超えたり極めたり あるいは スーパーマンとウルトラマン
「超どうでもいい」話というか、「極めてマニアック」な話題である。
関係者以外には、何のことやらだろうし、面白くもないだろうと思う。
関係者以外には、何のことやらだろうし、面白くもないだろうと思う。
あ、でも語学としては意味があるのかな。
圧力の世界では圧力がより高かったり、圧力がより低かったりする時、
あるいは、温度の世界で、温度が高かったり低かったりする時に
(要はその極端さが進むときに)、こんな言葉たちを使う。
大気圧から、高いほうへいくと、高圧、超高圧、と進む。
また、ラボの真空屋、高圧屋に言わせれば、
また、ラボの真空屋、高圧屋に言わせれば、
大気圧の誤差範囲に含まれる圧力範囲なのだが、
気象学とか大気循環とかの話では、
一方、大気圧から真空(究極の低圧ですね)の
方向に進むにつれて、
大気圧、低真空、中真空、高真空、
大気圧、低真空、中真空、高真空、
そのさきは、超高真空、極高真空となる。
#真空の度合いが高いのは、圧力が低いことなので、
#その辺ちょっと混乱に陥りやすいが、
#真空の度合いが高いのは、圧力が低いことなので、
#その辺ちょっと混乱に陥りやすいが、
#まあ、そんな定義である。
さてさて、低温の定義となると、また変わってしまう。
低温、極低温があって、
低温、極低温があって、
極低温よりももっと温度の低いのが超低温である。
http://www.tdk.co.jp/techmag/ninja/daa00453.htm
http://www.tdk.co.jp/techmag/ninja/daa00453.htm
膜の薄さについても、薄膜、極薄膜と使用されていたが、
最近は超薄膜という言い方が流行っていたりする。
ここの超と極は、膜の材質や使用分野で別れていて、
薄さの度合いは、どっちがどっちということもなさそうだ。
英語としても、ultraを超と訳したり、極と訳したりするし、extremely を極と訳す場合もある。 superも 超と訳す。
分野によって、対応していないというのが実際のところだ。
分野によって、対応していないというのが実際のところだ。
で、何でこんな話を書いているかというと、本日、速さの度合いで、激速という表現を聞いたからだ。
一応、高速、超高速のもっと上らしい。
別に、マスコミとかはやり言葉なら激辛だのなんだのって、ありふれているのだが、
そ~ですか。 レーザーに その言葉使いますか
そ~ですか。 レーザーに その言葉使いますか
ひと分野で利用されると、他の分野も時間の問題のような気がする。
ところでさ、 Super man と Ultra man って、どっちが強そうに聞こえます?
研究所でも、この関連でバカ話しました。
「新人類って言葉流行ったけど、今や過去のものだよねえ。 次は超新人類になるのかな」
「超って、すでに古い言葉になってないか?」
「激人類は?」 「意味不明だよ 」
「そんなん、ハジケそうだろ いかにも危なっかしい」
「最新とか、超微粒子とかって、付けないほうがいいのかもな 」
「Ultra は ともかく、Super や Highper は、方向性持ってないか? 」
「でもさ、真空の呼び方って、JIS規格じゃん」
「高圧は規格ないよね? 低温も?」
「今、規格作れば、好きなように決まるかもw」
「お~ やれやれ~」
そういうわけで、高圧屋さんが、その辺で調べ物をしています