(北九州) ハズレがないなあ~
帰りの飛行機までに時間があったので、小倉周辺を、駆け足観光。
まずは、会議場に置いてあったパンフレットを手に、森鴎外の住居跡を見に行く。
誰もいない。
観光客はおろか、管理している(見張っている)人もいない。
門も扉も障子も全開。
ご自由にお入りください。
この先は靴を脱いでください。
この先は靴を脱いでください。
その程度の立て看板が立っているだけ。
屋敷自体は、コンパクトにまとまっていて、過不足ない感じがする。
華美ではない。贅沢でもない。文筆家ならではの気配というものも見つからない。
華美ではない。贅沢でもない。文筆家ならではの気配というものも見つからない。
しかし~ 中に入ってみてちょっと驚き。
そういう展示法を良しとするかどうかは、個人の好みに由るだろうが、
たいていの城跡が、昔の甲冑や武器の展示と(その説明だけ)なのに対し、
小倉城は内部を今も現役で使っている。
そういう展示法を良しとするかどうかは、個人の好みに由るだろうが、
たいていの城跡が、昔の甲冑や武器の展示と(その説明だけ)なのに対し、
小倉城は内部を今も現役で使っている。
からくり人形を使って、当時の様子を説明するシアターに、
地元の工作品の展示会をするフロアがあったり、お茶会ができるような部屋があったり。
動く籠(大名籠)に乗れるようになっていたり(遊園地にある子どもの乗り物風だ)
地元の工作品の展示会をするフロアがあったり、お茶会ができるような部屋があったり。
動く籠(大名籠)に乗れるようになっていたり(遊園地にある子どもの乗り物風だ)
ちょうど紅葉が美しいことも相まって、かなり好印象を持った。
小倉城庭園もとても綺麗だ。
小倉城庭園の武家書院は、埋まっていたり崩れていた遺跡を掘り出したらしく、
当時の梁の場所から復元したらしい。
説明の女性のしゃべりが面白かったせいもあるが、小笠原礼法の説明なども飽きずに聞けた。
小倉城庭園の武家書院は、埋まっていたり崩れていた遺跡を掘り出したらしく、
当時の梁の場所から復元したらしい。
説明の女性のしゃべりが面白かったせいもあるが、小笠原礼法の説明なども飽きずに聞けた。
見学がセットだったので、ついでに入ってみたのが、松本清張記念館。
ここもとても贅沢な作りで、中で、彼が原作の映画を見られたりする。
こんなにたくさん作品のある人だったんだ~
社会派の小説が知られているので、そのイメージで敬遠していたが、
記念館の説明では人気の推理小説家、と言った印象でもある。
こんなにたくさん作品のある人だったんだ~
社会派の小説が知られているので、そのイメージで敬遠していたが、
記念館の説明では人気の推理小説家、と言った印象でもある。
#正確に言うと、社会派の小説ということで敬遠していたのではなく、
#(現代の社会問題を扱っているわけではない)過去の社会派小説は、
#当時の背景を知っているか、習ってからでないと、その醍醐味を味わえない。
#こういう時代で、こういう前提があって、こういう問題があったから、
#この人の行動はこうなるのが自然であって、それを云々....
#と小説のストーリーに関係ない解説がないとわからないし、
#解説過多になると、感動するより、なるほど、と納得するだけになってしまう。
#「これが、当時この小説がヒットした理由です」とわかっても、面白くない。
#(現代の社会問題を扱っているわけではない)過去の社会派小説は、
#当時の背景を知っているか、習ってからでないと、その醍醐味を味わえない。
#こういう時代で、こういう前提があって、こういう問題があったから、
#この人の行動はこうなるのが自然であって、それを云々....
#と小説のストーリーに関係ない解説がないとわからないし、
#解説過多になると、感動するより、なるほど、と納得するだけになってしまう。
#「これが、当時この小説がヒットした理由です」とわかっても、面白くない。
#当然、似たような社会問題が現在も残っている事象もあるし、
#過去で学ぶということもあるかもしれない。
#過去で学ぶということもあるかもしれない。
#ただ、私の印象としては、感動や面白さにいたるのが遠回りなのだ。
推理小説と、社会派といわれる小説と、古代まで遡る歴史小説と……
清張氏の出版物が並んでいるだけではなく、
記念館には清張氏の仕事部屋が再現(運んできている)されていて、
彼が集め持っていた膨大な資料を、その保存庫ごと眺めることができる。
清張氏の出版物が並んでいるだけではなく、
記念館には清張氏の仕事部屋が再現(運んできている)されていて、
彼が集め持っていた膨大な資料を、その保存庫ごと眺めることができる。
彼の小説は、多岐にわたっている…………
その多岐にわたった小説を書く上で必要な知識基盤を、彼の大量の蔵書が裏打ちしているのだ。
その多岐にわたった小説を書く上で必要な知識基盤を、彼の大量の蔵書が裏打ちしているのだ。
我々科学者は、ときとして、専門バカであることを恥じない。
専門を深く掘り下げていれば、他は知らなくても構わないという甘えと、
専門バカくらいの方が、専門に対しては玄人なことが多いんだよ、という間違ったプロモーションのせいで、
広い範囲の知識を求めようとしない。
専門を深く掘り下げていれば、他は知らなくても構わないという甘えと、
専門バカくらいの方が、専門に対しては玄人なことが多いんだよ、という間違ったプロモーションのせいで、
広い範囲の知識を求めようとしない。
日暮れの少し前に、清張の記念館を出た。
ホントに、神社、多いなあ.....
ホントに、神社、多いなあ.....
と.... これは何 (写真の右端)? 建物の屋上にも、鳥居? 神社?
..........お墓を潰して、ビルを建てたから、上に祀ったって.....
マジですか??
(工学部教授のおっしゃることだから、だまされたのかもしれない)
..........お墓を潰して、ビルを建てたから、上に祀ったって.....
マジですか??
(工学部教授のおっしゃることだから、だまされたのかもしれない)
*後日追記。
神様は横方向に移動させるとお怒りになるけど、縦方向に関しては寛容なので
神社などをビルの上に持っていくのは良くあること、だそうな。
やっぱり天から地表における座標(緯度経度)を定めて降りてくるのだから、
緯度と経度はずらしちゃいけないけど、標高はかまわん、と。
神社などをビルの上に持っていくのは良くあること、だそうな。
やっぱり天から地表における座標(緯度経度)を定めて降りてくるのだから、
緯度と経度はずらしちゃいけないけど、標高はかまわん、と。
案外ロジスティックだったんだな。