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女性研究者やら私立大学やらへの雑感

ひさびさに、普通の講義をしてきました。
とはいえ、博士課程の学生さんなので、精神的には気楽なもので、
      ・・・・・・・・・・学問的には緊張感を伴うものです、が

イメージ 1


見る人が見ればすぐにわかる光景 (^^)
都会にあるのに、こんな茅葺の屋根が見られるのだ、このあたり。

以前もここの大学の風景、アップしてるんですけどね。
 

そういえば少し前 (京都のシンポジウムの前だから、9月の終わりごろか?) になりますが、
都内の巨大私立大学に、女性研究者支援とキャリアパス関連の公開セミナーに行ってきました★

いろいろあって、………お知り合い限定記事にします。
分類も、どこにしていいかわからん (苦笑)



霞が関の役所や国の機関が、旧帝大に甘いのは今までも感じていたところだが、

  (もっとも帝大系は、お役所の求めているものをよく理解しているので、
提案書を書くのや報告書をまとめるのがうまい.........というのも確かにあると思う)

その一方で、私立大学にはアラ探してまで、いちゃもんをつけるのだな、というのが
このセミナーと評価会に出席してみてよくわかった。

評価報告の中で出てきた批判点を列挙してみると、

批判点その1
 ・大学HPで研究者支援などを、利用者に分かりやすく説明しているのはいいが、デザインが殺風景である。
  もっと花やパステルカラーや柔らかく女らしいイメージの見かけにしないと、
  女性はアクセスしないのではないか。

  <ゼブラ心の声>
     ちょっと待てよ~ 一般女性や女子高校生じゃないんだぜ?
     女性研究者ですぜ? 綺麗でかっこいいのは歓迎だしアクセス増えるかもしれないけど、
     お役所書類の背景が、パステルの花だなんて、趣味悪~~ 

批判点その2
 ・大学の中に託児室を作って、子どもを育てながら仕事をする人が便利になったのは評価するが、
  ほかの大学でやっているような病児保育(風邪をひいた子供などを預かること)が十分でない。

  <ゼブラ心の声>
     ここがどこだと思ってます? 山手線沿線でめちゃ混みの東京ど真ん中ですよ?
     風邪ひいて熱のある子どもを、どうやってここまで連れてくるんですか?
     付属病院のあるような地方大学で、看護婦さんの子どもを預かるのとはわけが違う。
     例えば、京都は大都市だが、京大は車通勤も多いですよね? 

     だいたいさ、子どもが熱出してるときくらい、母親に仕事休ませてやれよ!

批判点その3
 ・大学院生や、若手の研究者交流会も、男女合わせて行っているので、補助金の宛先となるはずの
  女性研究者に対して、どの程度の効果になっているのか不明である。

  <ゼブラ心の声>
     ふだん言ってることと違うよな~
     女性研究者支援のためのお金だけど、
     システムとしては男女双方の研究者が利用できるように、って
     そういう方向の支援モデルが好評だったはずなのになあ。
     女性限定ってすると、参加しにくい人も多いんじゃないかと思うけどな~
     まあ、譲って考えれば、研究交流会の中の女性の参加者割合を抽出しておく方がよかったかも。

なお、自分でも持ってる疑問が、いくつか出てきて、答えもいくつかあったので、"一応"メモしておく。


1.女性大学教授や女性研究者をどうして増やさなきゃいけないの?

    女性ならではの視点が研究分野にも必要だ、だの、
    納税者を増やすだの、いろいろ出ているが、要するに
    「国の政策だから」 に、つきるだろう。
    逆差別だとかなんだとか、大騒ぎする圧力団体モドキもあるが、
    綺麗ごとを言わずに、国の政策だから、そして、国の資金で運営しているから、
                              で、いいのかもしれない。

2.性差による調整、女性採用のpositive actionは逆差別か?

    女性が少ないから、女性を多く取る、で構わない。
    これまで企業で、ペーパーテストをしておきながら、その点数だけで採用を決めると
    女ばかり採用することになってしまうから、
    順位を変えてでも男子を採用するという、男性用positive action の結果が、現在の状況でもある。
    positive actionはいつもあるものなので、気にしなくて良いのではないか。


........まあねえ、言ってることもわかるんだけどね、
なにしろ支援金配布団体と、支援金受け取り団体と、支援されてる人たちが集まってやってる会議だからね。
正しい正しくないとか、裁判でどうこうというのではなくて、
もう少し、相手を説得する説得力のある答えが欲しかったような気もします。


というわけで、説得力のある答え、探し中。



ついでに言うと、今日うかがった大学も国立でないので、経営は大変なようです。
たぶん、すべてのグラントにおいて、評価は (国立大学さんに比べて) 厳しいものになっているのでしょう。
それでも、とても良い学生さんたちを集めているように思います。
教員含めて、女性スタッフも、ちゃんと多いようです。
         ↑ ↑  今日はいっしょにお夕食してきました (^^)