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ハムスターが死んだ

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本当は.... 出雲記事の続きを書こうと思っていたのだが


ハムスターが死んだ。
今までで一番長く飼っていて、一番良く懐いていて、
これまで飼っていた中で、唯一の男の子だったハムスター。
人間と遊ぶのが好きだった。

ハムスターの毛の艶が、年齢とともに悪くなるのだとか、
柔らかさが失われていくとか、
髭が白くなるとか、
これまでのハムスターでは知らなかった。

なんとなく、ヨボヨボしてきていたけど、
ケージの側を人が通ると、さかんに外に出してくれ、とアピールしていた。
人間と一緒にいるときの動きは、いつまでたっても、幼くかわいらしいハムスターのままだった。

子どもは大枚 (?) をはたいて、このハムスターをペット病院に連れて行ったし、
お飾りを飾ったり、クリスマスツリーを作ったり、人間と同じお祝をさせた。
ハムスターは迷惑だったかも知れないけど。

帰省などの旅行に連れて行ってのも、この子だけだった。


今回、さすがに飛行機に乗せるわけにはいかなかったので、
餌をたくさん与えて、水も綺麗なのに替えて、
ヒーターも入れて、新しいタオル (緑のタオルの切れ端がお気に入りだった)を入れて、
出雲の旅に出た。

2泊3日の旅行中、ふざけて、
「ハムスターや亀が死んじゃってたらどうする?」
           と、話題にした。

子どもたちは死ぬわけはないと思って話題にしていたのだろうが、
親の目としては、娘の受験 (来春の2月) まで生きているとは思えなかった。
冬は越せないだろうな、というのが大人の印象だ。
だから、毎朝、(少なくとも私は) 覚悟してケージを見ていた。

帰宅して、真っ先にハムスターのケージを見に行った娘は、すぐには泣かなかった。 
「悲劇!」 とか 「力尽きてしまった」 とか、一瞬、おどけた発言をしてたような気がする。
それから手に乗せて、抱きしめて 「冷たい」 と言ってシクシク泣きはじめた。
無敵のはずの姉が泣いているので、チビも泣きそうになって隣にいた。

綺麗な箱に入れてやろうと私が受け取ったハムスターの遺体は、
娘の手の温度で温まって、ふわふわしていた。


 親である私は、死を、科学と切り離して考えられない。
 ちょうど、若山さんたちのグループが、死滅細胞からの生命復活に成功したというニュースが出た。
      http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/cloning/
 命の定義とはなんだろう?
 死滅細胞から復元した生命は、元の命と言えるのだろうか?

 ハムスターの遺伝子はみんなほとんど同じだというから、
 復元しても新しいのを購入してきても、ほとんど変わらないかもしれない。
 ハムスターの形はネズミに似ているから、どうしてもそんな風に考えてしまう。
 可愛がってないことはなかったのだけど。

 
今は科学はいらない。 
宗教も構わない。
剥がした皮膚が、培養液の中で生きていても、私は嬉しくもなんともない。

たぶん、ハムスターはどんなふうに埋葬されても気にしないだろう。
昼間出雲で磨いてきた勾玉を飾って、ちょうどお香が切れていたので、キャンドルを一本立てて、
一晩、お通夜をすることにした。

私や夫が帰宅するのは夜だ。
動物が死んだときはいつも、悩む。
朝埋葬してやるのはあわただしくて、夜埋葬するのは何か違うような気がするから。

    実を言えば私は夜の埋葬は怖い。
    キリスト教で、自殺者を神父の言葉もなく埋葬するのが、夜だからだ。


でも、夜行性のハムスターはその方がいいのかな。

夜行性の彼は、まっすぐに上るお香 (昼間購入してきたライムの香り) を目ざとく追って、
天まで登れるかもしれない。

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「飢え死じゃないよね?」   
                    「ひまわりの種、たくさんあったでしょう?」

「また、冬眠に失敗しちゃったのかな?」
                        「ヒーター、入れてたじゃない」

「寂しかったのかな」
          「どうだろう......?」

     「新しいハムスター 買う?(飼う?)」
                             「いらない」 

 「一番、かわいかった、ね」 


   ………君は人懐こいから、また、ペットに生まれておいで。