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(裏記事) 分類的に、政界というわけではないのだが...

さて、裏記事

オーストラリア大使館で、議員さんを交えてのショートセミナーと会食をしてきた。
Women in Embassies, Government University, & Government Institute など.... 
つまりお役所と、お役所に働く女性たちのセミナーである。

日本側は、文科省内閣府経産省財務省、その他
英国大使館が主催で、オーストラリア大使館、米国大使館、などが参加していた。

ちょうど半年くらい前に、英国大使館で同じセミナーがあり、
その時もカギ記事を書いたのだが、今読み返すと、
それほどひどいことを書いているわけでもなさそうなので、
一部だけ書き換えておいて、実名で行こうと思う。 

前回の議員さんは、小池百合子さんでした。<文脈からわかったとも思うが



今回、お話をうかがうのは、民主党小宮山洋子議員。


個人的には、主張に賛同しがたい民主党なので、あまり期待しないで(?)出席したのだが
(そもそも、会場がオーストラリア大使館だから、出席したにすぎないw)
NHKのアナウンサーだけあって、彼女の声のトーンも良く、実に言葉が聞き取りやすい。
英語もちゃんとわかっているようなのに、通訳を交えてあえて日本語で話していたのも、
正確を期すうえでも、潔いような気がした。

イメージ 1

 
アナウンサー時代の4世帯同居の話、はじめのご主人との離婚の話、
夫婦別姓と再婚の話、再婚相手との除籍の話。このあたりに関しても、「そこまでやるか」的に潔い。


政策的にも、夫婦別姓子ども手当、教員数拡充.........などなど、
日本国に生活する国民としては、比較的重要と思える法案を沢山提出している。
            (経済だの、国交だのそういう花形(?)ではないんだけどさ)

   #悪く言えば、その割に、それらの法案が通ってはいない。
   #男女共同参画基本法も法律があったからと言って、何が変わるものではない。

   #DV防止法は、そこそこ有意義に使われているが、
   #(中国人配偶者と、その家族の話を長くなさってたが)日本ががこの程度なのに
   #中国、韓国にちょっかい出してまで、他国の女性保護に大騒ぎをする段階ではないと思う。

   #同じアジアかもしれないが所詮他国だ。
   #彼らの実情も、政策も希望も、よその国に住んでいる我々が完全に理解することはない。
   #何らかの調査を依頼したとしても、窓口になった部局がフィルターをかけるのは仕方のないことだ。
   #フィルターをかけて送ってくる資料に振り回されないためにも、
   #まずは日本をどうにかしてくれ、と思う。  
   #日本の税金で働いてる、日本の政治家なんだからさ。


 「夫婦別姓を推奨しているわけではない、男も女も、結婚後の姓を選べるようにしているだけだ」 という。
 「先ごろ、トルコとインドが夫婦別姓を認めたから、結婚で一つの姓を名乗らなければならないのは、
  めぼしい国では日本だけだ」
 「そもそも夫婦別姓で家庭が壊れると思うのは、いかがなものか」
 「夫婦別姓を認めない日本は、どこの国より家庭が満たされているのか?」

私自身も苦労した部分もあるから、これはある程度、納得ができる。
彼女がどこへでも正攻法でぶつかって行って、戦って、どうにかしようとしてきたのが分かる。

    #夫婦別姓でも何でも、法案を提出したというだけで、
    #法律改正も実現もしていないのに、さも何か成し遂げたような話方をするのは、
    #プレゼンテーション的に問題ありだったりもすると思うがww


しかし、私は彼女より前から、そして今でも、
自宅付近では夫の姓を名乗り、会社ではペンネームとして旧姓を使っている。

会社で十分に目立っておけば、     ( ↓↓ 一般的に人が名前を覚える場合)
田中や佐藤などメジャーな名字の人については下の名前も覚えておくのと同じように、
旧姓と新しい姓の両方覚えておいてもらえる。
人の名前など、個人を同定するためだけのものだから、書類には併記、人には記憶、で回避できる。

パスポートや特許や、戸籍名に固執しなければならない書類もあるが、
たいていは婚姻の書類を一緒に出したり、ちょっとした書き込みすることでどうにでもなる。
だから私は闘う必要はなかったし、戦う必要はないと思ったし、
「すべてを一律に変えようとするパワーなど無駄だ」 と、思っていた。

