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改定 リヴリー腹減り報告(論文調)

かつて教えた事のある学生さんから、ここまで解析するのなら、論文形式にした方がわかりやすいのでは? 
という指摘が来たので、論文形式にします。内容は、数日前のリヴリー腹減り報告と全く同じですので、
一般の方は読み飛ばしてください。
なお図の挿入や引用文献などの書き方は、wiki文法での限界もありますが、
基本的にはエルゼビアの雑誌の形態を踏襲します。

…………… 基本的に、学問(?)系で売られたケンカは買うんだよっ 私は



                リヴリーの満腹度減少の速度計測と、実用的関係式の導出

                            グリーンゼブラ

                       ヤフーブログ発行研究会 21946977

                            
          電子ペットのリヴリーについて、その空腹になる速度を計測し、時間の関数としての
          関係式を得たので報告する。3体のペット達について、測定期間2ヶ月半にわたった
          計測の結果、満腹時を100%とすると、50時間までは、1.6 point / hour で減少し、
          50時間以降は 0.011 point / hour で空腹が進むと解釈するのが電子ペット飼育上で
          妥当であるという結論に達した。
イメージ 1
1.はじめに
 リヴリーというのは、(株)ソネットが2002年から配布しているオンラインゲームで、インターネット上で「リヴリー」と呼ばれる架空の生物(キャラクター)を育成するゲームである[1][2]。ゲームキャラクターであるリヴリー (fig.1 参照) は、他のゲームキャラクターたまごっち[3]などと同様、成長するほか、食べるのもで色が変わり、技を増やしていってモンスターと戦うことができる。また、ほかの島に訪問し、他の人物のオペレートするリヴリーとチャットをすることも可能である。しかし、モンスターと戦って何度も傷を負ったり、長いあいだ餌を貰えなかったりすると死んでしまう。
 著者は先ごろリヴリーの満腹度の減少についての記事を書いた[4]。今回は複数の協力者を得ることで測定点を増やし、関係式を導出するに至ったので報告する。

2.実験方法
 測定に用いたのは、主に3匹のリヴリーで、リヴリー種の内訳はピグミーが2匹、スナイロユンクが1匹である。数点のみ、オオツノワタケの測定結果が含まれている。リヴリー種に関しては、文献[1]の中の、リヴリー種などを参照されたい。
 測定は2008年11月下旬から、2009年1月10日までで、一回の計測にかかる時間は、リヴリー達の安全も見込み、最大220時間とした。この220時間で満腹度が7-8%となることは、既に計測すみである。また、飼い主が餌をやらなくなってしまった放置リヴリーや、家出リヴリーの様子から、満腹度が2%でも動き回れることが分かっている。測定の起点は満腹(100%)まで餌を与えた時刻とした。また、ソネット社によるメンテナンスの影響は含まないデータのみを採用した。

3.測定結果と考察 イメージ 2
 時間の関数として、満腹度のポイントの減少を測定した。fig2は縦軸に満腹度をパーセント表示で、横軸は時間をとっている。測定ポイントが、単純減少でないことが分かる。図のA-Cは、測定点は同一だが、フィッティングに用いた式が異なる。フィッティングは基本的にエクセルを用い、測定点以外は切片の100のみ与えた。指数関数はゼロ点データがあると発散してしまうので、その近似にのみ、0.1時に100というポイントに書き換えた。
まずAは、指数関数でフィッティングした。 
y=100 e(-0.017 x)  は、初期条件と噂されていた、
y=100 e ^(-0.019 x)  に近い式だともいえる。 
測定点との一致の度合いをあげるため、順次次数をあげていって、四次関数にしたものが、Bの近似曲線である。
 y = -1E(-6)x ^4 - 9E(-5)x ^3 + 0.0217x ^2 + 100 のカーブは、測定点群とかなりの一致をみるが、電子ペットのハンドリングの指標としても、餌を与える時間を判断するためにも、放し飼いにしておける限界を知るためにも、この式は適さないと考えられる。実質的で安易な近似としてC を考えた。
 Cの近似では時間に比例すると仮定し、リヴリーの満腹度は、50時間までは1.6 point / hour で減少し、50時間で20%を切るところで比例係数が変わり、0.01 point / hour で空腹が進むと解釈した。
 この仮定では、250時間で満腹度がゼロになるが、ゼロまでの測定は行っていない。
 なお、近似曲線が良い一致を見たBの結果に置いて、10%以下になるあたりから、減少の速度が速くなる傾向にあるのが興味深い。しかしながら、人体実験と同じで、究極的な限界を測れないところが、臨床(?)実験の難しいところである。 
 同時に得られた他の結果について付記する。リヴリーは怪我をした時に治癒したり、他の島に遊びに行ったり、いろんな技を使ったりするが、それらの行動が満腹度に与える影響はなかった。また、リヴリーの満腹度の減少は、厳密には時間の関数ではなく、ある時刻に数ポイントづつ減る、という設定のようである。餌を与えて100%にした直後に、80台まで減少していることもあることがわかった。

4.決言
 電子ペットのリヴリーについて、その満腹度と時間の関係の測定を行った。リヴリー達はおよそ50時間で満腹度が20%になるまでは、1時間に、1.6%づつお腹が空いていく。それ以降は、10時間で1%程度だが、200時間あたりが限界と考えられるので、その前にえさを与えた方が安全である。
 電子ペットといえど、かわいがっていたものが死んでしまうのは嫌なことだと思う。放置できる目安を見るものとして、こういうデータを参考にしていただけると幸いである。この記事に限り、転載も直リンクもOKとするが、画像などの権利はソネット社にあるので、ご留意ください。

<謝辞>
歌鳥様、稲田様、ピクちゃん、マロンちゃん、シルック君、ムズ君、ご協力に感謝いたします。

<参考文献>
[1] リヴリ―アイランド本島 : http://www.livly.com/main.php
[2] リヴリーアイランド : http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89
[3] たまごっち : http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%94%E3%81%A3%E3%81%A1
[4] ゼブラのブログ記事 :  http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/20598152.html



…… ふう..... orz