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読書録 『まんまこと』

ひっさびさの読書録。春くらいに購入して、その辺に積み上がってました。
文春文庫 『まんまこと』 畠田恵 読了
        http://jugem.jp/mono/amazon/416325840X/
                                        ん~~ 微妙。

妖怪が出てきたり、基本的に軽くふざけてますよ、という小説 (←「しゃばけ」シリーズね) ならともかく、
この設定に対して、このキャラクターとストーリー展開では、中途半端な気がした。
 
第一話 「まんまこと」 と、最終話 「静心なく」 のグレードですべて書きあげてくれればともかく、
それ以外は、推理物として読んでも、娯楽ものとして読んでも、物足りない。
冒頭のあたりで、池袋ウェストゲートパークみたいみたいな主人公かな、と思ったりもしたが
池袋ウェストゲートパークがヒットしたのは、主人公たちの軽さや直情緒さの奥に、
現代人が無意識にしかも共通に感じている 「太刀打ちできない何か」 の存在があって、
それに対して悔しい思いをしたり、やりきれない思いをしたりする部分が、呼応しているからだと思う。
        http://www.bunshun.co.jp/book_db/7/17/40/9784167174033.shtml
 
時代ものという設定上、言葉に言い表せないような世代そのものの焦燥感や暗さは、
同時代、同世代ではない我々にはわかりにくいのではないだろうか?
江戸時代だと、ええと...... 太刀打ちできない何かに相当するのは“家”の制度だったりするのだろうか?
短編のすべてが、何らかの形で子供が絡んでくる。
何を書こうとしているのか、ぼやあ、っと感じないではないのだけど。
 
さりげなさは、少し、宮部みゆきの時代ものに通じるものがある。
                               でも、なんか、、、、、物足りなかったんだよ。

ただし、損をした気がするほどではありません。
ジュブナイルから、少し離脱しようとする子供たちが読むには、良いのではないでしょうか?
 
  #世代的には、うちの娘にいいかとも思ったんだけど、
  #時代物って、一般的な中学生は食わず嫌いしやすいし、
  #娘みたいに、時代ものが好きな子だと、(時代物ジュブナイルがないせいで)
  #もっと早くに、ディープな時代小説に突進してる。
  #そういう意味では、ちょっと損な分野かな、と、思う。
 
  #まあ、若者がたくさん出てくるので、テレビドラマにするにはいいかも。
 


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明日のプレゼン準備が早く終わったので、
帰りの電車で本を読んだり、
お抹茶BOYとお絵かきしたり、
今日は少しだけゆっくりしてます。
 
東京タワーが大好きなお抹茶は、
大きな紙と見れば、タワーの絵を描きます。
クレヨンで描いて、
絵具の水色をはじかせる描き方がお気に入り。
最近全部自分でやりたがるのですが、
隣にいないと嫌みたいです。
 
そういうわけで、隣で本を読んでました。
(上記の本を読み終わって、『死神の精度』、開始)
 
いつまでついてて欲しがるかなあ 
お絵かき好きの母としては、描いてるのを見るのは楽しいですけどね。