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大学スタッフ向けの限定記事(笑)

早稲田の国際会議、本日はバンケットでした。
シャンデリアの綺麗な早稲田のホテル。
 (シャンデリア画像はホテルのHPからの拾いものです)
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バンケットの席で、鏡割をしました。
酒が飛び散るので、はっぴを羽織って、木槌で酒樽の上部を打ち砕くのですが、
海外からいらしている偉いおじい様たちが、笑顔で鏡割なさるのは、なかなかいい光景でした。

ドイツでお世話になってる先生(今年オーストリアの研究所にうつられた)も、
今回、赤いお顔で鏡割に参加なさってました。

参加者数的にマイナーかもしれないので、会議名は消しましたが、前回も鏡割をして、枡をいただいてます。
今年のものは XXXX-5, Nob.2008,Waseda
前回のは、XXXX-4, Nob.2005,Omiya...前回も今回もなぜか二つづつ(笑)。

たいていこの会議は、会場スタッフとして走り回っているのですが、今回飲み食いすることに専念。
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とまあ、こんな話題を展開するなら、限定記事じゃなくてもいいですねw


さて、問題の、
最近の大学学生事情というか、都内の大学の(都内の大学に来る学生さんたちの)トラブルとか
このところ、バンケットなどの席で、ずいぶん伺ってしまったので、なんだかなあ ......と

大学のスタッフの方たちや、教育職の方たちで、ここのブログを見てくれている方も多いようなので、
皆さんの大学はどうなのかな、と記事にあげてみます。

  (比較的シビアなので、おふざけコメントは、鍵をかけてください、よろしく)

まず、母校の教授、
我が母校は今年、自殺者がとても多い。
年初め、というか、卒業式の日に、留年(卒業できない)が確定しているにもかかわらず、
袴をはいてきて、両親呼んで、卒業式に参加し、
その後、学内で首を吊ってしまって......... 
留年者の行動としては、学校に対する腹癒せとすら思えてしまうのですが、
親御さんとしてはそれではすまないでしょう。

で、次は今年の秋口。心中するとの遺書と、片方の方の遺体.....
ずいぶん経ってから、もう片割れの遺体も発見され.....
同じクラスの公認のカップルだったから、クラスメートもパニック状態。
学生の親御さんたちが新聞沙汰はもみ消したらしい (そういう力のある方たちだった)が、
学生部長である教授はかなりのストレスが......


そこへ、某、帝大の准教授さん。
「うちの大学だと、各学部一人づつくらい自殺してるよ~」  と...... orz

学生諸君、なぜそんなに死に急ぐ。

「メンタルサポートだの相談室だの、いくら大学側でどうにかしようとしても、
 死ぬ学生は死ぬのだから、
 その他の学生や、大学に被害が及ばないように、
 メンタルサポートの費用を少なくしても、その分で、優秀な弁護士と契約しておいて、
 大学を守るべきなのではないのかな?」

うう..... そこまで来ちゃってますか(涙)?

とはいえ、そんな発言が出てくるのも仕方ないほど、某帝大には、おかしな学生&親もいるらしく、
国際会議の参加費と旅費を(研究費から学生の口座に)振り込まなければならないので、
銀行口座を教えてほしい、と学生に訪ねたら、口座は持っていない.....と答える。

海外でカードを持っていないと不都合であろう、と、作っておきなさいと指導したら、
学生は収入がなく、金は親が管理するものだから、不要だと言い張る。
「大学生なら、自分の口座くらい持ってるのでは?」
などと、何度かやり取りがあって、結局、

 ……その学生の親が教授を名誉棄損で訴えるだのなんだのという大騒ぎに発展した。

彼らの研究室のローカルルールでは、学位(博士号)取得には、国際会議での発表などが必要なので、
その学生にも発表させなければならないらしいのだが、
学位を出せなければ、教授及び学校を訴えるとまで、息まいているらしい。

親の主張では、学生はその件でノイローゼになった、と。
口座を作らせないのは非常識な親だと教授が言ったから、親に対しても不信感を抱いた、と。  

学位って、大学を脅してとるものなのか?
      それなら、金で買う方が(他の学生のためになるし)はるかにマシ。

「そもそもどういう学生だったの?」と問う私に、
「まあ、院試には受かったけど、理論も実験もかなりイマイチで
        どうやったら学位論文まとめられるか困りもので、
            だからせめて、国際会議くらいは行かせておこうと思ったんだけどね」
 
……おいおいおい、日本最高学府は、そんな学生に学位出してるんですか☆

まあ、訴えられるのは面倒だし、教授の不在はほかの学生に被害が及ぶから、
学位を出しちゃうでしょうね、きっと。
そもそも海外から来てる国費留学生には
 (期限内で学位を取らないと、母国に(彼らにとっては膨大な)奨学金を返済しないといけないから)
人道的立場(!?)から、もれなく学位出しちゃうのは有名だしねっ

かの教授は、ストレス過多により、胃を壊してしまっている。 何度か入院してるのも知ってる。

学生に対するサポートはいろいろあるが、教授を守るシステムは国立大学には非常に少ない。



さて、もうおひと方。
この方は私学の准教授で、学生のメンタルケアの相談役をやっていた方なのだが......
妙齢(?)の男性で、シングルである。

何度か彼に相談していたはずの、女子大生さん.... 
何か誤解して、彼に恋愛感情抱いて依存しまくって、ストーカーと化してしまった  orz

夜の研究室の廊下に潜んで、長時間、待ち続けるとか、
自宅に訪ねてきて、帰りなさいと言ってもドアの外に張り込むとか、連日の無言電話とか.......
そのストーカーぶりたるや、准教授が音を上げて、
自治体の福祉施設の職員に連絡して、(担架だか車イスだかで強制的に) 移動させてもらったほどだそうだ。

