ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

文字は巡る ライナーノート

Self Liner Notes ;  Memo of my dream
 
私が見たのは、こんな夢でした。 当日の朝書いて (打ちこんで?) いたメモを載せます。
まだ、選挙前でした。 目眩が直ってませんでした、というより、目眩全盛期 (言いまわし変) でした。
 
自分のためのメモなので、〇〇の絵みたい、とか映画のようだとか、あれこれ書いてます。
仮に小説だとしたら、想像のシーンを限定してしまうので、いいことじゃないんですけどね。 
中途半端に、現実 (選挙カーの音体調の悪さ) に振り回されたようです 
 
 
オレンジ色のところは、後から書きたしました。
 

 
鼈甲飴の色というか、ヤニ派の絵画の雰囲気というか 、
一般的にはハリーポッターの映画風、なんていえばいいんだろうか。
 
夢の中で私は、トリニティカレッジのロングルームのような部屋にいた。 (← I の写真の部屋)
両方の壁にスタックした本棚には、綺麗ではあるけれど古臭い書物が並んでいて、
突き当たりのガラスケースに、これまた古めかしい上皿天秤が置いてある。
ガラスケースのおかげで、それは近代の精密天秤みたいに見えてしまって、少し恥ずかしそうだ。
 
   あれ? 
   ここには最古のアイリッシュハープが置いてあったんじゃなかったっけ? (←ギネスマークのハープね)
   などと、夢の中の私は考える。
 
私は迷いもなく、階段を下りていく。
僅かなホコリと、古い紙と酸の匂い。 聞こえてくる中途半端な金属音は、小学校の理科の実験室みたいだ。
降りきると、部屋には大勢の子供がいて、ピンセットや薬品や、天秤を使って、本をバラしていた。
 
ああ、これは an71pmさんの夢だ、また、彼女の夢に取り込まれてしまったみたいだ、と思い当る。
 
私の生徒たちは、要領よくやっているようだ、 (← いつから教師になったんだか)
隣の子とおしゃべりしたり、ちょっとした失敗をして声をあげたり。
私と目が合ったら、全然悪びれずに笑いかけてきた。  (← これがパーキリア)
 
知らない子もいる。新人らしい。(← こいつをミリカと名付けた)
不安そうにあたりを見回し、自分の手元の本を茫然と見下ろす。
近くに行ったらすがりつかれそうな気がしたので、急いで通り抜けた。 
 
奥の部屋は静まり返っていて、天野喜孝のイラストみたいな男が、(← こいつが白のファイア)
スプーンで小さな円筒に粉を詰めている。(an71pmさんの夢に比べて) 実際に見るそれは、
フルメタルジャケットのライフルの弾、と言った感じだ。 (← 確かに、カートリッジって言うね~)
男の髪は白くて、男の体は後ろの壁に蜘蛛の巣で繋がっている。  
蜘蛛の巣は細くてやわらかで、ヴェールのようにしなやかだ。
男の骨ばった指と同様、それはとても優雅ではあるのだけど、私はどうやらこの男が嫌い、らしい。
 
私は男を無視して、今朝届いた文字たちを見る。
真新しい冊子は少し輝いていて、僅かに甘い匂いがして、ずっしりと重そうだ。
同じような文面がまとまってくることも少なくないが、今日は一体どうしたことだろう?
まあいい、と、いつもどおりに考える。 粉にする文字を、いちいち読んでも仕方がない。
私は自分で組み上げた洗濯機のような装置に、タプタプと酸を入れ、冊子をむしって投げ入れる。
 
冊子は思っていたよりずっと軽くて、メールの通信リストかなにかかな、と、疑う。
気にすることはない、手っ取り早く処分できればそれに越したことはない。
仕上がりの早さも、質も自分に敵う者はない。。。。。。。 そう考える私は、夢の中でも同じ性格のようである。
壁の男が非難がましい目を向けたのがわかる。でも、彼は何も言わない。
                  無視。 文句があるなら口で言え! とばかりに、私はスイッチを入れる。
 
とたん、すさまじい悪臭が広がる。
         うげぇぇぇ。。。。。。  
洗濯機の水は、どろりと腐った沼の色になっている。
吐きそうになる。 頭がクラクラする。   (← 目が覚めた後、実際にそうでした)
      
男の視線が心配そうになる。    だから、私はお前のそーゆーとこが嫌いなんだ!
 
