亀病院 (爬虫類の苦手な人は スルーしてください)
とてもとても大事に育てる。
幼いうちに、動物を可愛がるのは良いことだと思いつつも、
働く両親と接する時間が少ないから、ペットに愛情を注ぐのかな、と考えるところがないでもない。
さて、2年前の受験生の夏、娘は公園でかめを拾ってきた。
名前は、・・・・・・・・当時はミドリンだった。 俗称、ミドリガメという奴である。
カメを使ったお話を作って夏休みの宿題にしたり、カメフードの他に乾燥川エビを与えたり、と
コンスタントに可愛がっていたのだが、何やら最近、急に風貌が変わった、と、娘は心配していた。
ちなみに、私はかめの顔が変わる、というのが良くわからなかった。
そんなに注意して顔見てないし。 変わったとしても、大きくなると、こんな風になるのか、くらいに考えていた。
たしかに、昔の写真と比べてみると、頬に瘤が出来ている。
娘 「ハムスターの頬袋みたいに何か入れてるのかなあ」
ゼブラ 「そんなことはしないと思うよ。聞いたことないし」
お抹茶BOY 「あ、ハムちゃん見て、自分もやろうと思ったんだよ、きっと」
娘 「そんなはずないだろっ (お抹茶をバシッ)」
………頬袋という発想的にはあまり変わらんじゃないか、と思ったのはさておき、
お抹茶に対する荒っぽさから考えて、娘は本気で心配、不安で仕方ない様子である。
というわけで、ネットで調べてみると、
どうやら中耳膿瘍という、耳の場所に膿のたまる症例に酷似している。
切開して摘出しないと直らないようなので、亀を扱ってくれるペット病院を探そうとした。
しかし・・・・・・・・・都内のペットショップと、動物病院がこれほどたくさんあるのに、
かめや爬虫類を扱うのは、ごくごく少数。
いずれも東京西部のいわゆる東京都下だったり、品川の真ん中だったりと、娘一人では連れていけそうもない。
娘と一緒に調べて、どこもかしこも絨毯爆撃風に電話を掛けまくって、
なるほど、水生生物が近くにたくさんいそうなロケーションではある。
日曜日も診療をしているということなので、事前に亀サイズ(甲羅が6センチ強)と、中耳膿瘍の疑い、と
連絡を入れて、娘に連れて診せに行かせた。
見立てがあたっていたようで、亀の病気としては比較的ポピュラーな中耳膿瘍らしい。
大きな手術だと、別の病院を紹介するしかない、と聞いていたが、
(昨日の) 日曜日のうちには、無理でも、その病院で摘出手術もしてもらえるようだ。
ただ、亀のサイズが非常に小さいので、また、両頬なので、もしもの時もあるからね、と言われたそうだ。
今週の金曜日に手術の予約を入れて、娘はミドリンを連れて帰ってきた。
手術費用は、15,000円から20,000円程度だという。
まあ、保険はきかないし、そんなもんだろうと思う。
ハムスターの皮膚炎の時も、数千円かかった。
今回も、娘が支払わないはずはない、と、思う。
親の経済観念からすると、拾ってきた亀なのにな~ と思わないでもないし、
なにかの菌のキャリアになるとかで、ミドリガメを飼育禁止にしている国も多いし、
日本においても要注意外来生物だったりする。
でも、多分、家で一人で受験勉強をしていた娘(小学生)は親が禁止したところで陰で飼っただろうし、
今回だって、元手がかかっていないのだから、ここで治療してやってもいいだろう、と言うにきまっている。
成績をダシにでもして、少し協力してやるしかないかなあ~