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(出雲) 菅谷たたら (11月2日)

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すごいね、感動的な光景。 タイムスリップしたみたいだ。
日本で唯一残っているという蹈鞴(たたら)場、菅谷たたらを訪問した。

お写真も撮らせていただいたのだが、説明員のおじさんは元炭焼きをやっていたという人で、
三日前の我々のエクスカーションのことを、ここはじまって以来の大騒ぎだった、と話してくれた(笑)
外人さんが多くて、何台ものバスで、100人以上.... と。
ケーブルテレビが取材に来て放映されたそうだが、
込み合っていて、時間もなくて、とても細かいところまで説明できなかった、と
かわりに我々にディテールまで説明をしてくださった。

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蹈鞴 (たたら)    http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/hp/hp770.htm
      (いろいろありますが、一番菅谷たたらに図が近いものを貼り付けました)

たたらの炉、風を送るシステム、炉の周りを乾燥させるシステム、炎から柱を守るために塗られた土、
蹉跌の塊と、玉鋼のかけら、適度な大きさに砕くシステム、赤い川.........
すべて、最後に操業していた頃のままに保存されている。

働いていた人たちの名簿があって、そこに説明員のおじさんの名前も連なっている。
家督性だということで、親の仕事を長男はそのまま継がなければいけなかった、と、
炭焼きの仕事は辛くて嫌で仕方なかったし、修学旅行も卒業式も行けなかった、と。

それでも今は、三十数軒の集落の中で孫を入れて8人家族の我が家は
この集落でいちばん賑やかだ、と、嬉しそうに話す。
一人暮らしや、お年寄りの家も多いそうだ。

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ここにも小さな神様が祀られていた。
禊をしてから、たたら場に入るとか、立場や仕事の種類によって、通る道まで決まっているとか、
昔のものがそのまま残っているというのは、すごいことだと思う。

たたらの博物館や展示館は出雲に多くあるようだが、ここに来てよかったと思う。
エクスカーションで菅谷たたらを選んだスタッフも偉いです(笑)