsu.html

いや、そうなんだろう。
昔だって今だって、修理も保存もただで出来るわけはない。
千尋が食べ物を運んだり、お湯を沸かしていたように、楽園や感動には、労力と金銭がかかるんだ。

少し安心。


長くなってしまったので、バンケット話題は別記事にする。