いったいなんの文字が書かれたいたのかと、初めて冊子の文字に目を止める
 
       『〇〇党 マニフェスト
               ふ、ふ、ふ、ふざけやがってえええええ!
 
気持ち悪さも手伝って、怒りを全部、その本にぶつける。
息を止め、本も雑誌もずたずたに引き裂く。
壁の男は眉を顰め、ため息をつく。 溜息は、我々だって似たようなものだったろう、と 聞こえる。
 
    冗談じゃない、
    広告代理店のコピーライターと、ナチスの宣伝担当だったお前を一緒にするな!
 
。。。。。。というわけで、夢の中で喧嘩しながら目が覚めた。
 

 
私は電通かどっかのコピーライターだったらしく、夢の中の性別的にはどっちかというと男でした。
現世に戻っては耳に心地よい虚言の山を築き、再び囚われの身となって 文字ロンダリングをするようです。
死んで行くところなのか、その辺の設定があやふやなようで、
私は成人のまま、バブル期の日本との往復をしていた感じです。
一方、白のファイアは生前、文字を用いた大罪を犯したので、永遠に捕らわれの身となっているようです。
夢の中で私は彼を、 「ナチの広告塔」 と、罵るのですが、そんな人がいたのかどうかは知りません。
ちなみに、こんな感じの姿でした。  http://www.art-tm.com/amano/kagerou.htm
 
an71pmさんの 『文字の重さ』 のどこから、イメージを引っ張り出してしまったのかは分からないのですが、
イメージをゆがめてしまって申し訳ない気もしました。
また、なにかの謝罪のためにしている文字ロンダリングさえも、機械化してノルマをこなし、
さっさとこの世に戻ってこようとするのは、とても私らしくて、苦笑とともに、反省も必要かと思ったりしました。
 
  文字は巡る2 のタイトル、ギリシャ文字に替えていますが、
  英語フォントにすると、 Characters in Manifesto (選挙公約の文字)
  選挙前には力強く、甘く、選挙が済んでしまえば苦々しく、やがて腐臭が漂う………
 
文字は巡る、1,2,3 の中では、そう言う邪念は取り去りたかったので、
タイトルに隠すだけにしました。
また、自分がなっていたキャラクターも、生々しいので、出演 (?) させませんでした。
 
なお、ロングルームの階段の下は、片側はケルズの書等が置いてある 展示室、
もう片側が、生協のようなショップになっていたと思います。
夢の中で、あれ? こんなのだっけ、と、ちょこちょこ思ったりもしたのでした。
 
 
 
なお、中途半端に夢の内容を入れた初稿はこんな風でした。 
生々しさが気に入らなくなって、改稿しましたが、一応、こっちに載せておきます。
 
  文字の汚れを抜くこと が 仕事なのだと思っている
  羊皮紙の本は 航海日誌だった 
  ミリカが読み進むうち 文字が海色になって 潮の香がした
  雨 も 雪 も 船長の故郷の花を示す言葉も すべてが海色になって 
  潮の匂いがついた  
  
  
  そのままでは だれも 使えない
  だから ミリカたちがバラバラにする
  ことばをほどき 意味を消し 文字を 線に戻す 
  それから 砕いて 粉にして   カートリッジに詰め 送り出す  
              外の世界で 粉はまた  文字になり  意味をなすのだろう
                   同じ文字が 暖かなことばにも 恐ろしいことばにも 欺くことばにもなる
                   欺くことばになったとしても それは文字の罪じゃない
 
  外の世界で だれが どんな文字にするのか  ミリカは考えない
  考えてはいけない と 先輩がいった    だから ミリカは考えない 
  本を解き 湯気に充て 湖の塩を振る
  ゴミを拾い 文字を溶かし ボウルにあつめて  白のファイアに渡す
 
白のファイアは ずうっとここにいる
パーキリアは消えてしまった
 
どうして自分が 文字を使う方ではなく ここで再生しているのか それも考えないことにした
 
でも  と ミリカは思う
 
              パーキリアは 戻ったのかもしれない 
                              赦されたのかも しれない と