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江戸東京博物館

日本に来ているもう一人の学生さん (東北大出張組ではなく) と、東京観光をしました。
とはいっても、彼はある程度の日本語は理解するし、合気道歴7年の日本フリークなので、
浅草や秋葉原はすでに知っていて、それなら、少々マニアックなところ、ということで、
 
あわよくば、国技館の周りのお相撲さんも見られるかなあ、と思ったのがあたって、
路上で学生大会の参加者の若いお相撲さんたちにも遭遇。
国技館の後ろで、まわし姿で準備体操をしているのも見られて、えらく感動してくれました。
 
イメージ 1
 
久しぶりに絽の和服など着て出かけたので、日曜日の陽気は少し暑かったのだが
集印帳を持ち、墨書と朱印を集めて回る彼のために、次は近くの亀戸天神へ。

   私は日本人でありながら、このご朱印と墨書のシステムを知らなかった。
   筆の墨あとも、実に美しいものである。

それと同時に、神社や寺に勤める人達が、こんな綺麗な墨文字を書けることに、感心する。
(私はさほど習字を長くやったわけではないので判断が定かではないかもしれないが)、
彼らの文字は、絵画的にも、書としても美しい、と思う。
 
外国人である学生さんに、それを気付かされたことに、少し、情けなく思う。
 
今週の中頃には、彼はドイツに帰る。イメージ 2
カナダで彼と仲良くなったお抹茶とは、今日まででお別れだ。
「次はママ、いつドイツに行く?」
と、お抹茶は次の私のドイツ出張に
ついて行く気満々だが (そんなに甘くないぞ)、
学生さんの方も、また、日本に実験しに来るから、
と、慰めてくれている。
 
子供扱いの上手い彼に、甥っ子でもいる? と聞いたら、
2年間同棲していた元カノが子持ちだった、と、教えてくれた。
武道オタクで、彼女を作る暇などない、
           と言っていたはずなのだが (^_^;
 
まあ、他の学生さんたちより、ちょっと落ち着いて大人っぽいし、
なかなかの好青年だから、色々あるのだろう 
                   (・・・・・・・ということにしておく)
 
学位を取得したら、研究分野に残るのではなく、企業に就職したいという。 
その理由は、先端技術と企業のレベルに差があって、
研究成果が企業の仕事に反映されていないからだ......... という。
自分はいったん会社勤めをしていたので、それがよくわかる、と。
遊ぶお抹茶に邪魔されながら、ぽつぽつと色々話してくれた。
 
私はスーパーバイザーの一人ということにはなるのだろうが、直接の指導教官ではないので、
気をゆるしてくれているらしい。 
これまでも、ドイツ人の相方の学生さんたちに、プライベートな話を聞くことは多かった。
 
私の学生も、かつて、ドイツで彼らに相談事をしていたらしい。
正規の大学の教授であるなら、研究室に助手がいたり、上の学年の学生がいたりと、
若い学生の相談相手がいることも多いのだろうが、
研究所では、研究者やプロジェクトに集中するポスドクが多くて、そういった学生環境もままならない。
学問や研究だけでなく、若い研究者の将来像や、悩みを相談する受け皿となるためにも、
ある程度の雑談などは必要なのかもしれない。
 
 
これからも、この環境を続けるためにも、日独の合同プロジェクト、ちゃんと成果を出さなければね。