読書録 『般若同心と変化小僧』
時代小説で探しているのがあって、そうはいうものの、
作者もタイトルも出版社もわからないという三重苦なのだが、
ひとまず、雰囲気の似ていそうなものを手に取ってしまう。
ひとまず、雰囲気の似ていそうなものを手に取ってしまう。
その中の一冊。
どこだこの出版社、と思ったが、KKベストセラーズらしい。
例によって、京成のキオスクで、小銭作りのために購入しました(笑)
例によって、京成のキオスクで、小銭作りのために購入しました(笑)
ベスト時代文庫 小杉健治 『般若同心と変化小僧』 読了
予想はしていたが、キャラクター説明っぽいくだりがあったのと、
謎が残されていたのとで、いかにもシリーズ第一作という気がした。
いずれも“キャラが立っていて”、わかりやすい。
軽くて時代劇っぽい小説は、畠田恵だの宮部みゆきだの
軽くて時代劇っぽい小説は、畠田恵だの宮部みゆきだの
ちょこちょこ手にしているのだが、
なんて言うのだろう、この小説は
なんて言うのだろう、この小説は
登場人物たちの性格に重みがあって、
冒頭から引き込まれる。
現代の刑事ものを、そのまま江戸時代にシフトしたような
現代の刑事ものを、そのまま江戸時代にシフトしたような
浮つきのない推理ドラマだ。
善玉、悪玉それぞれが魅力的、
模倣犯ですらきちんと設定されている。
ほんの一シーンしか出てこない登場人物も、
文面に書かれていない部分を想像させるというか、
人格の厚みを持たせているのはすごいと思う。
人格の厚みを持たせているのはすごいと思う。
とはいうものの・・・・・・・・・・・・・・・・
囮捜査はいいとして、その囮がことごとく死んじゃったりするのは、時代劇とはいえ、なんだかなあ。
きちんと作り込んだキャラさえ、サクサク殺しちゃってるみたいな。
ん~ まあ、現代人とは善悪や生死の感覚が違うとでもいうのだろうか?
囮捜査はいいとして、その囮がことごとく死んじゃったりするのは、時代劇とはいえ、なんだかなあ。
きちんと作り込んだキャラさえ、サクサク殺しちゃってるみたいな。
ん~ まあ、現代人とは善悪や生死の感覚が違うとでもいうのだろうか?
同心-岡っ引き-手下の組み合わせが、南町と北町、ひと組づつ出てくるのはいいとして、
お奉行と、与力と旗本と、その他諸々いろんな役付きの登場人物が、
これでもかというくらい似たようなお名前
お奉行と、与力と旗本と、その他諸々いろんな役付きの登場人物が、
これでもかというくらい似たようなお名前
音節がもっと独特なものにしてただけないものだろうか。
水野忠邦はともかく、鳥居甲斐守とか本庄茂平次とかも、実在の人物なんだそうだ。 知るかっ
要は私が、時代劇風の日本人名に慣れていないだけなのだが、
そういうわけで、読み進むのにえらく時間がかかった。
なお、後半は、勧善懲悪のエンターテイメント。
多少広げすぎた感もあるが、最後まで楽しめた。
ちょうどテレビの時代劇風である。
多少広げすぎた感もあるが、最後まで楽しめた。
ちょうどテレビの時代劇風である。
ただ最後の落とし方などが、探していた小説の作者とは違うような気がする。
でも、キオスク小銭文庫(←こういう出版社があるわけではない)で見つけたら、
この先も購入しちゃうんだろうな。
でも、キオスク小銭文庫(←こういう出版社があるわけではない)で見つけたら、
この先も購入しちゃうんだろうな。
面白かったです。登場人物混乱しまくりだったけど。
内容に関連あるんだかないんだかの画像は、webで簪を検索したものです。
小説冒頭に出てくる町娘は、つまみ簪が似合いそうな可憐さだし、
レギュラー(?)のお七さんは、遊び女姿ながら実は高価な玉簪なんかしていそう。
そうそう、私は、昔、つまみ簪が好きで、作りたかったんですが、
七五三の子どもか舞妓さんしか使えないので、いいなあ、と思ったもののそのままになりました。
最近、浴衣に合わせてちっちゃいピンのつまみ簪がありますねえ。 って、まだ心残りなのかな、私は。
七五三の子どもか舞妓さんしか使えないので、いいなあ、と思ったもののそのままになりました。
最近、浴衣に合わせてちっちゃいピンのつまみ簪がありますねえ。 って、まだ心残りなのかな、私は。
なお、珊瑚の玉簪なら年齢問わず使えるんですが、
さっき、いいな、と思ったのは20万円以上してました。 ちょっとした宝石並ですね。
画像を貰ったサイトをひいておきます。