(アルバータ) エクスカーション・バンケット
連日、名目的には朝の8時半から夜の8時までぎっしり予定が詰まっている。
ホテルに缶詰めになるタイプの会議なので、
朝食、昼食、ディナーはもとより、珈琲ブレイクのお菓子までセットで、
ホテルの外に出るチャンスはない。
写真からわかるように、お菓子というよりもはっきりとケーキで、
休憩ごとにこれを食べていたら、太るなぁ.....と。
なお、背中にカナディアンロッキーを背負った会議場は、
こんなロッジ風の建物で、
比較的こじんまりとしていて居心地がいい。
さて、カルガリー在住の友人に、抹茶のシッターを頼んではいたのだが、
彼女の都合のつかない日は、抹茶も会議場のわたしの隣で、大人しく発表を聞いていた。
まあ、会議場の庭にゴーファー (プレーリードッグみたいな動物) がいたりして、それはそれで楽しいらしい。
言葉が分からないなりに、私の友人の研究者たちとも、意思の疎通をしているようなので、
はじめ予定していなかったエクスカーションにも、彼を連れていくことにした。
ロッキー山脈に思い入れがあるらしく(←多分、恐竜の骨が出たから)、楽しみにしていたのだが......
まずは、一番初めの到着地、レイクルイーズ。周り中に雪が残っている。
カナディアンロッキーの雪は、こんな感じなのか.... と、雪の白さと水の透明度に見とれていた。
たまに、細い雨がぱらついて、その中に風花のように雪が混じっていたりする。
とまあ、このあたりまでは、寒いなあ、程度だったのだが。
その後、バンフのケーブルカーで乗って山の上へ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えええ、この雪の深さは
お抹茶と、ドイツ人たちは騒いでいたが、ほとんどの人は寒くて、早々に下山。
暖かなバンケット会場に逃げ込んだ。
(あとで聞いたところによると、これも寒いので、急遽、スタッフが駆けまわって、
屋外バーべlキューから、室内のものに変更してくれたらしいが)
あっさりした豆と、サラダと、歯ごたえのあるパン。
メインは肉だけだが、だらだらと喋って飲んでいるだけでも楽しい。
食べものも、飲み物も量だけはたっぷりあって、
屋内だから、抹茶が走り回っても安心で。
ずいぶんのんびり出来たような気がする。
実際のところ、この小さな会議のターゲットは、
先が明るいとは言い切れない。
応用分野が限りなく広いと言われながら、
科学がないとか、理論がついていっていないとか、
アカデミックな切り口としては、他の手法でreferenceをとらないと、
論文にしにくいという、難点もある。
それでも、だからこそ、やるべきことがたくさんあるような気がする。
すそ野を広げるために、気軽に参加できる参加費にして、
学生割引を作って。
ねえ、来年の会場どこにしようか?
私の子どもがもう少しだけ大きくなるまで、日本には回って来ない。
日本からの参加者は、私と、もう一人だけで、
だから、手も足りないし。
来年の話と、5年後の話。もっと遠い未来の話。
多分、一番、身内と考えられる研究者たちがいる。
この業界に関する限り、人数が少なすぎて、ライバルとはなりえない。
誰か一人でもいい、ブレイクしてくれないかな.....という望みもある。
のんびり出来た理由の一つは、
いつものドイツの研究所の学生さんたちが、
お抹茶を上手に遊ばせてくれたからだ。
言葉が通じなくても、お抹茶は日本語をしゃべるし、彼らもボディランゲージで何かを伝えようとする。
宴会が終わるころには、しっかり仲良くなっていた。
写真は、後半から入ったカントリーバンドに合わせて、机に座って踊っている様子。
YMCAをやってます
学生さんたち、日本の大学生、大学院生よりも年齢が高いせいもあるかもしれないけど
(院生は30歳くらいだったりする)、人間できてる人が多いなあ。
今度ドイツに行く時は、彼らに何かお礼しなくちゃ。