だって、子どもの小学校でまで、母親の旧姓を使おうなどとは思わないし、
父親と母親の姓が違うという、日本で珍しいことをして、子どもを不用意に目立たせようとは思わない。


 #子どもの学校や保険証でも別姓を選びたい理由がある人もいるかもしれないから、
 #小宮山氏がが厚生労働省などにも掛け合った事は評価する。

 #個人的には不要でも、政治家なら、後続のために前例を作っておくことも有意義かと思うからだ。
 #彼女のような人たちが大騒ぎしてくれるから、私のようなタイプの主張も、
 #なんとなく通っているのかもしれないとも思う。

 #でも、そこまでだ。
 #手放しで応援したいとは思わないし、彼女の主張に完全賛同もしない。
 #民主党にありがちな、着眼点が一つで、猪突猛進型だなあ、と感じてしまうからだ。


というわけで、冷めた感じでプレゼンテーションを聞いていたのだが、
質疑応答の時間になって、彼女への評価は一変した。

英国大使館の職員から、米国大使館の職員から、比較的厳しい質問が出た。
プレゼンは自慢げだったが、法案が通らなかったことを悔しげに認め、だからこれからも続けると答えた。
小宮山氏は、英語の質問に、一つ一つ確認して考えながら、自分の言葉で答えていた。
それは日本語だったけれど、通訳が英訳した後に、足りない言葉を付け加えたりしていた。


私も一つ、意地悪な質問をした。

セミナーの冒頭で、昨夜、彼女の実のお父さんが亡くなったと聞いた。
だか、彼女は、そのまま講演に入って、父親の話題をスルーした。

質問として、(もちろん、お悔やみを申し上げてから)、 

.......I was so glad to see you today, but now I wonder.
I feel sad to see you here now,
because these are so important days for you to say good-by to you father.
Why you are here?   
     「あなたはなぜここにいるんですか?」
Why you are not with your father.

米国人も、追い打ちをかけた。

It's not only a problem for working women, but every working person in Japan.
You work too hard.
Some time the government ---we are working for the government--- push us to work hard.
Have you tried to say "NO"?

  いくらなんでも、働き過ぎじゃないのか?
  親が死んでも公務優先が必要とされると考えているのか?

  それが一般的な日本人だとするなら、
  感覚的に他国とズレすぎていないか?
 


軍や警察が公務中にプラーベートな用事をいれられるわけはないのはわかるが、
彼女は生活環境だの家庭だの、女性問題などをテーマにしてる政治家だ。
しかも、このセミナー&パーティは、少なくとも名目上はインフォーマルな親睦会だ。


この質問も、彼女はきちんと受け止めた。

彼女の父親が、東大の総長をした人 (加藤一郎氏) であったこと、
男も女も、同じ責任を持ち、同じだけ社会貢献すべきであると主張していたこと、
きっと、小宮山氏にも自分のやるべきことをやれ、と望んだだろうと思うこと。
だから今日、自分は自分の仕事をしていること。

親は理解があった。応援もしてくれた。
そして理解のある配偶者と、理解のある子供。

自分は今、議員をしていて幸せだから、今できることを、できるだけやるのだと。


「それでも、私は、親が亡くなったら、仕事を休みたい」
そういった女性大使館員に、
「休めるのが当たり前な社会を、快く働ける社会を、一緒に作っていきましょう」とまとめた。



小池百合子氏が何一つ自分の言葉で質疑応答に答えなかったのに比較すると、
小宮山氏は何を聞いても、答えようとし、答えのないものは、素直に認めた。

自民党と、民主党のカラーの差もあるかもしれない。
発言に対する注目度の差かもしれない。

ただ、個人としてみた場合に、どちらに好感をもつかというと、小宮山氏だ。


今年、還暦なのだそうだ。
お孫さんも生まれたのだそうだ。

取材のカメラフレームの中で、孫とポーズをとっているのではなく、
おばあちゃんとして、孫の面倒を見たり、叱ったりしていても、違和感はないかも。



  かといって、彼女をこれから支持するかと言ったら、
  日本の議員さんたちは、結局所属の党に支配されてしまうから、
  支持するかどうかは、別の話だけどね。