プロフェッショナル
運動会に行ってきました。
とは言っても、娘の体育祭もお抹茶BOYの運動会も終わっていて、お抹茶の卒園した 『保育園』 の運動会。
小学生となった卒園児には保育園から招待状が来て、卒園児種目に参加することができる。
私立の保育園は園庭が屋上にしかなく、運動会は近隣の小学校を借りて行うせいか、
その小学校の生徒をはじめとする、小学生も参加しやすい。
そうはいっても、ちっちゃい子たちの運動会に、小学生が気軽に参加する気になるのは、
それだけ保育園の時に、園の滞在時間が長く、自分の場所という意識が強かったからなのだろう。
大きな保育園 (複数の学区にわたる) なので卒園児が複数の小学校に別れてしまって、
だから、久しぶりにその子たちに会えるのも楽しいようだ。
運動会が終了して、お抹茶は、保育園時代の友だちと、午後も待ち合わせして遊びぶ気になっている。
お互いの家が中途半端に遠くて、父親付に送ってもらわなければ、行けないので、
それぞれの家の中間地点を探そうとしているのが、いじらしい。
どっちからも遠ければいいか、と言う話になりそうになって、それはダメ、と誘導する
「決まった?」
「うん MTさん家で遊ぶことにした」
え゛ それはもっとダメだよ~
MTさんというのは、区のファミリーサポートというシステムのに登録している、シッターさんである。
彼女のお宅を公園や公共の遊び場扱いしてはいけない。
MTさんは保育園のすぐ近くに住んでいるので、
複数の園児が利用し、顔を合わせることもあったらしいのだ。
一般のベビーシッターさんの3分の一程度の料金で、
(事務局や登録、管理、事故用の保険は自治体が賄う)
責任を持って子供をみてくれて、
しかもボランティア的に登録している人が多いので、
変な “飾り” がない。
会社のベビーシッターだと、リピーターを求めるあまり、
子供のトラブルを報告しなかったり、
虚偽報告をする場合があるのは、
働く母親たちの中では有名な話である。
シッターさん個人に依存する部分は大きいと思うが、
ここの区のファミリーサポートで
その手のトラブルは聞いたことはない。
赤ちゃんの頃から、しょっちゅう預かってもらって、食事をして、眠ったりもしていたMTさんのお宅は、
お抹茶にとって、遠くに住む親せきよりもずっと身近な家なのかもしれない。
今でも度々預かってもらっているが、
自分たちが預けられる用事が (親に) ない時まで、行きたいと思うものなのか
(親的には、ちょっとうらやましいというか複雑な思いもある)
MTさんは、保育士の資格を持っているものの、結婚してから仕事を持ったことはないという方だ。
でも、ファミリーサポートシステムが出来る前から、近くの子供を預かったり、地域活動をしていたと聞く。
子供たちに好かれて、みんなが遊びに行きたがるのに (つまり、あまり叱らなくて、どっちかというと甘い)
二人のお子さんは、某帝大と、某私立大学を卒業されている。
地域活動をしていたから、学校の先生方にも、いろいろ相談出来たのよ、とおっしゃるが、
なんて言うのかな、(仕事を持たない母親たちと、仕事を持った母親たちが対立することもあるけれど)
ああいう、プロの主婦(?)もいるんだよなあ、とつい、思う。
結局、お抹茶たちは、待ち合わせを
中間地点の公園に変えたようだ。
MTさんのお宅には、別の時に、
一緒に “預けられよう”、と相談している。
いや、それもダメだからっ
「MTさんは、パパやママが忙しいから、
君たちを預かってくれてるんだよ。
何でもない時に、行っちゃダメ」
まあ、上の娘も自分でうろつけるようになってから、
昔のシッターさんのところに
顔を出したりしていたようなのだが。
遅い時間まで託児所にいたり、
シッターさんに預けられる子供を、不憫だという人々もいる。
我々の親世代だったり、専業主婦を奥さんに持つ男性だ。
でも、子供たちを見ていると、
それはそれで、楽しい面もあるのではないだろうか。
ひどい親だの、子供が可愛そうだの、
自分の考えを子供に吹き込まないで欲しいな、と思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・そうな言っても、少しは、私もMTさんみたいなプロの母親(?)、目指そう(笑)
#ここで使っているプロという言葉は、通常の使い方と違うかもしれませんが、
#用語論をするつもりはないので、引っかかったとしても聞き流してください。
#優秀な、とか、その立場や仕事に、プライドを持って完璧に遂行することを目指す、くらいに読んでください。
なお、上の恐竜シルエットの絵は、浅草の仲見世で購入した手ぬぐいです。
お祭りで使う豆絞りの手ぬぐいが欲しくて、手拭い屋さんを探した時に、偶然見つけました。