ちなみに、同じ学生に、同じようなことをされた同大学の前任者(?)は、
ストレスからくる発作で路上で倒れる、というところまで追い詰められている。

      それでも、教授を守れない今のシステム、って、どーよ。


普段だったら遊び仲間である准教にも、「女子大生にストーカーされるなんていいな~」 と
軽口のひとつも叩けたのだが、今日はとてもとてもそれが許される雰囲気ではなかった。
美形なのと仕事ができるのは否定しないが、その実態はアニメおたくで二次元マニアで、
生身の女よりフィギアが好き☆ という方なので (←暴言、5割り増しですw)
3D(立体の意味)女に迫られた苦悩は、話しているよりはるかに深いのだろう。

倒れないようにね~休んでたら? という我々の言葉に、
国際会議などの参加は、いくら忙しくても、雑用だらけでも、
頭を科学に向けていられるから、ストレス解消になっているのだ....と、のたまった。



そういえば、某東北にある帝大の教授は、
セクハラ教授として新聞で大騒ぎになったが (職位こそ現在もそのままだが)、
彼はシングルで実は問題の女性とも普通の恋愛関係だった(比較的、周りでは有名だったw)。
ところが、教授がほかの女性に目移りした途端に (まあ、そういう教授ではある)、
女性からセクハラ教授として訴えられ、その後、マスコミも大喜びで彼を非難し続けた。

研究者として優秀だったのと、大学側が詳細を知っていたので、
彼が身分を失うことはなかったが、家族(息子さんが別の大学の職員)は肩身の狭い思いをしただろう。

私はその教授が好きではない (むしろ嫌い) のだが、さすがに、同情した。

   #結婚詐欺云々など、別の見方もあるのだろうが
   #女性擁護の見方のみが横行していて、一つとして教授寄りの新聞記事がなかったのは、
   #何かおかしいような気がした。
   #同業者が少しでも教授擁護の発言をすると、大学全体でそういう風潮があったのかとか、
   #(発言者が男性教授の場合)マスコミからあなたもそうなのかとか、などの返り台詞にあって、
   #発言を封じられる雰囲気だったというのも聞いた。

   ##同大学の関係者が書いているらしいブログには、
   ##付き合い始めるころの女性側の猛アタックぶりが書かれていたようだが。 



教授にパワハラやセクハラをされる学生がいるのも事実だ。
表ざたになっている事例の何倍も、実際には被害者が多いのもわかる。

今のところ、「それは教授側ががまずいだろ」と思う話も、
「その場合は学生側に非がないか?」 という話も、同等の頻度くらいで聞く。
明らかに、どちらかに非があるとわかるものばかりではなく、双方とも問題ありだろ、と思うこともある。

しかし、だ。
問題ありのスタッフがいるからと言って、
バランスを取るために問題のないはずのスタッフが罰せられるのは 
       (マスコミの教授職への腹いせ的行為にも思える)あまりにも理不尽だ。
最近は痴漢行為の冤罪の話もある。
教授だって同じだ。
教授側が被害者であることも実は多いのだ。

確かに、成人とは言え若い学生と、教授職を持っている大学スタッフなら、
スタッフ側に責任が多くかかってもある程度は仕方ないだろうが
痴漢の被害者の言い分だけ100パーセント信用されて進められてきたこれまでの冤罪問題と同じように、
教授と学生だと、ひとたびマスコミや一般の耳に入った途端、絶対的に学生有利でことが運んでしまう。

そして...... 問題を起こしている学生が、精神を病んでいることも、少なくないのだ。


私は、学生が好きだ。
研究所の職員で、学生を邪魔だと考える人もいるが、
私は、学問的には未熟でも考え方が柔軟で、物覚えの良い大学院生が同じ研究室にいると、
仕事がはかどると思うし、私の研究室では実際にそうだった。

が、私は大学の正職員ではない。
学生の研究の面倒をみるという点では、大学スタッフと同じことをしているが、
主に親しく接するのは博士課程まで進む学生のみだし、
大学スタッフにかかってくるような雑用も少ない。
だから、苦労という点では、彼らとは比較にならないだろう。

私も全く問題がなかったわけではないが、自分に比べて、
彼らの苦境を、非常に気の毒に思う。

  「学生から相談をされたら、必ず、教授会などにその内容をあげること。
   恋愛感情を含むようなメールも、必ず、保存、ファイルして学部長に報告すること、
   トラブルを事前に防ぐこと。自分と、大学を守ること。
   基本だからね、一応、みんな報告していたから、助かったよ」

助かったという言葉とは裏腹に、苦々しく言いはなっていた。
オタクだろうとヘンタイだろうと、私はあなたのさわやかな笑顔が好きだ (←むちゃくちゃ言うな)
早く元気になってくれ。



P.S. 昨日の記事に出てきた、20年来の友人殿は、やっぱり大学の教授なのだが、
  「俺、そういうの一切ないわ(笑)」 と、気楽なものだった。
   彼の軽さは、大阪弁のせいばかりではあるまいと思っているのだが、
   あの、トラブルの逃がし方とストレスの消し方を、ぜひ学びたいものである。